以前から行ってみたいと思ってましたが、ついに行ってきました。完全予約制なので、前月の10日に、PCの前に貼りついて、チケットを入手しました。瞬殺ということはなく、時間ちょうどに構えていれば、休日チケットでも販売開始30分くらいは取れそうでした。しかし、22時すぎに帰宅後は、平日含めてほとんど売切れていたので、意識して取りに行かないと、厳しそうです。
2014年10月12日、選んだのは14時からの回です。さっそく三鷹駅で降りて、玉川上水に沿って歩いて行きます。水路脇の木々は、雑木林といった感じに雑然としていて、自然の森を感じさせてくれます。15分ほど歩くと、井之頭公園に当たります。そこを右に少し進むと、ジブリ美術館に到着です。
岩っぽいけれどどこか温かみのある外壁を眺めつつ、入口に向かいます。受付にて、フィルムつき入場券と引き換えです。フィルムは、借り暮らしのアリエッティの翔でした。
階段を下っていくと、大きな吹き抜けの空間、中央ホールに出ます。最上階まで見渡すことが出来て、気持ちの良い空間です。そこから階段を上り、向かった先は、常設展示室の「映画の生まれる所」です。空想を巡らすために、様々な模型などが置かれた部屋や、実際に着色など仕上げていく部屋など、映画に関わる制作工程を見ていくことができます。映画作品のカットもたくさん壁に貼られていて、楽しくなります。ごちゃごちゃっとした感じが、何かが生まれてくるように思えて、いいですね。
続いては、一旦外へ出て、屋上庭園を目指します。塔の螺旋階段を登っていくのですが、意外と距離があって目が回ってきます。細い道を進むと、そこには草むらのなかに佇むロボット兵の姿がありました。屋上庭園自体はわりと狭いのですが、ラピュタで最初にロボット兵に出合ったのは崖の側ですし、狭さゆえにその雰囲気が出ていると思います。
ちなみに、自分が登ったときは10人弱でそれほど混んでいませんでしたが、一歩タイミングが違うと、数十人待ちになるようです。海外からツアーで来ている人も多いですね。
続いて再び館内へ。向かった先は、企画展示であるクルミわり人形とネズミの王さまです。クルミわり人形の本当のお話について、細かに書かれています。少し字が多いですが、読み通してみると面白いです。あと、本題とは逸れますが、イラストと手書きの文字で綴られる説明って、とっても楽しいな、と改めて感じました。
次に向かった先は、1階の動きはじめの部屋。光の明滅で、回転している一枚一枚の絵がひとつに繋がって、アニメーションになる様子は、理屈はわかっていても感動します。縄跳びを飛んだり、鳥が舞ったり、バリエーションも幾つかあって楽しいです。あとは、重ね絵のような3D表現。奥行き感が面白いですね。
そして、上映タイミングを見計らって、ミニシアターを鑑賞します。少年とウサギが出てくるお話でした。お話というか、動きを、アニメーションを楽しむ作品という印象でした。
その後は1階のパティオへ。井戸のポンプや様々な鉢植えの並ぶ軒先など、中世を舞台にしたジブリ作品の街中を感じさせる光景です。ここに座ってぼぅっとしてるのも、悪くないです。不思議と飽きません。
それから、パティオから階段を上がり、カフェ麦わらぼうしへ行って、遅めの昼食をいただきます。注文したのは、麦わらホットドッグと風の谷のビール。椅子に腰かけて、暮れ始める三鷹の森とジブリ美術館を眺めながら、いただきます。
一通り見学は終えたので、外観の撮影を少し凝ってみたり、もう一度展示室を見学してみたり、隠し通路を通ってみたり、色々楽しみました。
最後に3階に行き、お買い物。書店にてジブリ美術館を描いたポストカードを買い、お土産屋さんにて、クッキー缶とトトロの小物入れを買いました。
結局3時間ほど滞在して、ジブリ美術館をあとにしました。スペースを上手く使って様々な仕掛けを巡らせているので、ついつい色々試してみたくなっちゃいます。もっと小さな、好奇心旺盛な頃に来ていたら、楽しい冒険ができたでしょうね。また、ジブリ作品の世界に浸るという点でも、外装や館内の展示内容など、満足できると思います。
間食時に近くにした中年夫婦が期待外と文句を言ってましたが、何を期待していたのでしょうか。う~ん、派手なアミューズメント施設のようなものを期待していると、それは確かに期待外れになるかもしれませんね。自分はとても楽しめました。