2日目、7時すぎに起きて朝食をいただきます。朝食は和洋折衷のセットメニューでした。相変わらず体調は微妙なので、念のため風邪薬を飲んでおきます。
10時ごろ、ホテルをチェックアウトして、しまなみ海道サイクリングへ出発です。まずは最初の橋である来島海峡大橋を目指して、今治の街中を走ります。車がそれなりに通る幹線道路区間もありますので、まあまあ神経は使います。
来島海峡大橋に近づくと、九十九折の上り坂が現れます。そこを抜けるとループ橋に入り、さらに登りきると、来島海峡大橋に到着です。初めて走る瀬戸内の海の上は、何とも爽快で気持ち良かったです。特にこの来島海峡大橋は、距離がとても長くて、橋を渡っていると言う感覚が薄れてきて、どこまでも続く海上の道を走っている気分になってきます。
来島海峡大橋を渡りきると、大島に着きました。ブルーラインに従い坂を下って大島の下道を走ります。大島のサイクリングロードは結構距離があり、アップダウンもあるので、いきなり心が折れそうになりますが、意地で足を付かずに走りきりました。
それから伯方大島大橋を渡って、伯方島へ上陸します。少し走ると、道の駅伯方SCパークが見えてきたので、ひと休み。売店で伯方の塩ソフトをいただきました。それから行動食のつもりで、伯方の塩あめと柑橘の雫を買いました。その後は、伯方ビーチでしばしのんびり。ただ風がものすごく強いです。
休憩を終えたら、先を目指して出発します。伯方島のサイクリングロードはあまり距離がなく、少し走ったら大三島橋に着きました。
大三島橋を渡ったら、大三島に上陸です。ブルーラインに沿って海沿いを走り抜けます。海の向こうには島々のシルエットが見えて、瀬戸内を走っていることを実感できます。道も平坦でのんびりとしており、とても気持ちいいです。しばらく走ると、多々羅しまなみ公園に着きました。
多々羅しまなみ公園には、サイクリストの聖地碑がありますので、記念に1枚撮りました。ついでにちょこっと休憩。海沿いにベンチがあるので、そこに座って海を眺めます。天気はまあまあ良いのですが、少々雲が多いので、もっと青空が見たいなあ、と言ったところ。
さて、ここから多々羅大橋を渡ると生口島に上陸できますが、今回は大三島で折り返しの計画なので、引き続き大三島内を走ります。しまなみ海道横断を避けたのは、走りきれるか不安があったためです。
多々羅しまなみ公園から西に向かって、大三島を横断するように走ります。最初は上り坂が続くので、結構しんどいですね。上り坂を越えると、その後は爽快な下り坂が待っています。こうして島の反対側へやって来ました。
まず向かうのは、大山祇神社です。こちらは、山祇神社の総本社になります。境内にロードバイクを掛けられる駐輪場があるので、そちらへ停車してから参拝します。先ほどまでは雲が多かったのですが、ここに来て青空が広がり、境内の景色がとても映えます。御神木の大楠や夫婦楠の新緑が眩しいですね。
参拝を終えたら、ロードバイクで出発します。南へ行くつもりが道を盛大に間違えて北へ行ったりしちゃいましたが、無事に軌道修正しました。もともと宗像港経由で大三島の南側をぐるりと回るつもりでしたが、想像以上に距離が長く、どこまでも続くかのように見える上り坂を前に、心が折れて足をついてしまいました。
と言うわけで、ブルーラインを逸れて、ショートカットコースを走ります。GoogleMapsで調べた道なので、本当に抜けられるのか、高低差がどんなものなのか、若干の不安を抱えつつの走行です。
走り始めたら、野々江八幡神社が目に入りました。大山祇神社と違い、観光客のいない静かな神社です。せっかくなので、参拝してきました。ロードバイクを漕いで脚がだいぶ疲れていたので、本殿へ続く石段を登るが大変でした。
参拝を終えたら、走行再開。このショートカットコースもそれなりに峠はありましたが、何とか越えて南側の海沿いの道に出られました。この後は海沿いの道を走って、大三島橋を目指します。ここは、車の通りも少なく、眺望も素晴らしく、とても気持ち良く走れた区間でした。とは言え、完全に平坦ではなく、多少のアップダウンはあります。
大三島橋に着いたら、ここからは往路と同じ道で復路になります。伯方島に入ったら、道の駅伯方SCパークにて昼食……のつもりが、食事類は16時に終了しており、間に合いませんでした。さすがにそろそろ食事をとらないとハンガーノックのリスクがあるので、向かいにあるローソンでおにぎりを2個買いました。肉体疲労時のおにぎり補給。
そして伯方島から大島へ入ります。段々と日が傾いで、夕方っぽい雰囲気になってきました。往路では気づかなかった能登城跡を眺めて、村上水軍のことを想像します。しかし、もう脚がぐにゃぐにゃなので、帰り道の大島アップダウンはきつかったですね。当初は亀老山の展望台に行くつもりでしたが、時間的にも体力的にも完全に無理です。
大島を抜けると、来島海峡大橋へ着きました。ここで瀬戸内の夕焼けを眺める算段です。踊り場の部分にロードバイクを停めて、日が落ちるのを待ちます。思ったほどの一面真っ赤な夕焼けにはなりませんでしたが、写真の方はシーンモードを使い、きれいな夕焼けを映すことが出来ました。特に夕焼けは見た目と写真の差が大きくなり、虚像ではないかと色々思うところはあるのですが、まあカメラを通して見た画と言うことで、納得しています。
夕焼けを堪能した後は、来島海峡大橋を渡って四国を目指します。徐々に暗くなってきたので、ライトを装着しました。往路はまだ元気であまり気づかなかったのですが、来島海峡大橋は平坦ではなく、弓形になっているので、中央部へ行くまで上り坂が続きます。勾配はそれほど急ではないですが、橋の上で向かい風が強いこともあり、結構疲れました。まさに最後の関門と言った感じでした。
橋を下りた後は、今治の街中を走って、本日の宿を目指します。すっかり真っ暗になり、街灯が弱いところは路面の様子がよく見えなくて、少し怖いですね。車通りは昼間より少なく感じました。
本日宿泊するのは、今治国際ホテルです。わざわざ初日と宿を変えているのは、同じ宿を連続して取れなかったからです。旅行先をなかなか確定出来なかったことが原因ですが、ゴールデンウィークの休日の宿を1か月前に押さえるのは、さすがに大変でした。
ロードバイクを停める場所は玄関やロビーにありますが、あくまで一時的な置き場で、チェックインしたら各自の部屋で保管するのがルールとなります。この辺は、各ホテルでルールが違いますね。
チェックインを済ませたら、部屋に入って少し休憩。1日で95km程度走ったので、身体はもうバキバキです。座ってから立ち上がるだけでも、身体中が痛くて辛いです。しかし、お店が開いているうちに夕食を済ませたいので、意を決して部屋を出ます。
向かった先はホテルの1階にある伊予路。和食が食べたい気分でしたので、こちらのお店にしました。値段は思ったよりも高めでしたので、少しおとなしめの注文にしました。食事は、郷土料理のイギス豆腐、じゃこ天を注文。イギス豆腐は、豆腐の名前から想像したものとは違い、そこそこの歯応え。豆腐事態に味はあまりなくて、タレの味で楽しむ感じ。お酒は、みかんのお酒と地ビールである梅錦ビールのブロンシュを注文。〆には、鯛茶漬けと野菜の天ぷらをいただきました。
食事を終えたら、3階にある大浴場へ向かいます。内湯は普通のお湯で、露天風呂が今治温泉になります。海が近いので、塩味が強いですね。色は無色透明です。浴場にはサウナも付いているので、色々と巡って楽しみました。お湯の中で身体を伸ばしていたら、ロードバイクによる身体の痛みが、少し和らいだ気がします。
部屋に戻った後は、0時ごろ就寝しました。念願のしまなみ海道サイクリングが叶って、満足の一日でした。
この日の走行データは以下の通りです。気づいたら、あと一歩で100km達成でした。
走行距離 | 94.08km |
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平均速度 | 16.6km/h |
最高速度 | 43.8km/h |
走行時間 | 05:38:15 |
累計距離 | 1659.0km |