スヴァールバル諸島とオスロの旅~4日目

4日目、この日もクルーズツアーです。朝食をいただいた後、昨日と同じく送迎バンで移動します。今回は直接港へ行かずに、オフィスに立ち寄り。極地探検の画でよく見かける防寒着を着用します。

 

それから港へ移動し、ボートに乗船します。昨日のボートと違って、屋根がありません。真ん中の出っ張りに跨って着席します。そしていざ出港。風が直接当たるので、とにかく寒いです。最初は防寒着の意味が分かりませんでしたが、これは必須ですね。鼻水ダラダラです。それに加えて、波が高くて結構揺れます。シートベルトもなく、波しぶきも飛び込んでくるので、これで数時間は結構つらいな~、と思っていたら、途中まで進んだところで、海況不良で中止のアナウンス。荒れているわけではありませんが、小型船には厳しい海況です。残念ですが、ちょうど眼前を飛んでいくパフィンを見られたのは良かったです。

帰港後は返金案内を受けて、観光案内所まで送ってもらいました。ここで別の大型船のツアー(催行会社はArctic Expedition)を申し込みます。申込みは備え付けのパソコンで済ませます。しかし海外キーボード、アットマークの打ち方が分かりません。職員さんに訊いて教えてもらいましたが、良く訊かれる質問のようで、キーボードの上部に打ち方がプリントされていました。おお、灯台下暗し。

ツアーは午後からなので、スーパーに寄ってお買い物。昨日は見かけなかったスピッツベルゲンの地ビールを見つけたので購入。併せてファンタとお土産のチョコキャンディーとミントを買いました。シロクマ柄でスヴァールバル感が出ています。

ホテルに戻ってビールを開けて、ツアーの開始までまったりと過ごします。13時すぎ、ホテル前にて送迎バスに乗ります。これまでと同じようにバンが来るものだと思っていたら、空港シャトルバスと同型の大型バスでした。おかげで気づかずにスルーしていたら、電話で呼び出しが入り、申し訳なかったです。どうやら催行会社がバス会社に送迎を依頼している形みたいですね。

  

港に着いたら、船に乗り込みます。百人以上乗れそうな大型船です。快適な船内で過ごしつつ、向かう先はピラミデン。途中、海鳥たちのコロニーがある場所を通ります。巣の様子ははっきりとはわかりませんでしたが、海上には様々な種類のたくさんの海鳥たちの姿が見えます。パフィンも目の前を飛んでいきました。

  

そして見えてきたのは、ノルデンショルド氷河。ピラミデンのすぐ近くにある氷河です。先ほどの海鳥を撮影するためにデッキへ出ていたのですが、風が冷たいです。この後、氷河に最接近するまでずっとデッキにいたのですが、素直に一旦船室に戻ったほうが賢明でした。とにかく身体が冷えます。冬山用ダウンジャケット程度では防寒が間に合いません。船室に貸し出し用の防寒用ポルカがあった理由が分かりました。

氷河自体は昨日も見ているので、そこまで新鮮な感動はありませんでしたが、やっぱり雄大ですね。そして近くは寒いです。こちらでは、氷河の崩落は見られませんでした。船室に戻ったら、セルフサービスのコーヒーで身体を温めます。

氷河を後にしたら、船はピラミデンに停泊します。ここからは、現地のロシア人女性によるガイドツアーとなります。かつて炭鉱で栄えた街ですが、現在は採掘が終わって廃墟となっています。しかし、完全な廃墟ではなく、こうしたツアーのためにメンテナンスが行われている廃墟?になります。

   

ルートに沿って歩きながら、眼前に見える建物の説明が行われます。屋外に置かれた自然の冷蔵庫や、すっかりカモメに占拠されたアパートの姿が印象的でした。草むらの中には、スヴァールバルトナカイの姿を見かけました。ロングイェールビエンでは見られなかったので、嬉しいです。なお、植生保護のため、街中であっても芝生に入ることは禁止されています。

  

その後は食堂やキッチンのある建物内部や競技用プール施設を見学します。かつてのソビエト時代を閉じ込めたタイムカプセルのような存在です。そして、北緯79度と記されたシロクマの看板も見学しました。ロングイェールビエンは北緯78度ですが、ピラミデンまで足を伸ばすと北緯79度の世界に入れるのですね。

  

最後は、シアタールームやお土産屋などが入っている最奥部の建物に入りました。体育館、楽器のある部屋、人がいそうなのに人がいない、そんな人類滅亡後のような光景が印象的です。

それから少しの間フリータイムがあるので、軽く街の中を散策しました。やはり山肌に真っすぐ伸びる炭鉱設備が印象的ですね。良く作ったものだなあ、と感心しました。そして、先ほどまで船上から観賞していたノルデンショルド氷河が、本当に街のすぐそばまで来ているんだな、と感じました。

帰りはミニバスに乗って港まで移動します。そして船に乗って、ロングイェールビエンに戻ります。

その途中、船が停止しました。アナウンスをちゃんと聞いていなかったのですが、皆がデッキへ出ていくので、一緒に出てみました。どうやらシロクマが出たようです。しかし、肉眼ではさっぱり見えません。望遠レンズでめいいっぱい寄ってみますが、どこにいるのか分かりません。”White spot!”と言う他の人の声を頼りに、それっぽい場所を撮影してみました。

後で写真を見返したところ、本当に点レベルですが、それらしき姿を収めることが出来たました。白い岩との区別が難しいのですが、タイミングの異なる2枚で身体の向きが変わっているので、これがシロクマだと考えて良さそうです。うーん、野生動物の観察には、双眼鏡も持っていくべきでした。

 

ロングイェールビエンへ帰港した後は、一旦ホテルに戻って休憩。それから外へ出て、街を散策。三角屋根の小さな家がかわいらしいです。

そして夕食のため、SvalBarに入店しました。注文したのは、Burger SvalBarと、地ビールであるspitsbergenのdarkseasonとweisenbeerをいただきました。ハンバーガーとビールという最高の組み合わせ。最近は重さを求めて、1杯目から黒ビールが多いです。こちらのお店は、カウンターでドリンクを受け取るパブ形式ですが、精算は最後にカウンターでまとめて済ませる方式です。

お酒を飲み終えて良い気持ちで店外に出るも、外はまだまだ明るいです。時間的には22時手前なのですが。長期滞在していると、徐々に体内時計が狂いそうです。このままホテルへ戻って、就寝しました。

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