だいぶ前に誰かから薦められたのか、書名は頭のなかにありました。年末、別の本を買いに出かけたさいに、目的のものが見つからず、代わりに手に取った本が、これでした。
内容は、問題発見についてです。うちは、本を開く前まで、あまり深く考えずに、問題解決的な内容を期待していました。問題発見に絡むいくつかのショートストーリーがあり、そのなかで問題発見に対する教訓が述べられています。
具体的なハウツー本というのではなく、新たな視点を与えてくれる、そんな本です。我々が問題に向き合うとき、どれだけ固定観念に縛られているか、感じることができます。袋小路にはまったとき、一歩引いてみて、この本に書かれている視点で見直してみると、何かしら見える気がします。
ちなみに、タイトルにもなっている「ライト、ついてますか」の話は、あれやこれや相手に正確に説明する方法を悩むより、相手にそれをわからせるヒントだけを与えればよい、という話です。仕事のメールなどで、ときどきありそうなシーンですね。
ただ、原著が英語であるためか、例え話などが、最初ピンと来なくて、少し読みづらかったです。Amazonのカスタマーレビューを見ても、日本語訳があまり良くないみたいですね。