先日、スヴァールバル諸島を旅行してきました。世界七大陸地方の旅行を終えて、北極地方も旅行してみたかったことが動機です。
ところで、北極地方の定義って一様ではないんですよね。南極地方は、南極大陸を中心として、周辺に他の陸地が少なく、且つ領有されていないことから、明確に定義しやすいです。一方で北極地方は、既に領有されている大陸や島嶼で構成されているので、境界を定めにくいです。
ひとつの目安として、北緯66.6度以北の北極圏があります。ただ、これだとスカンジナビア半島北部の樹林帯も含まれる形になり、それは北極のイメージとは少し異なるように思えます。
別の目安として、寒帯があります。年間の最暖月の平均気温が10度未満の地域になります。これなら、植生などの観点では北極らしい景色が見られますが、北極圏以外もその範囲に含まれます。
ならば、北極圏且つ寒帯のエリアを北極とすれば良さそうです。ただ、これだとノルウェーのノールカップなども含まれます。もはや完全にイメージの問題となってくるのですが、大陸部と地続きのエリアは、極地のイメージとは少し違う気がします。なるべく文明から隔絶されたエリアであって欲しい、と言う勝手な思いです。
というわけで導き出した個人的な北極地方の定義は、下記です。
- 北極圏であること
- 寒帯気候であること
- 大陸ではないこと
スヴァールバル諸島、グリーンランド、フランツヨーゼフ諸島、カナダ極北の島嶼部、そして北極点などが該当します。