祖母山登山

2022年11月04日、祖母山を登山してきました。祖母山には公共交通機関がありませんが、竹田市の予約制乗り合いタクシーであるカモシカ号ユネスココースを利用できます。片道1,200円で、早発と遅発の往復合わせて4便があります。早発同士の組み合わせでも現地滞在時間は8時間程度ありますので、余裕を持った山行が可能です。

6時30分すぎに前泊した宿をチェックアウトして、豊後竹田駅に向かいます。途中にあるコンビニで朝食と昼食を調達予定でしたが、営業時間が7時30分開始でした。いきなり想定外ですが、持参したゼリー飲料で乗り切ることにます。7時すぎ、豊後竹田駅前からカモシカ号に乗って神原登山口に向かいます。結構な距離を走りますね。メータータクシーだと料金がそれなりに掛かりそうです。

7時30分ごろ、登山口入口に着きました。準備を済ませたら、さっそく登ります。しばらくは車も走れる舗装路を登っていきます。両脇は杉林に囲われており、朝の静かな山行を楽しみます。やがて舗装路から登山道に変わります。

登山道に入ってからすぐのところに、一合目の滝がありますので、少し岩場を下って寄り道します。なかなか迫力があって涼しげです。その後登山道に戻って進んでいくと、程なくして一合目駐車場に出ます。

こちらにトイレがあるので、用を済ませておきます。ドライメッシュインナーを着忘れていたので、ここで着ておきます。それから、登山者数を把握するための手動カウンタを回して先へ進みます。少しの間舗装路を歩きますが、すぐに山道に入ります。岩場交じりの細い道を緩やかに登っていきます。

しばらく歩くと川沿いの道になります。辺りは紅葉していますが、まだ日が当たらない角度なので全体的に暗いです。しばらく進むと、正面に御社の滝が見えてきました。近くへ寄るには岩場の上を多少歩く必要があるので、手前から楽しみました。

落葉の季節なので、地面や岩の上や水面など、あらゆるところに落ち葉が積もっています。そんな道を歩いていくと、五合目小屋に着きました。五合目小屋はその名の通り五合目にあるのですが、山頂までの行程としては半分よりも相当手前です。

先へ進みます。だんだんと上の方には日が当たり始めて、紅葉や黄葉を照らしてくれます。ここまでは比較的緩やかな上りでしたが、次第に急登となっていきます。前述の通り、落ち葉の量がすごいので、少し広い場所に出ると登山道を見失うことが時々ありました。細いバリエーションルートもいくつかあるので、自分が今歩いているところが登山道なのか分からなくなったりします。そういう場合は、念のため落ち葉を足で掃いて確認しました。

日がさらに高くなり、ようやく木漏れ日が地面に届くまでになりました。紅葉がばっちり楽しめます。樹林帯ですが、木々の隙間から時折展望が開けます。ロープ場など数箇所岩場登りがありますが、さほど難しい場所はありません。一箇所倒木している木の下を潜り抜けたのですが、帰りに同じ場所を通ったら、すぐ隣に迂回路がありました。視点の違いか、注意力の散漫か、こういう細かい見落としはたまにありますね。

午前の山の空気を楽しみながら登り続けて、五合目小屋から約100分ほどで国観峠に着きました。ここは結構広めの芝生エリアとなっています。周囲は下り斜面ではありますが、木々が生えているので、眺望は若干微妙です。けれど開放的なエリアですので気持ちいいですし、休憩には持ってこいの場所です。でもベンチ等はないので、下り斜面に腰かける感じですね。

そんな中、周りの林に目を遣ると、鹿が2匹ほどいる様子が見えました。こちらに気づいていて、しきりに目が合います。とりあえず写真を数枚撮らせてもらいました。

延命地蔵尊に見送られつつ、先へ進みます。勾配が比較的緩やかな道が続きます。この辺りになると落葉している木々が多いですね。8合目、9合目と登っていき、北谷登山道との合流地点を越えたら、山頂はすぐそこです。

国観峠から40分ほどで山頂に着きました。山頂はあまり広くはありませんが、人の数もそこまで多くはなかったので、混雑は感じませんでした。適度に賑わっています。山頂には、山頂看板と祠があります。祠は、健男霜凝日子神社上宮と祖母嶽神社上宮だそうです。

天気は良いのですが、方面によってはややガス気味で眺望が白んでいます。しかし雲の流れが速いので、しばらく経つとガスが晴れて、はっきりとした眺望を得ることができました。遠くに見える山々の稜線や見下ろした先の紅葉などを楽しみます。下山の時間に余裕があることもあって、たっぷりと眺望を満喫しました。

下山は往路と同じピストンです。まずは国観峠まで下ります。往路ではあまり気になりませんでしたが、下山時は道が少し分かりにくく感じました。国観峠の先は急な下りとなります。落ち葉がたくさん積もっているので、足を滑らさないように注意が必要です。しかしながら、2回ほど尻餅を突いてしまいました。

ピストンなので登山時と基本的に同じ景色ですが、日が昇りきっているため、紅葉の見え方にも違いが出てきます。麓に近づくほど登山時にはまだ日が当たっていなかった場所になりますので、その分新鮮な景色に映ります。

15時手前にカモシカ号の発車場所に着きました。ベンチ等はないので、近くにある橋の縁に皆さん腰を掛けており、それに倣いました。来たときの便に比べて乗車人数が少なかったですが、別のルートに抜けるか、遅発便に乗るか、でしょうか。15時30分にカモシカ号で駅に向けて出発。これで今回の山行はお終いです。

山行データは以下の通りです。

距離12.41km
山行時間6:24:00
経過時間7:30:09
高度上昇1,190m

ピストン登山です。五合目小屋付近までは勾配もきつくなく、歩きやすいです。五合目小屋を越えて少ししたところで、急登が始まります。高度グラフでは少しだけ傾きが変わっていますね。全体的に人は多くなく、登りでは追い抜くことも追い抜かれることもなかった気がします。急登部分は下山時の方が大変ですね。落ち葉で滑らないように気を遣います。下りでは追い抜いたり追い抜かれたりでした。

記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。

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