現地3日目、ホテルで朝食をいただきます。メニューは毎日同じですが、唯一コーヒーだけは種類を選べるので、ショコラを頼んでみました。
ホテルを出発したあとは、メトロに乗ってオペラ駅で乗換え、リシュリュー・ドゥルオ駅で降りました。向かった先は、両替所。手持ちの現金が心許なかったので、補充です。パリは大概カード決済できるので、不便はないのですが、いざという時に備えて、ある程度は現金を持っていないと不安です。
続いて向かった先は、エッフェル塔。メトロでは、路線的にスマートに向かえないので、一番近い駅で降りて、そこから歩きます。途中紅葉した並木道があって、きれいでした。時間があれば、ベンチに腰かけてしばらくぼぅっとしたかったです。
若干道に不安を覚えつつ、エッフェル塔が見えた方向へ進みます。道中はわりと閑静な雰囲気ですね。途中エホバの人たちに声を掛けられましたが、1分程度で済んで良かったです。しかし、簡単に日本人だと見抜かれるもんですね。それから、そこそこ歩いて、ようやくエッフェル塔が見えてきました。
凱旋門に並ぶパリのシンボルを目の前にして、感動です。鉄骨の塔ですが、どこかお洒落な雰囲気で、パリの街並みに対して違和感がありません。鉄の貴婦人とは良く言ったものです。近づいたり離れたり、下に回ってみたり、様々な角度から眺めます。ちなみに、映画「ハートキャッチプリキュア」のBD特典メモパッドにエッフェル塔が描かれているので、一緒に記念撮影してみました。合わせて、持参したiPodで、「Alright ハートキャッチプリキュア」を聴きたかったのですが、電池切れで残念…。また、当初はエッフェル塔に登ろうと思っていましたが、待ち時間に対して行程の余裕がないので、諦めました。
エッフェル塔を後にして、シャン・ド・マルス=トゥール・エッフェル駅から、RERに乗車します。向かう先は、ヴェルサイユ・リヴ・ゴーシュ駅。郊外に出るのでカルネは使えませんが、利用者が多い駅のためか、専用の行き先ボタンがあったので、簡単に切符を買えました。ちなみに、同じホームに行き先の違う電車が到着するので、電光掲示板の表示で目的地と出発時刻を確認しておきます。
およそ40分で、終点であるヴェルサイユ・リヴ・ゴーシュ駅に着きました。駅を出て、適当に歩いたら、ヴェルサイユ宮殿前の通りに出ました。人の流れに乗ればいいや、と思って、地図とか調べなかったのですが、意外と人の流れがなくて、勘で進んで上手くいった感じです。
ベージュの外壁に黄金の装飾が施された宮殿を眺めながら、入場ゲートへ。ここで初めてミュージアムパスを利用します。係員によって何かが記入されたあと、セキュリティチェック。そして入場完了です。宮殿内は、華やかな装飾や絵画によって彩られ、煌びやかな世界が広がっていました。まさに、豪華絢爛という言葉がふさわしいです。鏡の回廊やマリー・アントワネットの寝室などを堪能しました。さすが有名観光スポットだけあって、通路の狭い箇所などでは、大混雑になり、ゆっくり鑑賞できなかったのは、残念でした。
その後は1階にあった現代アート(?)の展示を見て、庭園に抜けます。運悪く、ちょうど小雨が舞い始めて、かなり寒いです。そんな中、幾何学的な模様にトリミングされたフランス式庭園を楽しみつつ、運河の方へ下っていきます。途中、幾つか噴水があったのですが、いずれも水を噴いていませんでした。特定の時間だけ水が出たりするのでしょうか。
庭園を散策していると、カフェが数軒ありました。お腹も空いてきたので、入店。さすがに観光客慣れしているので、スムーズに進みました。注文したのはサラダとクレープとショコラ。サラダと言っても、フランスのサラダは野菜だけではなく、チーズやハムなどが入っていて、主菜になります。美味しくいただき、体も温まりました。
食後は、庭園を少し散策して、ヴェルサイユ宮殿を後にしました。RERに乗って、再びパリに戻ります。下車したのは、ミュゼ・オルセー駅。ちょっと喉が渇いたので、自販機で買おうとしたのですが、上手く買えません。帰りの空港にある同型の自販機では普通に買えたので、機械が不調だったのでしょうか。未だに謎です。結局駅を出たところにあったキヨスクで購入しました。
夕暮れに包まれたパリの街並みを見つつ、ロワイヤル橋を渡って向かった先は、ルーヴル美術館。この日は夜間開館日なので、まだ鑑賞時間があります。ガラスのピラミッドに向かい、まずはセキュリティチェックを受けます。それからエスカレータで地下へ。ルーヴル美術館は、大きく3つの翼に分かれています。入場チェックは、各翼のゲートで行われます。まずは、モナ・リザのあるドゥノン翼に向かいました。
最初は、ギリシャの彫刻が立ち並びます。ガラスケースなどもなく、とてもカジュアルに展示されていることに、驚きます。1階に行くと、絵画の展示です。とにかく作品の点数に圧倒されますね。そして作品の大きさに圧倒されることも。「ナポレオン1世の戴冠」とか、どうやって描き上げたんだろうと思うほど大きくて、圧巻です。
2階へ登る階段の踊り場で、サモトラケのニケを鑑賞します。2階では引き続き絵画鑑賞。途中ベンチで休憩しつつ、鑑賞します。ただ、既にヴェルサイユ宮殿などで歩いており、だいぶ疲れた状態なので、作品の見方が雑になってしまい、もったいないです。
そんな中、案内に従い、メインの廊下から一部屋に入ると、そこには「モナ・リザ」が展示されていました。さすがの人垣が出来ていて、最前列に行くには少し待たないといけません。作品はガラスケースで防護され、さらに柵が立てられ、接近することは出来ません。大概の作品が触れられる距離で展示されているルーヴル美術館では、異例の扱いです。
引き続き「カナの婚礼」や写真を撮り損ねた「瀕死の奴隷」を再度見て、まだ回っていない半地下階へ。ここにあのミロのヴィーナスが展示されています。展示方法は「モナ・リザ」に比べてカジュアルですね。
次に向かったのは、リシュリュー翼。閉館時刻も迫っており、さらに疲労も溜まってきたので、見る場所を絞って回ります。まず入って最初にたどり着いたのが、マリーの中庭。まるで屋外に出たかのような錯覚に襲われます。続いて、エジプト関連の展示を鑑賞しました。
その後はナポレオン3世の居室へ。ヴェルサイユ宮殿と同じく、豪華な部屋です。諸々の装飾が華美なのですが、真紅を基調とした部屋は、ちょっと落ち着いた雰囲気も醸し出しています。
そうこうしていたら、もうすぐ閉館時刻です。あと一点「レースを編む女」を見たかったので、急ぎ足で向かいます。人の数が減ってくる館内の様子に少し焦りながら、2階の展示室へ。ところが、あるはずの部屋にそれらしい絵が見つかりません。不自然に空いているスペースに気がつき、札を見てみると、肝心の作品は貸出中でしたorz。
こうして、ルーヴル美術館をあとにしました。シュリー翼はまったく見られませんでしたが、時間的にも体力的にも限界でした。その後はセーヌ河沿いを歩いて、パリの夜景を満喫します。さすが光の街と言われるだけあって、夜景も美しいですね。光の色が柔らかな色に統一されているので、一枚の風景として、とても良くまとまっています。
てくてく歩いていくと、エッフェル塔が見えてきました。写真を撮ろうとしたら、偶然毎正時の点滅イルミネーションに遭遇しました。これはラッキー。5分間ほどしたら、通常の点灯に戻りました。
それからコンコルド広場へ行き、大観覧車やシャンゼリゼ通りのイルミネーションを眺めました。そして横断歩道を渡り、クリスマスマーケットであるマルシェ・ド・ノエルを見学。クリスマスらしい賑々しい雰囲気がいいですね。夕食代わりに、屋台でバーベキューサンドを買いました。昼から何も食べていなかったので、満たされますねえ。しかし、店員さんの態度が、自分的にはあまり印象良くなかったのが残念。パリでは稀にビックリするくらい応対が悪い店員がいる、と聞いていましたので、それが今回だったのかなあ、と思っています。
一通り観光を終えたので、あとはホテルへ帰るだけです。この日は前2日間に比べてだいぶ肌寒く、手とかかなり冷えています。コンコルド駅からメトロに乗り、ホテルの最寄り駅で下車して、ホテルへ帰還。この電車に乗って最寄り駅からホテルへ歩いて帰る、という流れに、だんだん馴染んできました。
ホテルに着いたあとは、とにかく疲れていたので、すぐに眠りました。この旅で一番体力を使った日かもしれません。
続く。(パリ旅行~現地4日目)