フィンランドの旅~初日

成田からFINN AIRに乗って、ヘルシンキへ旅立ちます。荷物は、防寒具等ありますが、いつものボストンバッグに収まりました。ダウンジャケットやパンツは、かなり小さく畳めるので良いです。昼すぎに離陸しました。

通路席を選びましたが、4つ席の中2つが空席で、ゆったりと過ごせました。機内食では、マリメッコ柄の紙カップなど出てきて、フィンランド気分を盛り上げてくれます。と、ここで変換プラグを忘れたことに気づきました。スマホやカメラが充電できないという、ピンチな事態に。空港に売ってないかなあ、と期待しますが、日本用の変換プラグなんてないでしょうねえ。そんな不安を抱えつつ、10時間弱のフライトで、ヘルシンキに到着しました。

ここから、キッテラ行きの国内線に乗り換えます。話に聞いていた通り、ヘルシンキ国際空港は、コンパクトで使いやすいですね。ハブ空港なので、当然広いのですが、移動がしやすい構造になっています。パスポートコントロールも絶妙な配置ですね。

人通りが多かったので、空いている場所に移動します。そして、喉が渇いたので、自販機でムーミンのドリンクを買いました。北欧特産のベリー味炭酸ジュースです。また、変換プラグですが、やはり売っていなかったです。USBチャージャーは売っていましたが、49ユーロと結構なお値段なので、止めました。ちなみに、日本で花粉を吸い込んでしまったのか、鼻水やくしゃみがなかなか止まりません。国外に出れば大丈夫だと思っていたのに。

そうこうして、いざキッテラ行きの飛行機へ。通路はだいぶ空いてきたのですが、搭乗口には結構たくさん人がいますね。やはり旅行シーズンなのでしょうか。およそ1時間ほどのフライトで、キッテラに到着です。

タラップはなく、直接降ります。外の気温は、寒いけれど、驚くほどの寒さではありません。でもずっと留まっていると、あっという間に体力を奪われそうな感じです。自分は預け荷物がないので、とっととバスに向かいました。一番乗りでバスの扉は閉まっていましたが、中を覗いていたら開けてくれました。先に切符を買って、しばらく待機。本来は席に座った後、運転手が料金回収にくる仕組みだったようです。

バスは真っ暗な道を進んでいきます。ライトの光で雪が積もっているのは分かりますが、全景はさっぱり見えません。30分くらいしたら、宿泊先であるレヴィパノラマに着きました。外は寒いけど、中に入ると暖かくてほっと一息。チェックインを済ませて、部屋でひと息つきます。優しい光で落ち着きますね。テレビはネット対応していて、ニュースなどをテキストで見ることができます。さらにオーロラ鑑賞にはうれしい天気予報も見られます。それによると、天気が良いのは今夜だけで、翌日と翌々日はいまいちです。これは今日を逃すわけにはいかない、と思い、少し寛いだあと、防寒具に身を包みました。

ホテルを出たものの、ゲレンデがどちらかわかりません。一度も明るいときの景色を見ていないので、さっぱり方向が掴めず。凍った路面で盛大に尻もちをついて、一旦部屋に戻りました。地図を見て、何となく位置関係を確認し、再び外へ。無事ゲレンデにたどり着きました。ホテルの裏手へ向かえば良かったのです。

空を見上げますが、はっきりとそれらしいものは見られません。とりあえず三脚をセットして、空を撮影してみました。すると、うっすらと緑色の帯が写っていました。肉眼では薄い雲にしか見えませんが、カメラで長時間露光すると、そこにははっきりとオーロラの姿を見ることができます。より光が少ない場所へ向かうために、ゲレンデの脇を少し登ります。先客がひとりいたようで、カシャカシャ音が聞こえるなあ、と思ったら、セルフタイマーで連写していたようです。

その後もオーロラ鑑賞を続けます。うねって動いていたり、時折強く光ったり、オーロラの躍動を感じられます。肉眼で見えるほどのオーロラには出合えませんでしたが、カメラ越しにはそこそこのオーロラに出合えました。肉眼で見るためには、本当に人工の光がないところへ行かないとダメですね。

だいたい1時間くらい撮影していたと思います。ダウンジャケットやパンツは、値段が高いだけあって、かなりの保温力でした。フェイスマスクも効果的でしたね。一方でグローブや靴は専用のものではなかったので、徐々に寒さが堪えてきました。一時のぶるっとくる寒さではなくて、体の芯から徐々に冷えてくる寒さなので、そろそろきついかな、と思ったら、すぐに暖かいところへ戻ったほうが良いですね。気温はマイナス12度くらいで、直に外気に触れる手や顔が痛かったです。

カメラのバッテリが不安でしたが、意外と持ちました。カメラの設定は、シャッター速度5秒で、マニュアルフォーカスにしました。せっかく購入したレリーズは、部屋に忘れてきてしまい、残念。

部屋に戻るときは、カメラをジップロックに入れて、外気と部屋の室温差による結露を防止します。カメラは相当冷えており、なかなか暖まりません。しかし、予想に反して、初日からオーロラを撮ることが出来て、満足です。移動の疲れもあったので、この日はもう寝ることにしました。

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