フィンランドへ行くことになった経緯ですが、一番の動機はオーロラです。オーロラといえば、カナダ・アラスカか北欧が一般的ですが、オーロラが見られなかった際の保険を考えると、街に近い場所で鑑賞できる北欧がいいかな、と思いました。そこから、ムーミンやサウナなどの要素に惹かれて、何となくフィンランドを第一候補に考えていました。オーロラと合わせてスキーも満喫したかったので、ゲレンデの近いレヴィに行くことにしました。
見られるかどうかは運次第なオーロラ、滞在日数が悩みどころです。短くしてその翌日に見られた、というのも悔しいですし、長くして結局見られなかった、というのも悲しいです。時間とお金に余裕があれば、1週間くらい滞在して、確実に見られるだろうという手もあるのですが、残念ながらそういう身分ではありません。過去のオーロラカレンダーを眺めつつ、間をとってオーロラチャンスを3回としました。5日間連続で観測できないケースもあるので、少し不安は残りますが。
続いて飛行機の手配です。ヘルシンキからキッテラまで国内線で移動するため、JALからではなくフィンエアーから予約します。JALからだと、オンライン上ですぐに結果が確認できなさそうだったので。キッテラ滞在の最終日は、午前中にヘルシンキへ移動したかったのですが、何故だか航空券の価格がだいぶ上がってしまうので、仕方なく夕方発にしました。曜日を変えたりいろいろ試したのですが、希望するパターンはどれも割高になってしまいました。
足を確保したら、次は宿です。ホテルの脇がすぐにゲレンデとなっており、スキーするにも、オーロラ鑑賞するにも便利そうな、レヴィ・パノラマを選びました。もちろんサウナ付きです。物価の高い北欧で且つリゾート地なので、それなりのお値段でしたが、かなり満足できるホテルでした。
そして、ここからがオーロラ鑑賞ならではの準備です。旅程は春分の日あたりなので、厳寒期は過ぎていますが、マイナス10度程度には耐えられる必要があります。さらに、オーロラ鑑賞では体を動かさずにじっと待つので、それに適した防寒具を用意しなくてはいけません。
- ダウンジャケット(登山用)
- ダウンパンツ(登山用)
- トレッキングシューズ(底厚)
- インナー手袋
- フェイスマスク
- ヒートテックソックス
- ヒートテック(ダウンジャケット下のインナー用)
- マフラー
シューズはスノーシューズが良かったのですが、時期が悪かったのか、置いていませんでした。なので、底の厚いトレッキングシューズを代わりに買いました。結果として、1時間くらいいると、足裏に冷えが伝わってきましたが、逆に言えばそこまで耐えられます。ダウンジャケットとダウンパンツはさすがといった感じで、薄手なのに全然熱が逃げなくてすごいな、と思いました。フェイスマスクは重宝しました。顔や頭が冷えないのは、大事です。
さて、防寒具以外にカメラの準備も必要です。オーロラを映すことができる明るいレンズとして、F1.8の単焦点レンズを買いました。手の震えを伝えないためのレリーズも必要です。カメラの防寒具はどうしようか迷いましたが、予備バッテリを忍ばせることにしました。無茶苦茶な寒さではないので、最近のカメラなら耐えてくれるだろう、という期待を込めています。
- 明るいレンズ(F1.8)
- レリーズ
- 予備バッテリ
準備が整ったら、オーロラ鑑賞以外の旅程を組みますが、レヴィについては地球の歩き方にも情報が載っていません。なので、インターネットでレヴィの公式ページを見て、情報収集しました。日本語のページはありませんが、英語のページはあるので、大丈夫です。地図などのPDFを、スマホに保存しておきました。
といった感じで、準備に関してかなりお金や時間のかかる旅となりました。オーロラが見られるかは、運次第なので、祈りながら出発を待ちます。