現地2日目の朝、ホテルの地下1階に行き、朝食をいただきます。テーブル席があり、自由に座ると飲み物の注文を聞きに来てくれるので、頼みます。特にメニューはないので、一般的なものを注文しました。いわゆるコンチネンタル式の朝食なので、フランスパンとクロワッサンとチーズのみのシンプルな 食事ですが、量があるのでお腹は満たされます。
この日は、エミトラベル主催のモン・サン・ミシェルツアーに申し込んでいるので、準備を済ませて集合場所に向かいます。集合場所はパレロワイヤル広 場。余裕をもって到着したつもりが、微妙に場所を間違えていて、わりとギリギリになってしまいました。参加者は50名ほどでしょうか。予想よりずいぶん大所帯で、ちょっと驚きました。
バスに乗ってまず目指す場所は、ラブイユ村です。それまでは、ガイドさんの話を聞きながらのんびり。現地で昼食をとるオプションがあったので、車内で申込みしました。車内から見えるノルマンディーの空模様は、だいぶ曇っていますね。
ラブイユ村に到着後は、村の中を散策します。霧が濃くて、セーヌ河は幻想的な雰囲気です。村の中はそれほど広くなく、ひと通り見て回るのに大して時間はかかりません。蔦に覆われたエクトール・マロ氏の生家や教会などを見て回りました。それから、レストランで昼食をいただきます。メニューは、ガレット とシードル、りんごのシャーベットです。名産であるりんごを中心としたメニューですね。小さなレストランに、ツアーの団体で行ったため、ちょっとてんやわんやな感じでした。
ラブイユ村を出発したあとは、一路モン・サン・ミッシェルへ向かいます。その間、隣席になった一人旅の女性といろいろお喋り。これまで回った場所やこれからの行き先、カフェなどの体験など、旅話をしました。一人旅は気楽だけど、たまに日本語でお喋りできる機会があると、楽しいですね。
目的地に近づいてくると、バスの車窓からときどきモン・サン・ミッシェルが見えてきます。徐々に近づき、大きくなっていく様がいいですね。島に着く手前でバスが停車して、記念撮影タイム。日本で良く見るモン・サン・ミッシェルの姿って遠景なので、このイメージなんですよね。他の方の写真撮影をお手伝いしたら、自分も撮ってもらえました。というわけで、フランスでの記念写真が出来ました。
そしていよいよ島内へ上陸します。修道院の入場時間が18時までなので、先にそちらへ向かうことにしました。土産物屋やレストランが立ち並ぶ小さな通りを、てくてくと進みます。途中から坂が急になってきて、伊香保の石段街を思い出しました。
入り口に迷いつつ、予め配布されていたチケットを見せて、入場します。大階段を上り、まずは西のテラスへ。ここから見渡す景色は格別。潮が引いているので、干潟の模様がとてもきれいです。遠くまでずっと続いているようで、まるで別世界ですね。また屋根の上を見上げれば、大天使ミカエル像があります。 距離があるので、あまりはっきりとは見えないのが残念。ちなみにここは、映画「ハートキャッチプリキュア」で、多く描写された場所であり、映画と同じ光景が広がっていることに、感動しました。
テラスからの眺望を満喫したあとは、修道院の建物内に入ります。礼拝堂で心を落ち着け、次の順路へ進むと、空中庭園が現れました。列柱回廊を歩きながら、空中庭園を眺めていると、不思議な気持ちになりますね。こんな高い場所にある石造りの建屋の一角に、隔離されたように存在する様が、「天空の城ラ ピュタ」を彷彿とさせます。
さらに建物の中を進み、いくつかの部屋を抜けました。それぞれの部屋ごとに特徴があって、面白いです。巨大な柱がいくつも立ち並ぶ不思議な部屋では、ちょうど前後に人がいなくて、真っ暗な中一人きり。足音が石壁に響きます。気持ちよくもあり、少し怖くもあり。それから大きな木の歯車のある部屋を抜け、道なりに進んでいき、さらに幾つかの部屋を抜けます。最後は売店に出て、元の入り口に戻ってきました。
修道院を出ると、だいぶ日が陰っていました。海のほうに目を遣ると、先ほどとは一変して、潮が満ちています。城壁沿いを散歩しつつ、少し早いけれど夕食へ。昼食と同じく予めバスのなかで購入を済ませておきました。
程なくして、レストランに到着しました。モン・サン・ミッシェルといえば、オムレツが名物ですが、昨日のお昼に食べてしまったので、ムール貝のメニューを注文しました。殻を開いて、オレンジ色の身をいただきます。柔らかく、プリプリとした食感で美味しいです。貝をおかずにパンを食べるのは初めてでしたが、ガーリックなどで味付けがされているので、良かったです。このとき、相席した一人旅の男性といろいろ旅話をしました。最終日の夕食は、このとき教えていただいたビストロにしてみたり。バスでの集合まで、ご一緒しました。
食後は、ツアーで紹介されたお店にて、クッキーを購入。会計時に、どこのツアーか聞かれました。ん～、宣伝効果を図っているんでしょうね。
お土産購入を済ませたあとは、通りを軽く散策。それほど遅い時間ではありませんが、多くのお店が既に閉まっており、先ほどまでの賑わいはありません。入るときに通ってきた道は、すっかり潮 が満ちています。脇にあった通路を登って、バスのある高台へ移動しました。
そして見えたのは、優しくライトアップされた夜のモン・サン・ミッシェル。昼間とはまた違った雰囲気を感じさせてくれます。夜景も見られるツアーを選んで良かったです。
その後は、モン・サン・ミッシェルをあとにして、パリへ戻ります。途中サービスエリアでトイレ休憩。ついでに、エビアンの1Lペットボトルを買っておきました。
パリに戻ってきたのは、日が変わる前後。集合場所のパレロワイヤル広場で一旦解散となります。自分は、ホテル送迎を申し込んでいたので、そこから行き先ごとに三 台のバスに分乗します。いろいろなホテルを回り、一方通行な道も多いので、そこそこ時間が掛かりました。ホテルに帰ったあとは、すぐに就寝です。
続く。（パリ旅行～現地3日目）