2019年7月21日、新宿タカシマヤ11階の催事スペースで開催された「特別展 りぼん 250万りぼんっ子大増刊号」を見学してきました。まさにりぼんの黄金時代の作品を集めた展示内容で、会期が2019年7月18日~7月28日のわずか11日間しかありません。そんな中の日曜午後に出かけたので、会場はかなり混みあっていました。もう少しゆっくり見たかったですが、こればかりは致し方なし。
ちなみに、一番のお目当ては「姫ちゃんのリボン」です。この作品は大好きです。「姫ちゃんのリボン」を入口に、水沢めぐみ先生の他の作品「ないしょのプリンセス」「トゥシューズ」なども読みました。あとは「赤ずきんチャチャ」ですね。アニメから入ったので、原作とのギャップに最初は戸惑いましたが、次第に原作も好きになっていきました。
他にも「ちびまる子ちゃん」「ママレードボーイ」など知っている作品があるので、それらも楽しみにしていきました。あと、3歳下の妹がりぼんを購読していて、自分も目を通していたので、他の連載作品も何となく記憶に残っています。
さて、展覧会の内容です。正直作品ごとに自分の認知度合いに差があるので、だいぶ濃淡ありの感想です。
まずはチケットを購入するために列に並びます。そこそこ待ちますが、そこまで時間は掛かりません。
会場に入ってすぐのところにあるのは、各作品のキャラクターのパネルと、りぼんマスコットコミックス、本誌の展示です。中央には最多部数を記録した際の特大表紙が展示されています。
入って最初にあるのは、小花美穂先生の展示コーナー。「こどものおもちゃ」懐かしいですねー。金曜夕方のアニメを見ていた記憶があります。がっつりハマったわけではありませんが、ハチのモチーフなど展示を見て色々思い出したこともあるので、記憶の引き出しを開けられた気分です。
続いては、椎名あゆみ先生の展示コーナー。「ベイビィLOVE」はタイトルは覚えています。たぶん本誌を読んでいたときに、目に入っていたのでしょうね。
次は、池野恋先生の展示コーナー。「ときめきトゥナイト」は長期連載作品として、記憶にあります。カラーイラストが背景等細かくて美しく、芸術作品だなあ、と感じました。
この後は、水沢めぐみ先生の展示コーナー。冒頭で書いた通り、今回一番見たかった展示です。人の渋滞が発生していましたが、最後尾に並んで全展示を見ました。展示内容は「姫ちゃんのリボン」。
日比野さんに変身したまま元の姿に戻れなくなった姫ちゃんが元に戻るシーンなど、とても懐かしかったです。単行本ではカラーで見ることの出来ないイラストを、カラーで見られる貴重な機会でした。
漫画の原稿展示も、初めての変身や、ラストの姫子と大地のキスシーンなど、思い出深いセレクションでした。壁面展示も、魔法の国とのお別れが近づく中、姫ちゃんとエリカと大地が談笑しつつ、”思い出はずっと残しておけるじゃろう”と言う、大好きなシーンがあって、懐かしくなりました。読者にとっても、思い出はずっと残しておける、と数十年が経った今、実感しています。
色紙は、姫子とエリカと大地とポコ太とピンク、いけいけゴーゴーじゃーんぷっしている内容でした。令和の時代になって、姫ちゃんのリボンの新たなイラストを見られるとは、感動です。
各先生の私物展示コーナーもあります(写真レポートには全て掲載)。水沢めぐみ先生の私物展示では、姫ちゃんのリボンゲームが展示されていました。おお、こんなのがあったとは知らなかった。
色々書いていたら、改めて「姫ちゃんのリボン」大好きだったんだなあ、と実感しました。
続いては、彩花みん先生の展示コーナー。展示内容は「赤ずきんチャチャ」。チャチャ、リーヤ、しいねちゃんの関係性や、セラフィーとドロシーの関係性など、原稿展示を見て、懐かしく思い返しました。”出でよ!”と言う魔法を発動させる際の台詞も、そうだったなあ、と懐かしかったです。ギャグ漫画なので、あまり全体を通しての展開は覚えていないのですが、アニメも含めて大好きな作品です。
ちなみに、ふわふわのもこもこなリーヤのぬいぐるみも展示されていました。混んでいたので、ふわもこっぷりは体験していません。色紙は、チャチャ、リーヤ、しいねちゃんのトリオがこんにちはとご挨拶。
次は、さくらももこ先生の展示コーナー。展示内容は「ちびまる子ちゃん」。シーチキンバカや、プップクプーのネタが既に懐かしさ爆発。”いいじゃんいいじゃんプップクプー”は、今でもたまに心の中で呟くことがあります。さくら先生の扉絵などのイラストは、独特のモチーフが描かれており、ひと目で分かるその世界観が好きでした。あと、ギャグ漫画なので本編では面白タッチで描かれることが多いですが、イラストだとまる子のかわいらしい様子が前面に押し出されるタッチになるのも、好きでしたね。こちらも結構混んでいたので、あまりじっくりと原稿の展示は見られませんでした。色紙は、さくらプロダクション作となっているのを見て、改めてさくらももこ先生が御存命ではないことを感じて、寂しく思いました。
この後は、岡田あーみん先生の展示コーナー。「ルナティック雑技団」、絵柄が個性的ですが、知らないのと混雑度合いで、軽く見ただけになってしまいました。
次は付録の展示コーナー。こちらもだいぶ混んでいたので、遠くから眺めただけです。
続いては、一条ゆかり先生の展示コーナー。展示内容は「有閑倶楽部」です。こちらもあまり詳しくないので、軽く見ただけです。
次に続くは、柊あおい先生の展示コーナー。「星の瞳のシルエット」「耳をすませば」「銀色のハーモニー」が展示されています。原作を読んだことはないのですが、「耳をすませば」はご存知ジブリ映画で見ていて、大好きな作品です。雫の姿が思いのほか原作通りなのですね。カラーイラストなど、自分な好きなタッチでした。「銀色のハーモニー」のカラーイラストは、構図等々とても素敵に思いました。
次は、矢沢あい先生の展示コーナー。「ご近所物語」「天使なんかじゃない」が展示されています。「ご近所物語」の力強いタッチが印象的でした。
最後は、吉住渉先生の展示コーナー。「ハンサムな彼女」「ママレードボーイ」が展示されています。「ハンサムな彼女」は妹が大好きな作品だったので、タイトルだけ記憶にあります。「ママレードボーイ」はアニメの曲等で思い出深いです。内容はそんなにがっつりとは見ていないはずですが、わりと記憶があるので、ちょこちょこは見ていたのかな。なお、吉住渉先生の展示では、ビデオインタビュー展示もあります。今回の展覧会向けに用意した色紙の制作風景を映しながら、インタビューに答えています。制作風景は、こんなに丁寧に手間暇かけて描かれているのだな、と改めて感服しました。
出口付近には現在のりぼんの作品について少し紹介がありましたが、全然分からないと言うのが正直なところ^^;。最近は漫画原作のアニメも少なくなりましたよねえ。
展覧会の見学を終えたら、売店に寄ってオリジナルグッズを購入します。混雑しているので、売店は別途列に並ぶ必要があります。気になっていた「姫ちゃんのリボン」のマグカップは、先日時点で既に売り切れorz。色々迷いつつ、「姫ちゃんのリボン」「赤ずきんチャチャ」のグッズを数点購入しました。復刻付録、複製原稿やマスキングテープなど、合わせて3,000円強。思ったより低予算で済みました。全てのグッズに対して全ての作品があるわけではないです。売り切れのものも結構ありました。「姫ちゃんのリボン」のアートボードがあったなら、予算奮発して買ってしまったかもしれません。予算よりも置き場の確保が難しいんですけど^^;
写真レポートはこちらをご覧ください。本文では触れられなかったこと等も、コメントでそこそこ書いてあります。
りぼん展は、これから京都、長野、佐賀など、全国を巡回します。りぼん展に、いけいけゴーゴーじゃーんぷっ