スヴァールバル諸島とオスロの旅~6日目

6日目、ホテルで朝食をいただきます。テーブルで座って食べていたら、老婦人に話しかけられました。自分が日本人だと分かったようで、北海道へ桜を見に行った話などを、やり取りしました。

 

さっそく観光へ繰り出します。翌日も丸1日使えるので、急くことなくのんびり回ろうと思います。最初に向かったのは、近くにあるオスロ大聖堂です。ホテルから出て左手に見えます。高い建物が少ないので、ランドマークっぽくなっています。ぐるりと回って正面入り口から入りました。大きなパイプオルガンや綺麗なステンドグラス、火の灯されたロウソクなど、教会の景色を楽しみます。規模としては中規模でしょうか。教会のなかの雰囲気は毎回落着き、ついつい長居しがちです。

その後は広場の銅像を眺めたりしながら、カールヨハン通りへ。オスロの目抜き通りと言える場所で、両側にはたくさんのお店が軒を連ねます。道には花壇が点々と置かれており、色鮮やかな花々が咲いていて美しいです。通りの奥にはノルウェー王宮を望むことができます。

下り坂を進んでいくと、途中から道路が二手に分かれて、中央に島が現れます。ここにノルウェー国会やら、公園やらがあります。緑が多くて気持ちいいですね。天気も良いので、街が一層映えます。王宮の少し手前で、国立美術館が見えてきました。こちらに寄りたかったのですが、改装のため今年から閉館中です。残念。

 

最後は坂を上って、ノルウェー王宮に到着。わりとシンプルな外観ですが、威風堂々と建っています。王宮前の広場には、騎馬像がありました。その後は王宮裏にある公園を散策しました。

それから来た道を戻ってオスロ中央駅まで歩きます。Oslo visitor centerに行き、オスロパスを購入しました。丸2日滞在するので、48時間券です。こちらは、銀行や郵便局みたいに、端末から要件を選んで整理券を受領し、呼ばれたらカウンターに向かう方式です。

 

さっそくオスロ中央駅からメトロに乗って、Tøyenへ移動します。向かう先はムンク美術館。道を間違えたので、Tøyen Parkを横切って軌道修正。園内工事中で想像以上に大回りになりました。

ムンク美術館はオスロパスの対象施設です。ただオスロパス自体で入館は出来ず、チケット発券所でオスロパスを提示してチケットを発券してもらう必要があります。

   

最初の部屋には、ムンクの絵画や画材、新聞記事などの史料が展示されています。次の部屋は、ムンクの代表作とも言える「叫び」と「マドンナ」に概ね特化した展示になっています。これらの作品をモチーフにした世界中の様々なグッズも、併せて展示されていました。耳じゃなくて頬を塞いでいるピカチュウもいて、面白かったです。

   

続いての部屋は、絵画や関連書籍、世界各国のムンク展に関する展示がありました。世界地図にムンク展の開催箇所がプロットされているのですが、日本のムンク好きが伺える内容でした。あと、テレビで見て気になっていた”Murder on the road”もありました。この部屋から脇に続くもう1つの部屋は、巨大な作品が展示されています。中央では映像展示もありましたが、難しくて良くわかりませんでした。

鑑賞を終えた後は、館内のカフェで、叫びをモチーフにしたチーズケーキとアイスコーヒーをいただいて、一服しました。

 

続いては、近くにあるオスロ大学植物園を散策します。天気が良いので、緑が映えて気持ちいいですね。花々に囲まれた楽園のような空間を楽しみます。ヴィクトリア式の温室では南国の植物を観賞しました。また、園内には回転式のスプリンクラーがあったのですが、水の掛かる位置が遊歩道に掛かっており、上手く通り抜けるのは、若干のアトラクション感がありました。

散策を終えたらメトロで中心部へ戻り、国立劇場前で下車。フェリーの発着場がある港前の広場へ向かいました。周辺にはオスロ市庁舎もあります。よくヨーロッパで見かける中世の面影を強く残した感じではなく、わりと近代的な印象です。でも歴史を感じさせる佇まいです。また、港の方に向かって左手には、アーケシュフース城の城壁も見えます。

港の景色を楽しんだら、近くにあるノーベル平和センターに入館します。1階は環境問題に関連する展示、2階は戦時などにおける女性への暴力に関する展示、続いてノーベル平和賞受賞者による演説を聴ける展示、最後はノーベル賞全般に関する展示がありました。観光スポットではありますが、色々と考えさせられる展示内容でした。何となく写真を撮りづらい雰囲気なので、撮影点数は少なめです。お土産に、ノーベル賞メダル型のチョコレートを買いました。

続いてメトロに乗って、NARVESEN駅で下車。そこから歩いて向かった先は、ヴィーゲラン彫刻公園。日がだいぶ傾いてきましたが、ここから日が暮れるまでは十分に長いので、安心です。入園してしばらく歩いていくと、彫刻がたくさん展示されているエリアに入ります。子供をたくさん抱えた父親や、有名な怒りん坊など、様々な面白い彫刻を見られます。お気に入りの1体を探すのも楽しいですね。

 

まっすぐ奥へ進んでいくと、噴水の巨大な水瓶を担ぐ4人の彫刻、これはもう”労働”というタイトルしか浮かびません。花壇のある階段を登って高台に行くと、人間が集まって出来ている巨大な柱、まさに人柱がありました。さらに奥へ進むと、人で出来た輪っかがあり、ここが終点っぽいです。帰りは違うルートで進み、別の出口から出ました。

住宅街っぽい路地を進んで駅まで戻り、メトロで国立劇場前まで移動。そこからカフェストーバに向かい、夕食をいただきます。注文したのは、ミートボール。付け合わせはジャガイモや豆のペーストで、なかなか豪華。こちらはノルウェー料理がカフェテリア形式で食べられるので、気軽に利用できて良いです。

食事を終えたら、てくてくと歩いてホテルへ戻ります。途中良い感じの坂道があるので、そこでトラムの走る光景を写真に収めたりしました。それからRema1000に寄って、ビールと水を購入。ビールは迷ったのですが、せっかくなのでオスロ地ビールであるSAGENEを買いました。ノンアルコール扱いなので、度数はかなり低いです。

ホテルに戻った後は、栓抜きがないので頑張って10円玉でビールの栓を抜きました。晩酌しつつ、wifiでネットしながら、0時前には就寝しました。

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