南極旅行をキャンセルした話~前編

南極旅行を勢いで申し込んでいたのですが、残念ながらキャンセルすることにしました。キャンセル費用も相当額なので、何か文章にまとめておきたくて書きました。

1年前くらいに、南極熱が高まり、どうにかして行けないか検討しました。調べたところ、最短の日程は6日間となり、南極大陸には上陸しないコースです。上陸をする場合、8日間くらいからとなります。往復航空機利用で内陸部まで入るコースは、6日間とかありますが、現地入りの指定が早かったりしますし、費用面からも相当厳しいです。

自分はIT関係の仕事をしており、残業は多いものの休みの融通は比較的利く方ですが、さすがに2週間もの連休を取るのは難しいので、大陸に上陸しないものの南極地域に入れるコースを選びました。

しかし、1年前は何とかなると思っていましたが、具体的に考えていくと何とかならなさそうでした。

現地発着ツアーなので自己責任で到着する必要がありますが、これが想像以上に曲者でした。最初は航空機に乗って移動するだけだし何とかなると考えていたのですが、接続回数が多いだけにそれなりに遅延リスクがあり、接続空港が成田羽田のように離れているところもあったりして、思ったより大変そうでした。9割程度の確率で問題なくことが運ぶとは思いますが、発生時の被害を考えると、無視出来ないのです。また航空券を一社購入では済ませられない点も面倒でしたね。こうした手配の手間とリスクに対する対処がストレスとなり、中止を決断しました。

中止を決断した後に改めて思いましたが、必要な休みを取るハードルも思ったより高いですね。通常なら、連休に繋げて5、6日間が感覚的に限界です。強行すれば取れなくもないのですが、そこまでして行くべきなのか、という葛藤もあります。

昨年の何もない時に1週間休暇を取ってペルーに行ったのさえも、今にして思えば良くやった、という感じです。あの時は休日出勤過半数という日々を半年から1年くらい続けていたので、ブチ切れによる勢いもあったかもしれません。夏休みやGW、SWなら、1週間丸々埋めて前後の土日を繋げた9連休をベースに出来ますが、南極の観光シーズンは11月~3月なので、それも難しいです。年末年始休暇は日本で過ごしたいですし。どうせ強行するなら、南極大陸に上陸するコースにしますし、そうなると2週間以上は必要です。また、クルーズ船の出航日は決まっているので、前後の土日を繋いでの日数確保は、スケジュールが合わず、基本的に出来ないと思います。

出来れば若いうちに行っておきたかったですが、今の生活を続ける限りは極めて難しいだろうなあ、とは思います。ふいに2週間の休暇を得られるチャンスが来るかもしれませんが、南極旅行は1年から8ヶ月前くらいには予約しておかないと、希望するコースは取れない可能性が高いので、厳しいのです。

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コメント

  1. チョコミント より:

    これ興味深く読ませてもらったのですが、すごい話ですね。
    てかそもそも南極旅行って一般人が行けるってことを知りませんでした。

    休日出勤をしまくって、ブチ切れによる勢いで一週間旅行に行ったという話も気持ちがわかりすぎて笑ってしまいましたw

    南極、同じ地球とは思えないくらい別世界だと思うので、死ぬまでに一度は行ってみたいですが、この記事読む限りだと直通の交通手段でも出ない限り、定年までは難しそうですね。。

  2. bokupi より:

    何事も勢いが大切と思っているのですが、この件は勢いに任せて失敗しました(苦笑

    南極旅行は諦めきれず、妥協案として空から遊覧飛行をしてきました。
    http://omoshiro-joho.com/d/prof/wp/?p=5131

    機内の窓から眺めるだけなので、
    上陸旅行に比べればだいぶ体験できることは限られますが、
    空からしか見えない景色を見られるので、これはこれで感動でした。