初日、昼すぎに羽田空港から新千歳空港に向けて、出発します。搭乗エリアで、外国人からここはどこのターミナルですか、と聞かれて、ターミナル名を答えたのだけど、どうも期待する答えではなさそうな表情。ここはターミナルのどこですか、と聞きたかったのかなあ。大体のことは微妙な言い間違いがあっても通じるものだけど、微妙な言い間違いのせいで、上手く伝わらないこともあるかなあ、と思いました。
今回は窓側の席にしたので、フライト中は外の景色を楽しみます。雪の積もった東北地方を眺めたり、群青色に染まる成層圏の空を眺めたりしていました。
雪の影響で、新千歳空港には少し遅れて着陸です。事前に、最悪の場合は引き返すとアナウンスがあったので、無事着陸できて良かったです。滑走路のほうを眺めると、結構雪が舞っていますね。
到着後は快速エアポートに乗って、南小樽駅を目指します。Uシートがまだあったので購入しました。Uシートの車両は中央部分に入口があって、2部屋に分かれています。最初に入った車両に、自分の座席番号がなくて、ちょっと焦りました。札幌まではそこそこ混雑していたようですので、指定席券を取れて良かったです。札幌を過ぎてしばらく経つと、線路は海沿いを走るようになります。雪の積もる海岸線が見えてきて、テンション上がりますね。
1時間ちょいで小樽駅に着きました。雪の積もったプラットホームや車両を見て、雪国へ来たことを感じます。街へ出ると雪がたんまり積もっていて、普通の靴で来たことをちょっと後悔しました。ただ、気を付けて歩けば、特に問題はありませんでした。
今回宿泊するのはスマイルホテルです。チェックインの際に牛乳1瓶をサービスで貰えました。外は寒いけど部屋の中は温かいです。灯油の匂いに北国を感じます。少し部屋で寛いだら、街の散策に出かけます。
軽く雪の舞う曇り空の中、足を進めます。旧安田銀行小樽支店など、一大金融地であった時代の建物が、たくさんあります。それらは現在様々な店舗などとして、再利用されています。小樽は坂の多い街のようで、小樽駅から海に向かう道も、緩い下り坂になっています。滑らないように気を付けて進みました。
そしてだいぶ遅い昼食をいただきに、澤崎水産へ。カウンターに10席程度しかないので、ご飯時はなかなか入れなさそうです。16時という空いていそうな時間帯でも、それなりに人が入っていました。注文したのは、特選ちらし丼の上です。とにかく具だくさんでまいう~です。ご飯はもう少し食べたい気持ちはありましたが、腹八分ということで。貝の入った味噌汁も付いてきます。食べ終わる頃に中国系の観光客の人が英語で店員に言伝していたので、それを通訳したりしました。
だんだん日が傾いできたので、小樽運河に向かいました。空が濃い青に染まってきたところで、撮影開始。三脚などを用いて、色々な場所から撮影を試みました。じっと留まって撮影していると、結構寒くて、鼻水とか出てきます。建ち並ぶ倉庫と横を流れる運河、雪道を照らす青い光、そして街灯とそれが映り込む運河の水面、ロマンチックな雰囲気の中、撮影に明け暮れます。三脚とレリーズ、F1.8レンズという、以前の対オーロラ撮影と同じ装備で頑張りました。やはり運河を正面に望める広場が一番画になりますね。その分人も多かったです。
小樽運河を堪能した後は、メルヘン交差点まで歩きます。大した距離ではないけれど、雪道だったり信号を渡ったりして、少々時間が掛かりました。
それほど遅い時間ではありませんでしたが、辺りは静寂に包まれており、たまに観光客が通る程度です。ライトアップされた小樽オルゴール堂やルタオ本店が、とても幻想的できれいでした。オルゴール堂の前にある蒸気時計も、とても雰囲気があって良いですね。この静けさが却って雰囲気を楽しめて良かったです。
その後はホテルへ戻ります。土産物街はほとんどシャッターが下りています。真っ暗とは言え、それほど遅い時間帯ではないので、ちょっと意外でした。途中手宮線跡地やライトアップされた日本銀行旧小樽支店を眺めつつ、最後にコンビニに寄って、軽めの夕食と地ビール、お摘み等を購入です。
ホテルに戻った後は、先ほど買ってきたビーフンを食べたり、小樽ビール雪あかりの路を飲みつつ、鶏から柚子胡椒を摘みます。ちょうど金曜ロードショーで魔女の宅急便が放送していたので、それを見てから床に就きました。