現地4日目、ホテルで朝食をいただいた後は、さっそく観光へ出発です。
向かった先はオペラ座。メトロでオペラ駅まで行きます。正面からの佇まいを鑑賞したら、裏手に回り館内に入場します。ここはミュージアムパスが使えないので、チケット売り場に並んでチケットを買います。ところが途中からなかなか列が進みません。家族連れが何やら受付と長いことやり取りをしています。その様子に、列に並んでいる他の来場者とか、明らかにイライラしてます。列が進んだ瞬間露骨に歓声を上げてました。受付のほうで、別対応にするなど、何かしら手を打ってくれても良かったかな、と思います。
まあ、何はともあれ、無事入場しました。華やかなオペラ座の中を散策します。本当に煌びやかで、映画の世界に迷い込んだ気分になります。階段を登り、最上階まで行くと、ホール内を外から見学できます。ステージに観客席、天井のフレスコ画を一望。一度はこんなホールで、観劇してみたいですね。
オペラ座の見学を終えたら、街中を散策します。まず向かったのは、ギャラリー・ラファイエット。余裕があれば中へ入ってみたかったのですが、今回は外観のみです。
それからヴェルデュー・パッサージュに向かいます。パッサージュとは、細いアーケード街のようなイメージ。ヴェルデューは、ノスタルジック感の溢れるお洒落なお店が多かったです。小さくも個性的なお店が多いので、通りを歩いてウィンドウショッピングをしているだけでも、楽しいですね。
少し歩き疲れたので、パッサージュ内にあったサロン・ド・テで一服します。いただいたのは、ハーブティーとモンブラン。ハーブティーはこの急須で、3杯くらい飲めました。程よい甘さのモンブランと、さっぱりとしたお茶で、至福のひととき。
その後はてくてく歩いて南のほうへ。シテ島に行きたかったので、一番近いメトロの駅から乗ることにしました。
シテ駅に着いたあとは、サント・シャペル教会に向かいました。こちらは、ミュージアムパスが使えます。チケット購入には長蛇の列が出来ていましたが、ミュージアムパスがあればすぐに入ることが出来ました♪さっそく教会内に入ると、目に飛び込んできたのは、色鮮やかなステンドグラス。これらは、世界最古のステンドグラスなのです。そして2階に上がると、さらに丈の長いステンドグランスが、一面に広がっていました。外の天気が良かったので、太陽に照らされて、美しい姿を見せてくれました。
続いては、ノートルダム大聖堂に行きます。塔への入場は時間がないので諦めました。大聖堂の中にはたくさんの人、人、人。しかし、これだけの人数がいるわりに、堂内は静かでした。教会の神聖な空気が、そのようにさせるのでしょうか。長椅子に座り、祭壇のほうを見つめてしばし休憩。聖堂の中は、天井も高く、とても大きな空間となっており、不思議と穏やかな気持ちになります。その後は、祭壇裏にある展示コーナーをぐるっと回りました。途中にあった記念メダル(2ユーロ)もゲット。入場無料なので、賽銭的な意図もあります。
次は、オルセー美術館に向かうべく、サン・ミッシェル・ノートルダム駅からRERに乗りました。ところがトラブル発生中らしく、電車は一向に動きません。状況説明のアナウンスも仏語のみなので、把握出来ません。目的地までは歩けない距離でもないので、徒歩で行くことにしました。
せっかくなので、道路脇から階段を下りて、セーヌ河の河岸を歩きます。河岸といってもきちんと石畳で舗装されており、場所によっては街路樹もあります。朝の散歩とか気持ち良さそうですね。
そしてようやくオルセー美術館に着きました。同時に、目の前の行列の長さに目が点に。土曜日だからでしょうか、数百人の長蛇の列が…。幸いミュージアムパスを持っている人向けの行列はそれよりだいぶ短かったので、助かりました。セキュリティチェックを済ませたら、会場内へ入ります。なお、オルセー美術館では写真撮影は禁止になっていますので、写真の掲載はありません。
閉館時刻までそれほど余裕はないので、全作品見ることは諦めて、ゆっくり見れるところまで鑑賞することにしました。入場すると、さっそく一番見たかったミレーの「落ち穂拾い」が展示されていました。教科書で見たのと同じだ、という感動と、生で見たことによる感動が入り乱れます。やはり印刷物ではわからない、油絵ならではの質感というか、存在感がありますね。
あと、展示作品というわけではありませんが、壁に掛かった大きな時計も、オルセー美術館を感じさせる光景として、楽しめます。
そうしてゆっくり作品などを鑑賞していたら、もうすぐ閉館とのアナウンス。閉館時刻を30分勘違いしてました。まだゴッホの自画像を見ていません。これは見ておきたいので、急ぎ足でゴッホのコーナーに行き、無事鑑賞。時間がなかったので、じっくりと鑑賞出来ませんでしたが、この眼で見ることが出来て、満足です。
外へ出たら辺りは夕暮れ。夕食をとるお店を求めて、華やかなオペラ座界隈を散策します。選んだのは、イタリア料理系のビストロ。結構繁盛していて、先客が何組か待っている状態。どうせ時間はあるので、ここで待つことにしました。そこそこ待った後、席へ案内されます。
注文したメニューは、ノルマンディー牛のステーキと、エスカルゴと、アフリゲム(ビール)。エスカルゴは貝を食べている感覚ですね。ガーリック風味に味付けされて、ビールのおつまみに合いました。それから、ノルマンディー牛のステーキ。写真の見た目以上にボリュームたっぷり。付け合せのフランスパンも基本的に硬いので、程良い感じで顎が疲れますね。アフリゲムは追加を薦められたので、もう1本呑みました。最後はコーヒーで一服です。
食後は街中の夜景を楽しみつつ、ホテルへ戻ります。夜のオペラ座の前から、オペラ駅に下りて、メトロに乗ります。ここで、2本呑んだビールによる尿意が。パリは駅などに公衆トイレがないので、一刻も早くホテルへ帰らなければなりません。ぎりぎりのところで無事に帰還し、事無きを得ました。
続く。(パリ旅行~帰国日)