5時ごろ起床し、8時30分ごろ朝食を食べて、10時30分にチェックアウトしました。荷物は預かってもらい、バスの時刻も確認しておきました。
天気は微妙で、小雪が舞っている中、向かった先はシルッカ湖。郊外へ向けて歩くこと20分、ようやくたどり着きました。しかし、湖畔には藪などがあって近づけず、ちょっと残念。雪がたくさん積もっているから、地面がどうなっているか分からず、危ないんですよね。試しに少し脇道を踏んでみたら、膝丈まで埋まりそうでした。
というわけで、特に何するでもなく、湖畔を散策。別荘地らしき建物が多く、夏場は湖畔リゾートみたいになるのかな、と思いました。大きな建物はなく、夜に来たら、オーロラも肉眼で見られそうです。
再び街へ戻ってきたら、一昨日散策したトレッキングコースへ。一昨日とは違うコースを歩いてみます。途中までは同じコースと進むのですが、途中で分岐します。そうして向かったTRAVIコースですが、途中からとても上り坂がきつくなります。雪がなければ、疲れながらも楽しめた気がしますが、積雪した状態ではちょっと厳しいですね。
それでも中腹まで登ったので、見える景色が違います。これまで散策してきた森を見下ろすことができて、気持ちいいですね。人と会うことはなく、時折通り過ぎるクロスカントリースキーヤーのシュリンシュリンという滑走音だけが、聞こえてきます。静寂と、凛とした寒さが、心地良いです。
ちょっと寒さが堪え始めたので、街へ戻ります。やけに手が痛いなあと思いグローブを外すと、黒ずんでいました。グローブの手首の締め付けがきつかったせいか、寒さのせいか、分かりませんが、これはマズイと不安になります。
とりあえず早く暖かいところに行きたかったので、勝手知ったるサブウェイに入りました。頼んだのは、ステーキ&チーズのBBQソース。う~ん、お腹も空いてたし、暖かい店内で、英気が養われます。
その後は街を散策してからゴンドラに乗って、サーミランドに行きました。宿泊していたレヴィパノラマに併設されているサーミ人の展示施設です。チケットを購入したら、階段を下りて展示コーナーへ。トイレがあったので、ついでに寄っておきました。
展示は屋内展示と屋外展示があります。屋内では、パネル展示を中心に、サーミ人の歴史や文化が紹介されています。これまでまったく知らなかった文化圏なので、興味深かったですね。北極圏に暮らす遊牧民のような感じで、背は低く、顔立ちはどことなくアジアっぽさもあります。
屋外には、サーミ人の家などありますが、雪が深くて良く見えません。個人的には、トナカイが一番のメインですね。全部で3頭いましたが、2頭がこちらへ寄ってきてくれました。雪の上には、温かそうなトナカイの落し物がたくさん。
見学を終えたら、コーヒー1杯のサービスがあるので、カウンターで待ちます。しかし、スタッフがいません。先に並んでいたおじさん結構長いこと待っているみたいで、ちょっとイライラしてます。数分待って、ようやくスタッフ登場。ほっと一息、一服します。
そしてホテルへ荷物を取りに行き、16時55分発のバスでキッテラ空港に向かいました。乗客は自分ひとりだけ。飛行機で移動し、19時45分にヘルシンキ空港に着きました。北極圏から戻ってくると、ヘルシンキが暖かく感じられます。
そこからFinnAir City Busで中央駅まで向かいます。そこからホテルまで10分程度で行ける予定でしたが、なかなか見つかりません。地図の通りに進んでいるつもりですが、道が地図と一致しません。初めての夜の街で迷うのは、とても不安になります。街の雰囲気が全体的に穏やかなのが救いです。
ホテルがあると思っている方向を散策していると、あるはずのないテンペリアウキオ教会が見えました。あれ……もしかして全然違う方向に着ているのでは。慌ててスタート地点に戻って、地図を見返しました。どうやらランドマークにしていた建物の向きを勘違いして、盛大に方向を間違えていたようです。建物を目印にするときは、2つ以上の建物を使わなければいけないと反省しました。
正しい方向に進んだら、当然ながら地図と一致した道のりになります。一気に安心しました。重い荷物を持って1時間近く歩き回っていたから、さすがに疲れますね。そして無事にOmena Hotelに着きました。
こちらはフロントを持たない新しいタイプのホテルで、予約時にメールで通知されたドアコードを使って部屋に入ります。特に狙って選んだわけではないので、後で知って少し驚きました。室内は赤一色で、ユニットバスが部屋の真ん中にある面白い構造。部屋はそこそこ広いです。部屋では紅茶などが飲めるのですが、カップが紙コップのみなので、熱々のお湯を注いで飲むのは、辛かったです(苦笑。あと、こういうタイプのホテルの性質上仕方ないでしょうが、夜遅くに人の出入りが多くて、少々うるさかったです。
そういえば、前に書いたように、変換プラグを忘れたせいで、色々充電できない生活を送っていたのですが、テレビにUSBポートがあることに気づき、テレビ経由でスマホの充電をしていました。レヴィでは充電速度が遅かったのですが、こちらでは通常のバッテリと同じ程度の速度で充電することができました。
この日は疲れたので、夜更かしせず0時すぎに就寝しました。