香港の旅~その2

二日目、ホテルの朝食はないので、9時すぎに出発。まずはプロムナードへ向かいます。日曜の朝のためか、人通りは少ないですね。

プロムナードに着いたら、海沿いにスターフェリーの方向に向かって、歩いて行きます。左手には、香港島のビル群を望むことができます。天気が良くないので、ちょっとぼんやりしていますが…

しばらく進むと、アベニュー・オブ・スターズに差し掛かります。ここは、香港映画のスターたちの手形が埋め込まれた通りです。人が一際たくさんいたのは、ブルース・リー像。2メートルほどの高さでした。

アベニュー・オブ・スターズを後にしてさらに進んでいくと、ゼッケンを着けたランナーの数が増えてきました。ロープを持ってコース誘導している係員の姿も。スターフェリーの乗り場近くにいくと、ステージが設営されていて、どうやらチャリティーイベントのようでした。

スターフェリーに乗って、香港島へ向かいます。2階席に乗るつもりでしたが、1階席しか入り口がわからず。ちなみにスターフェリーもオクトパスが使えるので、楽で良いです。出港後は、徐々に近づいてくる香港島を眺めながら、5分程度の船旅。

香港島へ着いたら、上環へ向かいます。地下鉄で一駅なので、歩いて行きました。まずは朝食をとるために、生記粥麺専家を探します。なかなか見つからずに、路地裏を右往左往したのですが、何と日曜定休でした。ガイドブックにもきちんと書いてあり、自分のミスですorz

気を取り直して、次の目的地である文武廟へ行きます。階段や坂道を登って行くと、お香の良い香りが漂ってきます。内部は小さいながらも、大事にされてきた感じが伝わってきます。たくさんの参拝客で賑わっていました。わりあい質素な雰囲気で安らぐ空間でしたが、内部の撮影は禁止なので、写真はありません。

続いては、トラムに乗って、銅羅湾まで行きます。トラムに乗ること自体が観光ですねえ。運良く2階の前方の席に座れたので、少し高い視点から香港の街並みを楽しみます。ただ、トラムは結構混みますね。自分が乗った上環は空いていたようです。中環からは、立ち乗客がたくさんでした。

銅羅湾で下りるつもりでしたが、少し行き過ぎたところで下車。早めに気づいて良かったです。少し戻って向かう先はタイムズスクエア。道路や歩道橋には、スカーフを被った女性たちが敷物を引いて、ランチをしています。しばらく気づきませんでしたが、フィリピンからの出稼ぎメイドさんたちですね。

タイムズスクエア前に到着しました。広場には何やらたくさんの飾り付けが。何か暦上のイベントでもあるのでしょうか。そして同時にたくさんの人たちで賑わっています。観光客から地元の人たちまで、様々ですね。自分がここに来た目的は、鴻皇海鮮酒家で飲茶をするためです。エスカレーターを昇っていざお店の前に着くと、順番待ち。レセプションの人に告げて整理番号を貰います。ところが、呼び出しが広東語だったので、聞き漏らしてしまいました。英語混じりの呼び出しもあったので、類推も出来たんですけど、さすがに断定しきれず。

結局広東語じゃわからないから英語で呼び出して欲しい旨を告げて、その後無事入店。お茶はプーアール茶を注文。間違えてそのまま「プーアール」って発音しちゃったから、しばらく通じませんでした。ガイドブックには「ぽーれい」って発音しなきゃ駄目、って書いてあったのに、すっかり忘れてしまうものですね^-^;。点心はたくさんあるなかから、気になったものを5品注文。

1品目は、魚介のすり身をさくさく衣で包んだもの。これが予想に反して、若干甘め。2品目は、パンダを模した饅頭。これも甘い。3品目は、カニにナッツとか練り込んだもの。チョコレートソース添え。これも甘め。4品目は、空芯菜。ようやく甘くない1品。最後の5品目は、海老しゅうまい。これは甘くなくて普通。というわけで、予想以上に甘い点心が多かったです。お茶を楽しむのには、甘いほうがいいのかもしれませんね。お会計は、「マイタン」を声をかけて、テーブルで済ませました。細かいつり銭はチップにしました。

だいぶ満腹になったところで、次は中環のビル群鑑賞に向かいます。途中、陸橋下で、スリッパ叩き占いを見ました。最初通ったときは、場の迫力に圧倒されて、気づきませんでした。

徳輔道の陸橋を歩いて、金融街のビル群を眺めます。ビルの背丈が高いこともすごいですが、それ以上に形がユニークで、見ていて楽しいです。で、本当に見たいビルは方向が反対だったので、引き返します。そしてたどり着いたのが、ナイフのように尖った中国銀行と、要塞のような香港上海銀行のビル。あの有名な風水戦争のビルです。そして個人的には、「カードキャプターさくら」の映画で、苺鈴が観光案内したスポットということでも、要注目でした。他にも、金銀のビルなど、色々楽しいビルがありました。

その後は、少し疲れたので波止場のベンチでぼけ~っとします。横浜といい、シドニーといい、港町は潮騒に吹かれながら、ぼぅっとした時間を過ごせるのが素敵だと思います。

次に向かった先はヒルサイドエスカレーター。金鐘駅からMTRに乗り、中環駅まで行きます。陸橋の上を進んでいくと、エスカレーターが見えてきました。ここが、ヒルサイドエスカレーターの入り口です。陸橋に設置されたエスカレーターをどんどん昇っていきます。途中、看板が突き出た香港らしい路地裏の通りを見下ろせます。しかし、このエスカレーター実は結構長くて、どこまでも昇っていきます。自分の予想の倍以上昇ったところで、ようやく終点に着きました。

終点のエリアは、年季の入った高層マンションが立ち並ぶ住宅街。特に見るところはなさそうなので、下に戻ります。ただ、エスカレーターは上り方向しかありません。バスに乗ろうかと思いましたが、ちょっと乗降が難しいミニバスしかなさそうなので、考えた結果、歩くことにしました。

いざ下りてみると、あまり時間は掛かりませんでした。途中公衆トイレがあったので、立ち寄り。観光地エリアじゃないので、かなり年季が入っていましたが、助かります。

下まで降りたら、ビルの間にある広場で少し休憩。それから、徳輔道を歩いてピークトラム乗り場に向かいます。日が暮れてきたためか、通りは人で溢れて、歩くのも大変です。しばらく進むと、ピークトラム乗り場への案内板が出てきたので、それを辿りながら公園のなかを抜け、到着しました。

駅に着くと、乗車待ちをするたくさんの人たちがいました。オクトパスを持っていたので切符を買う時間は省けましたが、それでも20分程度は待ったと思います。ロープによって一定間隔で列が区切られます。先頭まで行くと、乗車できます。実際に乗ってみると、予想以上に急勾配で驚きます。体感的にはそこまで傾いて感じないのに、外の景色を見ると、45度くらいは傾いているように見えます。傾きすぎて、水平位置の認識自体が狂ってしまっているように、思えました。

山頂駅に着きました。駅はピークタワーに直結しており、道なりに進んでエスカレーターを昇っていくと、展望台に到着です。展望台への入場もオクトパスが使えます。入る際に、霧で何も見えないけど良いかと確認されましたが、ここまで来たら行っておきたい、てなわけで、展望台に行きました。

まあ、実際真っ白で何も見えません。最初は、霧のなかにうっすらとビル群が見えたらいいなあ、とか考えていましたが、100メートル先も見えるか微妙なほどでした。

さすがにここまで来て、これだけじゃと思い、マダム・タッソーの蝋人形館に行きました。これがなかなか面白いです。蝋人形にもよりますが、貸衣装でコスプレした観光客かと一瞬勘違いするほどに、リアルだったりします。モデルが誰だかわからない蝋人形は感動がいまいちですが、世界的に有名な人がモデルの蝋人形は楽しいですね。タッチパネルで遊べるクイズもあったので、英語でしたが遊んでみました。蝋人形の製作に関するクイズでした。

鑑賞を終えたら、出口付近にあったPerfectカフェで一服します。この1日でだいぶ歩いているので、結構お疲れモードです。一服を終えると、再びピークトラムに乗って、麓へ下ります。帰りも当然並んでますねえ。

中環駅から油麻池駅まで移動します。向かった先はネイザンロード。香港といえば道路にはみ出した看板ですが、ネイザンロードを旺角方面に進んでいくと、徐々に看板が増えて、香港らしい光景が拡がってきます。

その後は、廟街で催されている夜市、テンプルマーケットへ向かいました。たくさんの夜店が出て、賑わっています。売っている品物は、アクセサリーなどの小物からおもちゃ、お土産に服飾など、実に様々で、眺めているだけでも楽しいです。日本のアニメ作品関連のものも、たくさん見かけました。もう少しのんびり見たかったのですが、雨がぱらついてきました。

時計を見ると、結構良い時間です。予定では、レストランで夕食をとるつもりでしたが、時間的に間に合いません。そこでふと思い出したのが、少し前に見かけた吉野家。話のネタにと思い、この日の夕食は吉野家でとることにしました。

日本の吉野家の感覚で注文後早々に席に着いたら、放置されてしまいましたorz。レジで注文したら、出来上がりを待って、それから席に着くという、一般的なファーストフード店システムだったようです。注文したのは、日本にはない牛鍋セット。飲み物はコーラにしました。鍋にはたくさんの野菜などが入っており、ボリュームたっぷり。締めのうどんまで付いてます。牛肉は鍋にくぐらせると、あの吉牛の牛肉の味になります。これで700円弱だから安い!満腹です。なんか日本人って少食なんだなあ、と思いました。

食後は早々にホテルへ向かいます。油麻池駅からMTRで尖沙咀駅に行き、てくてく歩いてホテルへ帰りました。さすがにだいぶ疲れたので、すぐに寝てしまいました。

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