地球上を色々旅していると、どうしても目指したくなる場所が出てきます。それは宇宙です。アニメなどで地球圏に近い宇宙の姿を見ていると、生きているうちに一度は宇宙から地球を見下ろしてみたい、という気持ちになります。
そこで民間人が宇宙へ行くための方法を調べてみると、以下のような感じでした。数億円かかるような本格宇宙旅行は除きます。
- 宇宙船で高度100kmの宇宙空間まで行くもの:25,000,000円
- 気球形式で高度30kmまで行き、数時間滞在するもの:7,500,000円
- 戦闘機で高度18kmまで行くもの:3,500,000円(全部込)
多少は現実的な価格とは言え、とてもお高いです。個人的には、上から2番目のが気になっています。しかし、これらのうちで既に実現しているのは、3番目のみです。その他は、実現に向けた最終段階と言われていますが、まだしばらく掛かりそうな雰囲気です。高度18kmでも、漆黒の宇宙空間に映る太陽を見られて、地平線もだいぶ丸くなるのですが、もう少し高さが欲しいですね。
とは言え、さすがにこれだけのお金をぽんと出せる身分ではないし、体験できる時間も僅かなので、大衆化して価格が下がったら、挑戦してみたいです。結局のところ、民間人が現在や近未来で可能なのは、宇宙旅行ではなくて宇宙体験なんだなあ、と思いました。
では、それ以外の方法で宇宙の入口に行くにはどうしたら良いのでしょうか。一番簡単なのが旅客機です。航路など時々の状況にもよりますが、羽田から札幌、那覇などの長距離路線は、高度12,000メートル付近を巡航することが多いので、冬であれば成層圏を飛行することになります。夏は成層圏の圏界面が上がるので、国内線で成層圏を飛行することはありません。成層圏は一般的に定義される「宇宙」には程遠いですが、宇宙に向けた明確な境界のひとつですし、宇宙の入口と捉えていいんじゃないかなあ、と思っています。
1月に出かけた羽田札幌間のフライト中に撮影した写真と、今月の羽田能登間のフライトのものを比べると、空の青さの違いが明らかですね。羽田能登間は、およそ8,500メートルでの巡航になりますし、夏季で成層圏も高くなっていますので、太陽の光が対流圏で拡散されてしまい、宇宙を感じさせる群青色の空は見られません。
これらを踏まえて、宇宙っぽい写真を撮ることにチャレンジしてみたいと思います。雲の上の世界なので、天候には左右されない点は大きいですね。後はアクセントとして、群青色の空に眩く光る太陽を収めてみたいです。このためには、窓が東か西に向く必要があり、日本列島の形や距離から、羽田から北海道へ向かう便しか選択肢がなさそうです。そしてこれは人によりけりなのかもしれませんが、大地が下に映るよりも、横や上に映るほうが、宇宙っぽいな、と感じるんですよね。重力から解き放たれた感じでしょうか。
ということで、この熱が今冬まで続いていたら、宇宙っぽい写真の撮影に、挑戦してみたいと思います。ハートキャッチプリキュアOPのラストカットみたいな画を撮りたいです。でも、太陽の光は、機体の窓の傷を浮かび上がらせるから、きれいに撮るのは難しいのかもしれません。
ちなみに、最初に載せた写真は、1月に小樽へ旅行した際に撮影した1枚を加工したものです。加工といっても、角度を変えて、溢れた部分をトリミングしただけ。それでもわりと宇宙っぽく見えるかな、と思っています。少し角度をつけるだけで丸みが伝わりやすくなりますし、逆さにすることで地球に近い部分のブルーが明るくなっていることが、よく分かります。