フィンランドの旅~二日目

二日目、部屋でしばらくゴロゴロして、8時30分ごろ朝食会場へ向かいました。ビュッフェ形式ですが、メニューは色々あって、なかなか美味しいです。トーストを焼いたりして、たっぷりいただきました。朝食会場は、ちょうどゲレンデの横にあるのですが、外を見渡すと見事な青空が広がっています。おお、昨晩見た天気予報を良い意味で裏切ってくれました。朝早いせいか、ゲレンデで滑っているスキーヤーは、あまりいませんでした。

食事を終えたら、さっそく外へ。まずはレストランから見えたゲレンデへ向かいます。宿泊しているレヴィパノラマは、ちょうど山の中腹に建っているので、ゲレンデを見下ろすことができます。真っ青な空と白い雪、そして地上に広がる湖の青や森の緑など、色彩がとても澄んでいて、気持ちの良い光景です。麓に広がる街並みは、何だか可愛らしいですね。軽く雪が舞っていますが、散策には支障がない程度です。ただ頭を冷やしたくないので、マフラーを巻きました。というのも、毛糸の帽子は日本に置いてきてしまったのです。フェイスマスクを持ってきたことで、油断してました。オーロラ鑑賞ではない普通の街歩きには、さすがに装着できません。

上からの眺望は満喫したので、麓に下ります。ホテルと麓は、ゴンドラで行き来できます。乗車券は、事前にフロントでゴンドラの三日券を購入済みです。乗る際に改札機を通って、出るときは改札機のないゲートから出ます。

麓へ下りたら、街の中をてくてく歩いて、湖のあるほうを目指します。観光エリアを抜けると、地元の人たちの生活圏っぽい雰囲気が垣間見えます。大きなスーパーがあったり、民家があったり。スノーモービル専用道路や、子供をそりに乗せて引っ張る様子など、雪国ならではの光景も新鮮でした。

だいたい20分ほど歩いて行くと、湖らしきところへ出ました。道路案内標識には英語がなく、フィンランド語かスウェーデン語のみなので、途中合っているのか不安になりました。車道から脇に入って少し進むと、開けた土地が見えてきます。ここが全面凍結した湖の上だったのです。逆さまになったボートが置かれていなければ、しばらく気が付かなかったかもしれません。クロスカントリーのコースが作られたりしていて、よもや湖の上とは、といった感じです。

ふわふわの雪を踏みしめながら、湖の上を散策します。湿り気がほとんどない雪で、砂のようにサラサラですね。そのため、場所によっては風紋が出来ています。そして空気は冷たいのですが、太陽が燦々と照っているので、気持ち良いです。雪原には時折小動物のような足あとも見えて、楽しいです。そして空を見上げると、緯度が低い分太陽が低いですね。天頂部はほんのり暗くなり、宇宙の色を感じさせます。緯度が違うと、同じ地球でも同じ空を見ていないんだなあ、と感じました。

散策を楽しんだあとは、ホテルに戻って少し休憩します。この自由さが、個人旅行の良いところ。夕方くらいに、再び外へ出ます。午前中と違い、雲が出てきていますね。ゲレンデを見遣りつつ向かった先は、スノートレッキングのコース。地図で見た限り、1kmくらいで1周できるので、ちょうど良い散歩になりそうです。

道は圧雪されているので、普通のスニーカーでも十分に歩けます。道を外れて歩こうとすると、かんじきのようなスノーブーツが必要ですね。針葉樹が適度な間隔で生えている森は、窮屈な感じがしなくて、良いです。途中片面が開けた場所に出るのですが、そこの景色はお気に入りでした。黄昏時のためか、人もほとんどいなくて、静寂が心地よかったです。トレッキングコースでしたが、ところどころで立ち止まって、その景色や静寂を楽しみました。何かRPGの雪の街で感じた雰囲気がそのまま重なってきて、感傷的でした。

トレッキングを終えたら、夕食をとるお店を探します。フィンランド料理てきなものが食べられるところが良かったのですが、よく分かりません。うろうろして、何となく入ったお店が、PIZZA NARRIN。注文したのは、トナカイ肉のケバブとビール。1杯が500mlのビールを2杯飲んで、良い気分。ケバブもなかなかボリュームがあって、満腹です。食べ方を教えてもらったのですが、結局手がベタベタになってしまいました。

お店を出たら、ホテルへと戻ります。お酒を飲んだあとの寒さは、身に染みますね。空を見上げると、厚い雲が広がっており、今夜のオーロラ鑑賞は難しそうです。

部屋に戻ったら、19時30分くらいには寝てしまいました。その後23時くらいに目が覚めたので、空を見上げましたが、星がまったく見えません。やはり今夜は無理ですね。そのまま、就寝です。

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