初日、4時30分すぎに家を出発します。パックで取った飛行機の便が、羽田6時30分発の便なので、かなりの早起きでした。大船から横浜まで東海道線で行き、そこから京急線で羽田へ向かいます。それほど時間に余裕がなかったので、とっととチェックインと手荷物検査を済ませ、搭乗口へ。朝ごはんを食べてないので、空弁を買いました。
1時間30分ほどのフライトを経て、鳥取空港に到着。機内では、ANAキッズチャンネルをひたすら聞いていました。さっそくバスのチケットを券売機で買い、乗車。市内までそれほど遠くなく、30分掛からずに鳥取駅前に着きました。金曜日だったので、通勤通学の人たちがたくさん歩いていました。
いざ観光、と行きたいところですが、お腹の調子が良くなかったので、駅のトイレへ入ります。すると、トイレットペーパーの備え付けがない!手持ちのティッシュペーパーで凌ぎましたが、どうやらトイレの前の販売機で購入する仕組みのようですね。県内主要駅である鳥取駅がこうなっているとは、予想外でした。
さて、まずは浦富海岸へ向かいたいのですが、交通手段を調べてなかったので、スマホを駆使して調べます。結果、バスも電車もしばらく来ません。とりあえず電車のほうが早く来るので、駅構内で待つことにしました。
ベンチに座ってぼぅっと朝の鳥取を眺めます。しばらくすると電車が来たので、乗車。田園地帯などを抜けて、大岩駅に着きました。遊覧船乗り場を目指して、てくてく歩きます。生憎の曇り空ですが、歩きまわる分には、ちょうどいいかもしれません。道中には、トンボやチョウなどが飛び回り、豊かな自然を感じることができます。
15分ほど歩いて、遊覧船乗り場に着きました。遊覧船は、一般的な遊覧船と、狭い洞窟にも入れる小型のボートがあります。今回は前者にしました。少し待つと、乗船開始のアナウンス。係員に案内されて、地下通路を通って船乗り場へ。最初に行ったので、先頭の席をゲットです。
港を出てしばらくすると、細かい目の入った岩肌が広がります。断崖とその手前にあるたくさんの島々。山陰の松島とも言われますが、そのような感じで、島々がたくさん点在しています。ただ雰囲気は松島とは違いますね。薄茶色の岩肌に、こんもりと控えめな緑が乗っかります。岩の目になっている部分に雨水が溜まることで、そのような緑化が起きたそうです。千貫松島や洞窟などを船の上から観賞しました。だいたい30分くらいの遊覧でした。ちょうど帰りの途中で雨がパラパラ。往きは天気がもって良かったです。
岸に戻ったあとは、遊覧船乗り場のなかにある食事処あじろやにて、イカ墨カレーをいただきました。見た目は真っ黒ですが、味は普通にカレーです。添えられたイカリングを頬張りつつ、満足。
続いて、鳥取砂丘に向かいます。岩美線のバスに乗れば一発で着けるとわかったので、遊覧船乗り場横のバス停で待機。いやあ、スマホはPDFとか普通に見られるので、バスの時刻表チェックがとても便利です。
20分ほど乗って、砂丘東口で下車。前方に大きな砂山が広がっているので、あれが鳥取砂丘だと把握しました。入れそうなところを探して、歩道をてくてく歩きます。そして入り口発見。いざ砂丘へ!
事前に、そんなに大きくない、という話を目にしていたので、予想以上に大きくて驚きました。ただしばらく歩いてみると、海が見えたり、周りの施設が見えたりして、やはり砂漠ではなく、砂丘なんだなあ、と感じました。前日は雨が降ったので、少し砂を掘ると湿った砂が出てきます。ただ表面は乾いているので、砂丘感はバッチリです。
使用した入り口があまりメジャーなところではなかったようで、周りにはほとんど人がいません。爽快な気分でカッポカッポ進みます。これで太陽が照っていれば、砂漠の旅人気分なのですけどね。海のほうへ進む途中、砂を見遣るとそこには見事な風紋が!これがただの砂浜とは違うところ。いやあ、日本に鳥取砂丘があって良かったです。ただ周りと見ると、ちょこちょこと緑が生えています。鳥取砂丘の緑化が問題になっていると聞きました。
さて、目指す先は馬の背。海に面したちょっと小高い丘の上です。見た目には大したことないと思っていましたが、実際に登ると、砂で足場が悪いので、かなり大変です。息を切らせながらてっぺんまで来ると、そこには日本海が拡がっていました。ここの砂は、なぜか歩いてもあまり足跡が残りませんね。そのため、風紋をきれいに写真に収めることが出来ました。
ちなみに、風が吹くと、細かい砂が地面近くをサーッと舞います。自分はズボンを履いていたので、手のひらを地面の近くにかざして気づきました。足元を何も保護するものがないと、ちょっと痛いかもしれませんね。
砂丘をあとにして向かった先は、砂の美術館。ここでは、世界旅行をテーマに、毎期国を決めて、その国にちなんだ砂像を展示しています。今回はイギリスでした。大英博物館など、様々な大作が居並び、圧巻です。普通の彫刻を見ている気分になりますが、全部砂で出来ているんですよね。ひとしきり展示室を鑑賞したあとは、屋外にある英国風の村などを軽く回って、美術館をあとにしました。
続いて、お土産屋さんに行きました。砂丘周りが一番お土産屋さんが充実しているという話を聞いたので、少し早いですが、お土産を買うことにしました。まずはその前に、梨のソフトクリームで一服します。砂丘で多少疲れたので、ほっとひと息。
さて、続いてお土産選びです。鳥取なので、梨にちなんだものが良いなあ、と思い、探します。しかし、チョコレート&梨とか、梨そのものがメインっぽいお菓子がなかなかありません。梨の瑞々しい感じを活かしたものがないかなあ、と見ていたら、ありました。梨ゼリー!自分の欲しいもののイメージにぴったりだったので、これを購入です。あとは、妹が集めてるご当地キティ根付を1つ。
その後は、バスに乗って鳥取駅まで戻ります。とりあえずやることがなくなったので、ホテルにチェックイン。今回お世話になるのは、鳥取シティホテル。駅前から10分程度歩きます。部屋に着いたら、ベッドにごろん。1時間くらいウダウダしていました。中途半端に寝たら、余計に疲れてしまったような……
もっと寝ていたい気分だったけど、意を決して鳥取温泉に向かいます。入った先は、日乃丸温泉。昔ながらの銭湯といった雰囲気で、番台さんがいます。タオルや石鹸はレンタル出来るので、良かったです。泉質は塩化物硫酸塩泉。無色透明で、口に含んだ瞬間だけ塩味がする程度の薄味です。お湯はやや熱めなので、公衆浴場らしく、じっくり浸かるより、さっと入って出る感じですねえ。
湯上り後は、てくてく歩いて駅前へ。ちょっと雨が降っていますが、傘は差さずに済ませました。向かった先は、てんまり。郷土料理も食べられる居酒屋さんです。お酒は、地元の焼酎である典々から、日本酒の強力セット、弁天娘をいただきました。ちょっと呑み過ぎましたかね。食事は、食べたいと思っていた白いかのお造り。焼酎日本酒に合いますね~。それから砂丘らっきょう、いなば焼き、牛筋豆腐煮込みなどを満喫。締めは麦トロごはんセットで。
お酒も入って、良い気分でホテルへ帰ります。途中コンビニに寄って、ATMで現金の引き出し、それから明日の朝ごはんおよび水分を調達しました。ホテルに戻ったあとは、だらだらと起きていて、日が変わる頃に就寝です。お酒が結構回っていて、やはりちょい呑み過ぎでしたね。