最終日、朝食をいただいたら、9時40分ごろ、ホテルをチェックアウトしました。路面はアイスバーン状態になっており、滑らないように気を付けながら進みます。すると見えてきたのが、手宮線跡地。30年前まで運転されていた貨物線です。雪に埋もれて軌道が見えませんでしたが、少し歩くとうっすらと雪の下から顔を出してきます。踏切はそのまま残っていました。
続いて向かった先は、金融博物館です。入場料は無料ですが、大きな荷物はロッカーに預けなくてはいけません。館内には、お金に関する様々な展示があります。一部の展示は、係の方に説明していただきながら、見学しました。旧札の展示があって、五百円札とかはさすがに知らないのですが、夏目漱石や新渡戸稲造の紙幣は懐かしかったです。
他にも裁断される前の紙幣や、偽造防止のための仕組みを見られたりして、楽しいです。マイクロ文字を顕微鏡で探しましたが、これは肉眼じゃ厳しいですね。他にも1億円の重さを体験するコーナーもありました。さすがに本物の紙幣ではありません。見た目の大きさのわりに、結構重かったです。普段目にする機会もない、頑強な金庫も見ました。
金融博物館を後にしたら、海沿いを歩いて、南小樽方面に向かいます。途中、雪捨て場がありました。雪かきした雪がトラックに載せられ、街中からここに集まってきます。荷台から捨てられた雪は、放水によって溶けて水になります。さらに進み、雪に埋もれたかつない臨海公園などを横目で見つつ、海から離れて街中へ進みます。ケーズデンキがあったりして、生活感溢れる感じになっています。
こうしてたどり着いた先は、みかん。ラーメン店です。外から見るとあまり並んでいなかったのですが、店内にも待機用の椅子が10席ほどあるのです。そこそこ待ちましたが、わりと回転は良いです。程なくしてカウンターに着席し、味噌ラーメン大盛を注文しました。やっぱり北海道といったら、味噌のイメージなので。スープがよく絡んで美味しいです。わりかしスープが上品な味という印象でした。満足です。
食後は、腹ごなしに街中を散策します。遠くに天狗山を望んだり、勝納川を渡ったり。そして着いた先は、龍徳寺。立派に立ち並ぶ夫婦イチョウも、この時期はすっかり落葉しています。さっそく本堂に向かい、お参り。この本堂は市内で最も古い御堂になります。本堂や鐘楼等、雪に包まれて、引き締まった空気を感じます。
龍徳寺を後にして、向かった先は、住吉神社です。参道を進み、階段を登っていくと、遠くに海が見えます。さらに階段を登って御社殿まで行き、お参りしました。境内には松川喜太郎の像などがあります。雪が深く積もった灯篭などに、厳かな雰囲気を感じますね。黄色い御神籤が紐に結ばれていましたが、雪景色と調和しており、きれいでした。
その後は一度南小樽駅に行き、まだ時間があったので、メルヘン交差点のほうへ下りてみました。明るい時間帯もまた雰囲気が違っていて良いですね。人はたくさんいて、土産物街も賑わっていました。しばし交差点界隈を散策してからルタオ本店に寄ります。試食をして、maaluのアソートをお土産に買いました。サクサクした食感のチョコレートで、甘いチョコレートと、爽やかなベリー系の2種類の味があります。
南小樽駅に戻ったら、駅構内のセブンイレブンで缶コーヒーを買い、エアポート快速に乗りました。1時間超で新千歳空港に到着です。上の階で、雪ミクスカイタウンという展示がやっているようなので、行ってみることにしました。可愛らしいデフォルメされたミクから、かっこいい等身大のミクまで様々。展示も楽しんだことだし、せっかくなので、ショップでお土産を1品購入しました。
間もなく出発時刻となり、搭乗して、一路東京へ。羽田空港に着いたら、てんやでオールスター天丼をいただき、今回の旅はお開きです。