2022年11月05日、久住山に登ってきました。前日に祖母山へ登っているので、竹田市拠点が便利かと考えていたのですが、公共交通機関でのアクセスが難しいので、別府まで移動することにしました。別府から牧ノ戸峠までは、九州横断バスで移動します。約2時間掛かりますが、予約制なので確実に座れます。久住山登山のコースはピストンです。最初は、くじゅう登山口に下りてコースにバリエーションを持たせようかと思いましたが、下山後に行きたい場所があったので、短い時間でピークハントできる牧ノ戸峠のピストンにしました。
バスで牧ノ戸峠に着いたら、牧ノ戸峠レストハウスで色々買い出しします。全国旅行支援のクーポンを使いたかったので、1,000円以上をまとめて購入しました。内容は全て飲食物です。
準備ができたら登山開始です。最初は結構な急勾配の舗装路を登っていきます。上り坂で且つ一定間隔で大きめの段差があるので、ペースを上げると体力を奪われます。この坂を登りきると、展望台スペースがあります。ベンチなどもあるので、休憩に持ってこいです。
この先の上りは傾斜が緩やかになります。右手に目を遣ると、ススキ越しに見渡せる久住高原が気持ちよいです。朝方は結構冷えたようで、足元の木道には霜が降りていました。
少し進むと徐々に岩場が目立ってきます。それらをよじ登っていくと、沓掛山の山頂に到着です。これから進む高原の景色を眺めることができます。真っ赤に紅葉している木々もありますが、落葉している木々も多いですね。
沓掛山の先は、しばらく平坦な道が続きます。全般的に見晴らしも良く、気持ちの良いトレッキングです。時折現れる低木の間を縫うような道は、道幅が細くなりますが、それ以外は道幅も広くて追い越しもしやすいです。木々の紅葉や草紅葉を楽しみながら、扇ヶ鼻分岐、星生分岐を越えて、久住山に向かいます。
しばらく歩きやすい道が続きますが、徐々に岩場が現れます。岩場を越えると、低木の樹林帯が出現します。そちらを抜けたら、眼下に大きな広場が見えます。ここが久住分れになります。岩場を下って久住分れに向かいます。こちらには避難小屋があり、併設のトイレも利用可能です。
久住分れを出発したら、岩交じりのザレ場を登っていきます。そこまで急勾配ではないので、登りにくさはありませんが、一応足を滑らせないように注意しながら登ります。中岳方面との分岐点に着いたら、右手に向かって久住山山頂を目指します。
ここから岩場登りとなりますが、区間はそれほど長くありません。登りきると、その後はまっすぐ奥の方へ進みます。地面はありますが、ルートによっては岩の上を歩いていく、ちょっとした岩稜帯のようにもなっています。
そしてついに久住山山頂に着きました。標高1,786メートル。天気が良いので最高ですね。青空の下で絶景を望みます。山頂からは、久住分れからも見えた大きく凹んだ部分がよく見えます。火口跡だったりするのでしょうか。少し先では硫黄山が噴煙を上げている様子を望むことができます。
山頂部分は広いですが、岩場なので休める場所は限られます。通行の邪魔にならないちょうど良いスペースを見つけて、そちらで休憩します。ザックを下ろしたら、登山前にレストハウスで購入した山賊にぎりやパンをいただきます。山賊にぎりは1個のおにぎりの中に4種類の具が入った豪快なおにぎりです。
山頂を満喫したら、次は中岳に向かいます。もともと行けたら行く予定でしたが、時間的に余裕がありそうなので向かうことにします。一旦久住山を下山して中岳との分岐点まで戻ったら、そのまま中岳へ向かいます。ここからザレ場の下りが少し続きます。
一番低いところまで下りたら、再び登ります。真っすぐ正面に見えるのは天狗ヶ城で、こちらを経由して中岳に向かうこともできます。ただし縦走する形になりますので獲得標高が増えます。時間になるべく余裕を持たせたいため、高低差の少ない久住御池の畔を歩くコースにしました。
天気が良いこともあり、御池の水面は青く染まっていて美しいです。天狗ヶ城の姿を映し込んでいます。道は平坦ですが道幅が狭く、両脇の低木の枝が引っ掛かって、地味に歩きにくいです。御池のすぐ傍を歩くコースもありますので、そちらの方が歩きやすいかも。
道は明瞭ですが、分岐のところで道を間違えて避難小屋まで出てしまい、少し大回りとなりました。中岳手前で岩場登りとなりますが、比較的短い時間で登りきれます。
というわけで、九州本土最高峰である中岳に登頂しました。山頂は岩が多く、それほど広くありません。景色を堪能したら下山します。
と、ここで、スマホがポケットにないことに気づきました。ザックの上蓋の中など思いつくところを捜してみますが、見つかりません。久住山の山頂でスマホを岩の上に置いていたので、そこに置き忘れた可能性が高いです。というわけで、久住山に再登頂へ向かいます。
さすがに時間の余裕がないので、急ぎ足。そのせいで、岩とかに脚をぶつけて、擦り剥きなどの軽傷を負いました。そして久住山との分岐の少し手前に来たとき、ふとザックの上蓋ではなく、中にあるのでは、と思って確認したところ、無事発見。あー、登る前に気づいてよかったー。
というわけで、ひと安心して下山します。久住分れに向かう場合は巻き道がありますので、久住山と中岳の分岐点まで戻る必要はありません。久住分れに着いたら、膝の擦り剥きによる痛みが少し気になるので、絆創膏を貼っておきました。
その後は来た道を戻っていきます。時間も余裕がありそうなので、景色を楽しみながら歩きます。とはいえ、平坦で歩きやすいので、ついつい歩くスピードは上がってしまいます。季節柄花はほとんど咲いていませんが、ミヤマキリシマの花が一輪だけ咲いていました。今の時期、気が早いのか、遅いのか。
14時45分くらいに、展望台へ着きました。展望を楽しみつつ、ベンチに腰かけて休憩します。お菓子に買ったかりんとうをボリボリと食べて、かぼすジュースで喉を潤します。ひとしきりまったり過ごしたら、急坂を下って登山口に向かいます。急で且つ途中に段差が続くので、膝へのダメージが蓄積されます。下山後は、バスに乗って牧ノ戸峠を発ちました。
今回の山行データは以下の通りです。
距離 | 11.72km |
山行時間 | 4:03:27 |
経過時間 | 4:53:48 |
高度上昇 | 737m |
基本的に平坦な区間が長いので、距離が伸びていますが、時間や獲得標高はあまり伸びていません。がっつり登るのは、登山口直後と各ピークに取り付く手前くらいです。ただし、印象としてはそのような感じでしたが、高度グラフを見ますと平坦だと感じていた区間もそこそこ登っていたようです。
記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。