4日目、ホテルで朝食をいただきます。メニューの数がなかなか豊富でうれしいです。
この日はサンマリノ共和国へお出かけします。旅のコースが一筆書きから外れてしまうのですが、行ってみたかったので、敢えて旅程に組み込みました。ボローニャに泊まったのも、サンマリノに行くことが主な理由です。
8時すぎにホテルから出発し、ボローニャ駅へ。おじさんに煙草をねだられたりしつつ、電車に乗ってリミニへ向かいます。
リミニに着いたら、サンマリノ行きのバスの時間まで1時間超あるので、町を散策します。特急電車とバスの接続があまり上手く行かないんですよね。
リミニの町は、閑静な郊外の町といった趣で、フィレンツェやボローニャと言う大都市と比べると、落ち着いた雰囲気を楽しめます。街のサイズも可愛らしいです。リミニの町自体の歴史は古く、史跡も点在しており、アウグストゥスの凱旋門などを楽しみました。
バスの時刻が近づいてきたので、駅前に向かいます。途中の売店で飲み物を買ってからバス停に着くと、予想以上の人の数。あれ、乗り切れない?と思っていたら、次のバスがやってきて、そちらに乗ることになりました。結果、後続のバスのほうが空いていて良かったです。
車窓からのどかな景色を眺めていると、遠くにティターノ山が見えてきました。山頂にはサンマリノの城塞が見えます。次第に山道となり、ぐんぐん上へ登っていきます。税関チェックがされる場合もあるとの情報でしたが、今回はそのまま通過でした。
終点に着いてバスを降りると、眼下に広がる景色に心を奪われます。緑色の丘に点在する木々や家々、思わず何枚も写真を撮ってしまいました。
坂道や細い道が多くて入り組んでおり、地図はあまり役に立たないので、適当に上の方へ進みます。重厚な石壁や美しい芝や木々の緑、そして遠くに広がる地上の景色、歩いているだけで、目を楽しませてくれます。
聖クゥイリーノ教会を見遣りつつ、お店が並ぶ賑やかな通りへ出ました。ここまでずっと登り道です。ロッカグアイタ前に向かう坂道が結構急峻で、軽く息が上がります。
しかし、その先の広場からは、ご褒美とも言える眺望を堪能することが出来ます。東の方向には、遠くにアドリア海が見えます。山の上なので、若干冷えてて、風も強いですが、ぼーっと景色を眺め続けてしまいます。
それからロッカグアイタに入場しようとチケットを買います。ここで、何か忠告されたのですが、上手く聞き取れませんでした。で、このことが原因で、サンマリノで四苦八苦するはめになります。
複数箇所に入場できるコンボチケットと、1箇所に入場できるチケットがあったのですが、時間がそれほどないので、後者を選びました。それでロッカグアイタに入るつもりでしたが、入れません。ん、ではこのチケットはどこへ入れるチケットなのか。
とりあえず観光を続けます。続いて向かった先は、リベルタ広場。サンマリノ共和国は、ルパン三世の2015テレビシリーズの舞台になっていますが、ここリベルタ広場が一番印象的でしたので、是非来たいと思っていました。目の前に広がる作品と同じ景色に感動です。
その後は、バシリカ・ディ・サンマリノ大聖堂を見学したり、城壁の上を歩いたり、チェスタの塔まで歩いたりしました。他にも、ロープウェイや白いポスト、サンマリノ国旗など見つけて、写真に収めたりしました。
結局先ほど買ったチケットですが、政庁に入れるチケットらしいことが分かりました。政庁の入場口でも少し揉めたのですが、電話確認等をしてくれて、事情が伝わり入場出来ました。ロッカグアイタのチケット売り場で、政庁のチケットを買う、と言うことをしてしまったわけですね。
と言うわけで、政庁の中を見学。政庁は塔のようになっているので、階段でどんどん上に登っていく形になります。途中シアターコーナーがあったりしますが、見どころはやはり最上階にある議会場でしょう。広くはないですが、格式を感じる部屋でした。
そろそろバスの出発時刻が近づいてきたので、バス停に向かって道を下ります。だんだん現実感が増してきて、サンマリノ中心部は特別な空間なのだなあ、と感じました。帰りのバスは、往きほどの混み具合ではなかったです。
リミニに戻った後は、電車が来るまで待機。少し時間があるので自販機でコーラを買ったら、シュワーッと泡が溢れました。何たるトラップ!
ボローニャに戻ったら、ホテルまでの道中にあるcoopに立ち寄り、夕ご飯を買いました。サンドイッチ2個と水を買いましたが、味は普通。日本のコンビニの方が美味しいかも。イタリアに来てから食事は基本的に美味しかったので、ちょっとハードルが上がっているかもしれません。21時すぎに就寝しました。