南極旅行をキャンセルした話~後編

さて、前回の記事では書ききれなかったことを、雑多に書いていきます。

もし今後2週間超の休暇が取れたなら、日本の旅行会社主催によるツアーに申し込むのがいいかなあ、と思っています。現地到着までのリスクをヘッジ出来ます。あと自分の英語レベルは、アナウンスを自然に聞き取れたり、雑談を出来たりするレベルではないので、日本語環境はうれしいですね。参加者は年配層がほとんどでしょうが、自分も参加できる頃には良い歳になっているでしょう。ツアーのデメリットとして、選択肢が狭まることがありますが、初めて行く分には細かい拘りはありません。価格は、個別手配した場合の原価を知ってしまうと、微妙なところではありますが。

年末年始中心に組まれる日程があれば、多少現実味もあるのですが、年末年始が休暇の国って案外少ないんですよね。だからか、クルーズも年末年始に重なるものがほとんどありません。唯一見つけたのは往復路飛行機のコースで、数パーセントとは言え、フライトキャンセルリスクを含むので、う~ん、です。年末年始合わせでチャーター催行すれば、現役層にそこそこニーズはあるんじゃないかなあ、と思うのですが、無いってことはあまり堅くないんですかねえ。

ところで、今回の計画に際して、どういう手続きを行っていたか、簡単に書いておきます。まず1年前に申込みを済ませて申込金を支払い、その後5月に必要な書類に記入を行ない返送し、6月くらいに残金の振込を完了しました。クルーズ催行会社の書類は英語書面で記入欄も多いのですが、代理店経由なのでこの辺の手続き自体はかなり楽です。環境省に対する届出も含まれます。そして8月くらいに前泊ホテルや航空券の手配を自分で行なう必要があるのですが、この時にようやく厳しいことに気づいたわけです。50%のキャンセル料が発生する時期でした。あと10日ほどで100%キャンセル料でしたので、50%でも戻ってくるのは良かったですが、もう少し早い段階で具体的に検討するべきだったと反省しています。ただ、1年も先の旅行を具体的に検討するのは、モチベーション的に難しいです。

ちなみに50%と言っても申込金や諸経費が引かれたり、自分で予約していた国際線航空券の取消手数料、円高の進行による為替差損があったり、75%くらいドブに捨てた格好です。この商品としては低価格帯のため、申込金の割合が大きいのが手痛いです。一番大きい旅行本体の支出記録を表にしてみました。高額商品の比較をしていると、次第に金銭感覚が麻痺してきて、怖いですね。高いと思っていたアフリカ旅行や南米旅行が安く感じられる自分がいます。。時間的にも金銭的にも、無理に無理を重ねて可能なレベルなのに、考え続けていると、最初の無理が無理ではない前提になってくる罠があります。

全体 5,395 US$
申込金 1,500 US$
残額 3,895 US$
返金(残額の半額) 1,947 US$

他にも、スーツケースを買わないといけない、といった地味な問題にも後で気づきました。自分はボストンバッグ1個で旅行を済ませるのですが、さすがに10日以上を過ごすのは厳しいですし。荷物を預けるのが嫌なのでこうしているのですが、それを思うと自分の旅行スタイル的にも難しかったようです。そもそもあまり長い旅行は好きではないのでした。これまでの最長も7泊9日ですし。

加えて、元々乗り物酔いする体質なので、ドレーク海峡越えは正直しんどいだろうなあ、といった感じに、押し込めていた負の要素が続々と出てきます(苦笑

まあ、こうして一度真剣に考えたことで、色々分かったこともありますし、今回の経験を、勢いに任せた計画をしないための轍にしたいと思います。

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