最終日、5時30分に起床。早起きした理由は、弘前公園の周りをランニングするためです。旅先で走るトリップランをやってみたかったので、今回の旅行はスニーカーを履いて、運動着も持参しました。
6時すぎ、ホテルを出ます。10月上旬の弘前の朝は、ちょっぴり寒くて、凛とした空気が張りつめます。弘前公園前に着いたら、反時計回りに走ります。平坦かと思っていたら、北側と南側で若干の高低差がありました。ウォーキングや犬の散歩をしている人たちはいますが、走っている人は見かけません。
ジョギングを終えたらホテルに戻ってシャワーを浴びます。それから朝食へ。運動した後の食事はおいしいですね。ご飯3杯ほどいただきました。
9時20分ごろ、ホテルをチェックアウトします。色々散策する予定なので、荷物はホテルに預けました。まず向かった先は弘前公園。昨日は入らなかった有料区域に入ります。弘前城天守を眺めて、内部を見学。テレビで良く紹介されていた天守の移動で使用したジャッキの展示などがありました。三層なので、天守からの眺めは、正直それほどではありません。
そして一部ですが、紅葉しているので、色々写真を頑張ってみました。でも晴れの予報だったのにあいにくの曇天なので、いまいち映えませんね。それから、喫茶北の郭で、観光地らしくバニラソフトアイスを頬張りました。
続いては、弘前公園内にある青森護国神社を参拝します。境内には英霊を称える石碑がたくさん並んでいました。
その後は禅林街へ向かおうと歩いていたら、藤田記念庭園に出ました。元々予定にはありませんでしたが、寄ってみることにします。弘前城などとのセット券がかなりお得でしたが、弘前城は既に見た後なので、単券で入場しました。
高台にある借景式庭園と、低地にある回遊式庭園から成っています。借景式庭園では、岩木山の見事なシルエットを借景しています。洋館と和館の建物も良いですね。回遊式庭園のほうは、滝や池、水琴窟など、色々見て楽しみました。
庭園を後にしたら、禅林街へ向かいます。思ったより距離があって、若干時間が掛かります。すると先ほどまで曇っていた空が、徐々に晴れて青空が見えてきました。途中、岩木山を見渡せるスポットもあって、良かったです。
長勝寺の黒門を抜けると、33の禅寺が並ぶ禅林街に入ります。高い杉並木と通りの両隣にお寺が並ぶ光景は、何か神秘的な空気を感じさせます。途中、六角堂を覗きつつ、最も奥にある長勝寺に向かいました。
津軽藩の菩薩寺である長勝寺に到着です。立派な山門を抜けると、見晴らしの良い境内に出ます。所々に咲いている花畑がきれいです。鐘楼を眺めたり、蒼竜窟の中でたくさんの僧の像を見たりしました。
本堂の中は有料拝観となります。ガイドつきで色々説明をして貰えるので、知識が深まって良いです。入口にある板の意味や、どれが貼りかえた板で、どれが当時から残っている板か、など、一人で見ていたら気づかないことも知ることができます。本堂は外からの入口がなく、建物自体の造りも書院造りになっています。これは津軽藩主がここを使うからです。津軽藩主が書いた絵や、遊んだおもちゃなども展示されていました。
本堂から出た後は、蒼竜窟の説明と御霊屋の説明をしてもらいます。御霊屋のある区域はロープが張られており、有料拝観時に通してもらうことができます。御霊屋の下には、今も歴代藩主の遺体が葬られているはずとのことで、歴史と現在が地続きであることを感じました。革秀寺に葬られた藩主については、石碑が祀られています。
長勝寺の拝観を終えたら、土手町方面へ向かいます。時間に余裕はありますが、不測の事態が起こると危ないので、若干急ぎ足。
昼食の目星をつけていたお店が、偶然にも昨晩の夕食をいただいたお店のすぐ近くでした。弘前と言えばフレンチと言うことで、ドテリアに入店して、カジュアルにフレンチのランチをいただきます。注文したのは、フランス惣菜8種のワンプレートランチ。バゲットは2セット頼みました。色々な味が楽しめて良かったです。
食事を終えたらホテルに寄って荷物を回収し、弘前駅へ向かいます。ちょうど良い時間のバスはなかったので、徒歩で向かいました。
弘前駅で駅弁を売っていたので、津軽弁当を購入。奥羽本線に乗って新青森へ向かいます。往路と違って車両の編成数が多く、車内が空いていて良かったです。
新青森駅では、ミニねぷたの展示を楽しみつつ、林檎ようかんをお土産に買いました。
それから東北新幹線に乗って一路東京へ。弘前で買った津軽弁当は、ボリュームたっぷりで満足。お値段は若干しましたが、お値段以上の満足を得られました。こうして今回の旅は終了です。