2011年08月21日~23日にかけて、三宅島を旅してきました。お目当てはダイビングとドルフィンスイムです。
初日、20時手前に家を出発して、竹芝桟橋へ向かいます。ちょうど納涼船の下船ラッシュで、たくさんの騒がしい人たち。ターミナルに到着したら、窓口で予約票を乗船券に引き換えて、乗船開始まで待機です。ダイビング器材があるので、多少早めに出ましたが、もう少し遅くても良かったかも。
外でぼーっとしていたら、かめりあ丸の乗船列が出来ていたので、並びます。乗船後は、ロビーにダイビング器材を置いて、船室へ。往路は特二等席を取ったので、寝台車のようなベッドがあります。カーテン仕切りの半個室ですが、特に音に悩まされることはなく、眠れました。まあ、多少窮屈だったり、若干暑かったりして、熟睡は出来ていません。
二日目、4時すぎに携帯アラームで起床。まだ眠い体を起こして、下船の準備をします。途中デッキに出てみたけど、まだ真っ暗ですね。夜の海は不気味です。
下船後は、宿のお迎えの車に乗って、宿へ向かいます。今回お世話になる宿兼ダイブショップは、べたなぎさん。この日は、自分と女性二人組のみでした。船は一応酔い止めを飲んでいましたが、ちょっとお腹がぐるぐるした感じ。でも、それほど気持ち悪くはありません。
宿に着いたあとは、朝食の時間まで仮眠。部屋にテレビはないので、朝いーてれは諦めました。朝食は、新鮮なお魚を中心にボリューミィ。かなり満腹です。少し食後の休憩をしたあとは、ダイビングの準備をします。
最初のポイントは学校下。噴火により被災した中学校がそばにあります。その近くの岩場の下をくぐっていきます。水辺に行くまでの岩場は、ちょっとバランスを取るのに気を遣いました。そして、いざ水中へ。最初はあまり生体を見かけませんでしたが、徐々にツノダシの群れなど出てきて、賑やかに。キイロカエルアンコウやキンチャクガニなど、色々マクロも見つけていただき、楽しめました。地形は、浅場から途中ドロップオフを下って、また戻ってくるコース。そして海の色は真っ青。この色は伊豆諸島共通ですね。気持ちのいい色です。
1本目を終えたら、一旦宿に戻ります。戻る途中で、眼鏡岩も見られました。シーズン限定で潜ることも出来るそうです。宿に戻ったあとはお昼ご飯。お昼のお弁当もボリュームたっぷりで満腹。そして食後にまったりしていたら、遠くから雷の音が轟いています。空模様も芳しくありません。しばらくしたら大雨が…!当初の予定では、午後からドルフィンスイムの予定でしたが、翌日に順延することになりました。代わりにダイビングへ!
2本目のポイントは大久保。バケツをひっくり返したような大雨のなか、砂利浜からエントリです。浅場を中心に回ります。コシオリエビやジャパニーズピグミーシーホースなどマクロを楽しめました。ピグミーシーホースは上手く写真に撮れませんでしたが、本当に小さなタツノオトシゴでした。
ダイビングを終えてエグジットすると、先程までの大雨がウソのように、晴れ上がっていました。確かに海中から上を見上げたとき、明るいなあ、とは感じていましたが。再び宿に戻って少し休憩。さすがに程よい疲れで心地良いです。庭のビニールベッドでまったり。
3本目は、1本目と同じ学校下へ潜ることになりました。別のポイントはコンディションが良くないそうです。このダイビングでは、魚群をたくさん見られました。キンギョハナダイや、延々と続くホウライヒメジの群れなど。マクロも面白いですが、こうした魚群をまったり眺めるのも、また好きです。
ダイビングを終えたあとは、公衆浴場であるふるさとの湯へ。ダイビングで疲れた体を癒します。運動したあとの温泉は堪らないですね。お湯は、海沿いということもあり、強い塩味でした。
夕食は、近くのホテル海楽にあるレストランへ。新鮮な海鮮による刺し身やフライなどに、舌鼓を打ちます。量もたっぷりで、満腹です。お酒は、三宅島の麦焼酎雄山一をロックでいただきました。刺身に合いますね。
その後は、商店でチューハイなどを買い、宿のリビングで、テレビを見ながらしばらく歓談。ちょうどタイムリーに、オーシャンズが放送していました。とはいえ、ちょっと眠気を誘う内容なので、結局22時くらいに就寝モードとなりました。
三日目、この日はちょっと早くて、朝食は6時です。そしてドルフィンスイムへ!空模様は見事な快晴で、前日から順延して正解でしたね。ドルフィンスイムは、前述の女性二人組とご一緒です。あとは別のショップからのお客さんを合わせてだいたい10名程度で、同じ船に乗ります。
御蔵島までおおよそ30分程度、高速航行します。固定されていないイスに座っているので、ちょっと揺れに気を遣います。酔い止めはもちろん飲んでおいたので、船酔いについては概ね大丈夫でした。しかし、天気が良すぎて、日差しが暑いですね。
御蔵島近辺に着いたあとは、イルカを探しながら航行します。イルカを発見したら、船がその場へ行くのて、すぐにエントリ。しばらくするとイルカがやってくるので、眺めたり、運が良ければ遊んでもらえます。1回のエントリ回数は10回と規定があるので、1回1回が大切。最初の数回は入るタイミングを逃してしまいました。
全体的に、遠くに見えたり、深いところを泳いでいったりで、あまり近い距離にはなりませんでした。ただ1回だけ、水面近くを泳いでくれて、思いきりこちらに向かって来てくれました!シャッターが間に合わず正面顔は撮れませんでしたが、お尻をバッチリと撮れました。あれは遊んでくれたんだと思っています。
あと、水中に入ると、イルカの鳴き声がはっきり聞こえたのが感動的でしたね。写真だけでは伝わらないドルフィンスイムを体験してこその感動だと思います。ピキー!という甲高い感じの声で、とても良く通ります。イルカは右から左に抜けるようにさーっと泳いでいってしまうことが多いのですが、去ったあとも鳴き声が良く聞こえるので、一瞬まだ近くにいるような錯覚に陥ってしまいます。
ただ、個人的に失敗だったのが、マスクの紐をゆるくしていたことです。おかげで何度か水が入ってしまい、思いきり鼻から吸い込んでむせました。最後に気づいてきつく締めたのですが、もう少し早く気づいていれば、上手く立ち回れたかもしれません。
ドルフィンスイムを終えて三宅島に戻ったあとは、お昼のお弁当。その後はフェリーの出航時間までのんびり過ごします。そして港まで送っていただき、お土産を購入して、フェリーに乗船。こうして三宅島をあとにしました。今回はダイビング一色でしたが、島内観光もしてみたいですね。
フェリーの復路は二等座席にしました。程良い疲れから、眠っていればあっという間かと思いきや、さすがに6時間は長いです。退屈なので、自販機でコーラとお摘みを買ってデッキへ上がります。ん~、風が気持ちいいですね。洋上は何もないので退屈には変わりありませんが、何だか海を見ていると落ち着きます。携帯電話は繋がるので、Twitterなどを楽しみつつ、デッキでぼーっと過ごします。夕日まで見届けたら、再び船内へ行き、到着までうたた寝。
竹芝桟橋へ到着したあとは、浜松町駅前のお店で夕食をいただき、帰宅しました。平日の夜でしたが、ダイビング器材を持っても邪魔にならない程度の混雑具合で助かりました。
これで伊豆諸島は、八丈島、大島に続いて3島目です。伊豆諸島は関東から気軽に来られるダイビングリゾートで重宝しますね。年に2回とか、もっとカジュアルに来れたらいいな、と思います。