二日目、7時ごろ起床。1階にあるレストランで、朝食をいただきます。ペンションのようなところなので、メニューの数はそれほどありません。おかずを摘みつつおかゆをモグモグ。荷物をまとめて、10時ごろチェックアウトしました。
朝の九份を散策します。週末ということもあってか、既に人がそこそこ行き交っていますね。そして、昨日の雨とは打って変わって、今日はいい天気です。青空の下で歩く九份の街並みは、また昨日とは違った趣を感じます。朝ならではの光景として、各店に肉などを卸しているトラックなどを、見ることが出来ました。荷台にでっかい肉の塊があって、店の人と話しながら、それを切り分けています。
そんな光景を楽しみつつ、茶芸を楽しむために入ったのが、九份茶房。時間が早かったので、まだ空いており、テラス席に案内してもらえました。九份の街並や海を一望できる、素敵な場所です。金圓阿里山茶と、南瓜の種を炒ったものをお茶請けに頼みました。最初にやり方を教えてくれるので、あとはそれに倣って、自分でやります。茶杯や茶壺、茶海など、いろいろな茶器が出てきます。特に、急須に当たる茶壺は、日本で使う急須よりだいぶ小振りなので、最初どれが何だかわかりませんでした。
で、こちらのお店に2時間くらいいました。理由は、お茶請けに頼んだ南瓜の種が、かなり持ちが良いのです。何故かというと、食べるのが難しいからです。最初は食べ方すらわかりませんでした。その後試行錯誤で、うまく殻を割れば、中身の柔らかい部分を食べられることに、気づきました。塩っぽい味付けで、なかなか美味しいです。
一人だったこともあり、結局茶葉は余ったので、会計時に袋詰めしてもらいました。
その後は、豎崎路を下りてバス停に向かいました。結構並んでますね。どっちが先頭なのかわからないけど、適当に並びます。程なくしてバスがやって来ましたが、混んでますねえ。このバスでいいのかな、という不安がありましたが、乗る際に運転手にどこまで行くか聞かれたので、瑞芳（ルーファン）と答えたらOKぽいリアクションだったので、ひと安心。満席だったので、高速区間より先まで行く人は乗せないためかな、と思いました。
で、話に聞いていた通り、バスが揺れる揺れる。往きがタクシーで快適だったので、余計に驚きです。立って乗っているのは、正直しんどかったです。
瑞芳駅前で下車。バスは悠遊カードが使えるので、支払いは簡単でした。それから、台湾鉄道に乗って、台北を目指します。台北行の電車にはランクに応じて幾つか種類がありますが、どれに乗ればいいのかよくわからないので、窓口で台北までと伝えたら、特に何も聞かれることなく、區間車の切符が渡されました。電光掲示板の発車予定を見ると、これが一番早く着くのかな、という感じです。自強号はしばらく来ないようですし。
電車は、日本の普通の電車みたいな感じで、横長の座席があるタイプです。沿線の景色は、日本のローカル線を走っているときと、結構似ていますね。途中から座れたので、うつらうつら。台北に近づくと、地下に潜ります。
台北に到着後は、MRTに乗り換えて、松江南京駅に向かいます。そこから歩いて、今夜の宿泊先であるFirst Hotelへ行きました。とりあえず荷物を置きたかったので、チェックイン。しばらく部屋で休憩しました。ビジネスホテルのような感じで、設備には概ね満足です。ただ、部屋の窓が申し訳程度で、開けた先も建物の壁になっており、閉鎖的な構造になっている点は、不満でした。
しばらく寛いだら、ホテルを出て、淡水へ向かいます。松江南京駅から民権西路駅で乗り換え、淡水線でひたすら北へ向かいます。乗った電車は淡水までは行かず、北投駅止まりだったので、そこで乗り継ぎ。
淡水駅に着いたら、さっそく海辺へ向かいます。週末ということもあり、大勢の人たちで賑わっています。水平線上には、もうすぐ落ちそうな夕日が見えます。露店で海老煎餅みたいなのを買い食いして、夕日鑑賞。
夕日が落ちると、あたりは徐々に暗くなってきます。とりあえず海に沿って、てくてくと散策。クルーズ用の少し大きな船があり、ライトアップされていて、きれいです。とにかく賑やかで、この場にいるだけで楽しくなってきますね。気づいたら、夕暮れからすっかり夜へと移っていました。
せっかくなので、色々なお店でちょこちょこと買い食い。1リットルのスイカジュースを飲んだり、わりとボリュームのあるイカ焼きを食べたり。対岸に見える街並の夜景もきれいで画になります。船も何艘か出ていて、海の上からの眺めも良いだろうなあ、と思いました。ただ、わりと荒々しい運転の船もあり、船酔いしそうです。
それから、ひとつ奥の通りである公明街を歩きます。こちらもたくさんの食べ物屋さんが、軒を連ねます。続いて、駅側へ戻って、さらに外側から入り、中正路へ出ました。こちらは公明街と違って、車も通る道路。途中、トイレに寄って、それからハローキティのお店や淡水祖師廟を拝見しつつ、向かった先は淡水河口魚丸。
いただいた魚丸スープは、薄味のスープに魚のつみれが4個ほど入っており、ちょっとした軽食にピッタリです。その後は、道行く人が持っていて気になってた縦に長いアイスクリームをデザートにいただきました。その後は、原っぱに寝転がって、しばし休憩。最後に、公明街の食堂のようなところで、ライスケーキを注文しました。おこわに味噌あんかけが掛かったようなもので、なかなか濃かったです。魚丸スープの前に食べるのが、正解だったかも。
淡水を堪能したので、MRTに乗って帰ります。来るとき電車が結構混んでいたので、帰りも混雑を覚悟していたのですが、時間がそれほど遅くなかったためか、目立った混雑はありませんでした。
21時すぎにホテルへ戻りました。当初は、饒河街観光夜市に行くつもりでしたが、淡水での食べ歩きで満足したので、取り止めました。そして、23時ごろに就寝。