2018年12月24日、兼ねてから行ってみたかった藤子・F・不二雄ミュージアムを訪問してきました。一応同じ市内なのですが、電車で30分ほど掛かります。チケットは事前予約の時間指定制。14時から入場のチケットでしたので、時間になるまで周辺を散策。F作品にちなんだオブジェなどが見られました。
入場時には列に並んで、一定の人数ごとに説明を受けます。早く入りたければ、指定時間の30分前には並んでおくと良いでしょう。なお撮影は、展示室外なら可能です。説明を受けたらカウンターで入場手続きを済ませて、オーディオガイドである”おはなしデンワ”を受け取ります。
最初に入ったのは展示室I。こちらは常設展示で、様々な作品の生原稿を見られます。ドラえもん以外は単行本を揃えていた記憶はないのですが、様々なF作品が入った分厚い本を持っていた記憶があり、そこで他の作品も見たためか、わりと各作品に覚えがあります。行列が出来ていたコーナーは、なかなか列が進まずに諦めてしまいました。
展示室を抜けた先にある廊下では、F先生の年表が掲示されています。没年は1996年、かなり前なのですね。9月に亡くなったことははっきり覚えていますが、もう20年以上経っているという実感がありませんでした。自分にとって、知っている著名人が亡くなるという経験は、F先生が初めてだったかもしれません。
2階へ上がる階段の手前には、「先生の部屋」という仕事机を展示したコーナーがあります。想像力を掻き立てる模型など様々なものが、ところ狭しと並んでいます。こういう部屋には、憧れましたねえ。
2階に上がったら、どうぶつたちの部屋を通り、展示室IIへ入ります。この時は企画展”「キテレツ大百科」×「ドラえもん」~江戸時代の発明と未来のひみつ道具~”の後期が開催中でした。共通のテーマをもとに、キテレツ大百科とドラえもんを対比した展示が中心になっています。後からテーマを設けて対比しているので、そこから滲み出てくる共通項、そして違いが面白いです。両作品以外の展示もあります。久しぶりにF先生の作品をマジマジと見ましたが、本当に”あんなこといいな できたらいいな”という想像力を、思い出した気がします。水や雲を固める道具を見て、あ、欲しいなあ、と思っちゃいました。あと、勉三さんの恋話のところは、思わず吹き出しそうになりました。ポイント毎にギャグも効いてて面白いんですよね。
展示室IIの奥に行くと、休憩スペースと屋外展示のコーナーがあります。ここでは井戸のポンプを上下すると、きれいなジャイアンが浮かんでくるアトラクションがあります。ここ、注意しないと通り過ぎてしまいますね。
再び展示室IIに戻り、残りの展示を見たら、先生のにちようびコーナーへ。F先生の家族との触れ合いについて、展示されています。ご令嬢である三姉妹が、父親としてのF先生についてお話しするビデオや、妻からの手紙がありました。
ここを出る時に、おはなしデンワは回収されます。みんなのひろばには、季節柄クリスマスツリーが展示されていました。
ちょうどFシアターの上映時刻が近かったので、入場します。内容はウメ星デンカとドラえもんの合作で、ウメ星王国の観光資源を作ろうというお話。これ、漫画に原作とかありましたっけ。何だか遠い記憶に既視感を覚えます。上映後は、スクリーン部分が開いて、そのまま屋外へ退場します。うわー、これは普通に驚きました。
その後は屋外展示を回ります。F先生とキャラクターたちとの銅像や、パーマン、オバQ、コロ助、ドラミちゃんなどのキャラクターオブジェが点在しています。奥にはピー助たちとの巨大オブジェや、どこでもドアなどがあります。ドラえもんと空き地の土管は人気スポットで、撮影のための行列が常に出来ていました。一通り回ったら、藤子屋でどら焼き6個入りをお土産に買いました。
外が寒かったこともあり、一旦屋内に戻ってまんがコーナーでドラえもんの単行本を読みます。すごく懐かしい感覚。小学生の頃を思い出します。スナック感覚で何度も漫画本を読むことが最近なくなったなあ、と感じました。
クリスマスツリー点灯式を17時から行なうと言うアナウンスが流れたので、頃合いを見計らって再び屋外へ出ます。日も暮れているので、とにかく寒いですが、17時まで待機して、クリスマスツリーを撮影しました。奥にはどこでもドアが見えます。
さて、ついつい3時間以上滞在してしまいましたが、そろそろ帰ります。ミュージアムショップではオレンジに黒縞のジャイアンTシャツが気になりましたが、現金持ち合わせが少なかったこともあり、購入は見送り。まあ、あれは体格が良い人じゃないと似合わないでしょうし……
こうして藤子・F・不二雄ミュージアムを満喫しました。子供の時に思い描いていた想像力の感覚を、少し取り戻せたことが何よりの収穫だったと思います。
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