パリ2024旅行~3日目

3日目、6時すぎに起きて、オペラ座前まで向かいます。この日は女子マラソンの観戦です。前日の男子マラソンでは思ったより人がいたので、若干早めに出かけました。おかげで柵前ポジションは選びたい放題でした。けれども結局前日とほぼ同じポジションにしておきました。

女子マラソンは男子マラソンと比べて、比較的早い段階で集団がばらけています。そんな中、鈴木選手と一山選手の姿を写真に収めることができました。

マラソン観戦を終えたら、一旦ホテルに戻って朝食をいただきます。この日は閉会式までオリンピック関係のイベントはないので、夕方まで観光を楽しみます。

朝食を終えたら、歩いてモンマルトルの丘へ向かいます。モンマルトルの丘は、前回のパリ旅行では訪れていないので、初めての訪問です。パリ旅行の観光スポットとしてお薦めされているのをよく見かけるので、気になっていました。

通りを真っすぐ歩いていき左手の路地に入ると、サクレ・クール寺院へ登る階段が見えます。麓にはメリーゴーラウンドが設置されています。階段を登っていくと徐々にサクレ・クール寺院が近づいてきて、同時にパリ市街を一望できるようになってきます。途中にはきれいな花も植えられており、サクレ・クール寺院と合わせて映えます。まさに花の都ですね。そういえば、モンマルトルの丘といえばミサンガ押し売りの話をよく聞きますが、この日は特に見かけませんでした。

丘の階段を登り終えると、眼下にはパリ市街の街並みが広がります。やはり一番上まで登って見下ろした景色が一番いいですね。途中でベンチもあるので、しばらくそこに座ってのんびり景色を眺めるのも良いです。ただこの日は日差しが結構暑かったので、長居するのは少しきつかったです。

その後はサクレ・クール寺院内部を見学します。入場時のチェックはありますが、無料で見学できます。ステンドグラスや銅像など、教会らしい雰囲気を堪能します。ドームを見上げると、立派なフレスコ画が描かれていました。こうした信仰の場は観光名所となっていてもどことなく厳かな雰囲気を感じられるので好きです。

その後は街中を散策します。テルトル広場にはたくさんの露店が軒を連ねて賑わっています。近辺の通りも土産物店や飲食店などが多く建ち並んでいます。しかしそうした中心地を少し離れると、閑静な住宅街になります。

彫刻作品である壁抜け男や、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの風車小屋、ぶどう畑などを見ながら、散策を楽しみました。

その後はモンマルトルの丘を下りて、ジュ・テームの壁に向かいました。愛を伝える世界各国の言葉が、壁一面に描かれています。日本語は「大好き」「愛してます」などを見かけました。

それからメトロでエトワール凱旋門まで移動します。エトワール凱旋門もパリ五輪のロゴをあしらった特別仕様になっています。車の通っていないタイミングで写真に収めるのは難しいですが、何とか頑張りました。

それからシャンゼリゼ大通りを下っていきます。広い通りで歩きやすく、様々なブランドショップが建ち並ぶとてもツーリスティックなエリアです。

通りを下り終えたら、噴水などを楽しみつつ、さらに先へ進みます。まっすぐ進むとコンコルド広場ですが、オリンピックの競技会場となっているため、入ることができません。ただしオベリスクは見えるようになっています。通りの真ん中からでないと見えにくいです。反対側を向くと、真っすぐ伸びるシャンゼリゼ大通りとその奥に建つ凱旋門が見えます。ちなみにこの周辺には公衆トイレが設置されていたので、用を足しておきました。日本ほど手軽にトイレは見つからないので、この機を逃しません。

その後は公園内などを移動しつつ、セーヌ川沿いに出ました。前日は近くで見たエッフェル塔が遠くに見えます。こうした視界のどこかにエッフェル塔が映る光景に、パリを感じられます。東京と違って町全体の建物の高さが低く規制されているおかげですね。

その後は、チュイルリー庭園を散策します。こちらもエリア規制があり、庭園の一部しか歩きまわれませんが、柵越しに空飛ぶ聖火台にある聖火の様子を眺めることができました。気球のかごの上端から、僅かに炎が揺らいでいる様子を確認できます。

それからスーパーに立ち寄って、飲み物とサンドイッチを購入しました。飲み物をちょうど切らしていて、喉も渇いていたので、オアシスを求める砂漠の旅人の気分でした。

そしてルーブル美術館周辺の地下フロアへ行き、逆ピラミッドを鑑賞しました。またルーブル美術館の一部展示品を館外から見える場所があるので、そちらも鑑賞しました。

16時ごろ、ホテルに戻って休憩します。朝早くから歩き回ったので、意外と疲れています。のんびり過ごしていたら、あっという間に3時間が経ちました。

19時すぎ、メトロのLIEGE駅から閉会式会場であるスタッド・ド・フランスの最寄り駅まで移動します。降車するとたくさんの人で溢れかえります。駅員さんが閉会式に向けて色々と盛り上げてくれています。

駅から少し歩いていくと、ゲートが見えてきました。階段を登って先へ進んでいくと、奥にスタッド・ド・フランスが見えます。閉会式は長丁場になるので、売店でチップスを買っておきました。閉会式の席は安い席が残っていなかったこともあり、1席10万円以上する席となります。なので地上に近い良席です。スタジアムの全景は見えにくいかもしれませんが、臨場感が圧倒的です。

21時から開始ですが、空はまだ明るくて日本の感覚だと違和感がありますね。まず楽団が入場してオーケストラ演奏が始まります。それからVTR演出が入ります。続いて旗手の入場です。自分の席から見て向かい側から入場してきたので、こちらへ行進してくるまでしばし待ちます。そして無事日本旗手を務める北口さんとSHIGEKIXさんの姿を見ることができました。

続いて選手入場です。今度は自分の左手すぐのところにあるゲートから入場してくるので、よく見えます。ただ奥の方へ進んでしまうので、後ろ姿が多くなってしまいます。入場直後の場所だと横顔が見やすかったです。国ごとにきっちりまとまっているわけではなく、大小のグループ単位で入場している感じでした。TEAM JAPANの大きな一団が入場して、もう全員入場したかな、と思っていたら、そのしばらく後に入場が続いたりしました。ここはとにかく写真をたくさん撮ってしまいましたね。ただ望遠端100mm(マイクロフォーサーズ)の標準ズームなので、がっつり寄り切るのは難しかったです。

その後、女子マラソンの表彰式を終えると、会場が暗転して、レーザーライトが会場内を照らします。しばらくそうした演出が続いて皆が地上に気を取られていたところ、突如空中に何かが出現しました。この時の会場のどよめきがすごかったです。金色の人が空から舞い降りてきました。その後スタジアムの屋根からマミーらしき人々が順々に下りてきます。そして大きなリングを転がし始めます。やがてそれらが徐々に空中に持ち上げられ、これはもしや……

そう、オリンピックシンボルである五輪が空中に誕生しました。次の瞬間スタジアムの屋根から花火が上がります。

それからパーティタイムです。色々な曲が演奏されます。このタイミングではなかったかもしれませんが、「オー・シャンゼリゼ」を聞いたときはとてもフランス感があって良かったです。

それからオリンピック旗が降ろされて、次の開催都市であるロサンゼルス市長へ引き渡されます。そしてそのオリンピック旗をロサンゼルスまで輸送するミッションを請け負ったのが、イーサン・ハントです。スタジアムの屋根に登場し、そこから地上へ降下しました。選手たちに囲まれてステージ上に上がると、オリンピック旗を受け取り、バイクで退場しました。その後はVTR演出でパリ市内を走り、空港から飛行機に乗ってロサンゼルスへ。それからロサンゼルスと生中継が繋がり、LA28に向けてライブが披露されます。

最後にいくつかセレモニーを実施して、盛大な花火と共に閉会式は終了しました。この花火を見ると、東京2020を思い出しますね。あの花火をスタジアムの中から見たいなあ、とぼんやり思っていたので、こうして叶えることができて感慨深いです。人々が出口に向けて移動を始める中、モニタにはメトロの終電案内が表示されていました。

駅へ向かう途中に、ビールの販売スタンドがあったので、そちらで一杯購入し、閉会式終了の余韻を味わいました。その後はメトロに乗ってホテルの最寄り駅へ戻ります。途中降車駅を誤って一駅飛ばしていて、海外を感じました。1時15分ごろホテルに戻り、2時すぎに就寝しました。

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