2024年10月20日、苗場山に登ってきました。前日の夜に竹橋に向かいます。土曜ということもあり、ファミマのおにぎりや惣菜パンはほとんど在庫切れだったので、残っていた巻物を買いました。
それから夜行バスに乗り、三芳SA、水上PAと休憩を挟み、道の駅みつまたでジャンボタクシーに乗り換えます。20分ほど山道を登っていき、そのままスキー場内のゲートを通過してリフト乗り場前に到着しました。なお、周辺にトイレはありません。時期によっては和田小屋のトイレが使えるのかもしれませんが、使えない場合は駐車場エリアまで下る必要があります。
ガスが掛かり、小雨が舞っていて、そして何より寒いです。前週の荒島岳や白山が暖かかったので、そのギャップに驚きます。なお往路はリフトに乗って高度を稼ぎます。1時間ほど山行時間を短縮できます。リフトで移動中は風に吹かれるので、フリースを着ていても寒いです。
リフトを降車したら、朝食をいただき、山行準備を済ませて登山開始です。雨は夜のうちに本降りを終えて徐々に回復傾向との予報ですが、ガス自体は晴れそうな気配がありません。リフト降車場から少し歩くと、登山道に合流します。
登山道は夜に降った雨で水浸しになっている箇所が多いです。何とか靴がびっしょり浸かることは避けられますが、気を付ける必要があります。ガスや雲で青空は見えませんが、その代わりに見事に色づいた木々の紅葉や草紅葉が楽しませてくれます。
10分ほど歩いて下ノ芝に着きます。道は湿地帯は木道が敷かれ、それ以外は普通の山道となっています。途中何だか顔が少し痛いな、と思ったら、霰が待っていました。葉や岩の上に積もる様子は、まるで粉砂糖を撒いたようできれいです。
40分ほど歩くと、中ノ芝に着きます。この辺りでは紅葉した葉っぱが氷漬けになっている様子を見ることができました。急な冷え込みならではの光景ですね。ナナカマドの実も凍っており、まるで秋が冷凍されているような光景です。
10分ほどしたら上ノ芝に着き、そこから5分弱で小松原分岐に出合います。ここを左手に曲がって進んでいくと、大山石碑があり、その先に股スリ岩があります。さらに10分ほど歩くと、神楽ヶ峰となります。往路はあまり高度を稼がずに気づいたらピークを踏んでいる感じで、その先でそこそこ下ります。
それから富士見坂、雷清水を通り、少し登ってお花畑に出合います。さすがにこの時期では、咲いている花は見当たりませんでした。代わりに霧氷が目立ってきました。風向きの都合か、尾根の片側だけよく付いています。また、時折真っ赤に色づいた紅葉も現れて、白と赤のコントラストを楽しませてくれます。
九合目を越えたら雲尾坂を登ります。山頂エリアまでひと頑張りの急登となります。ここが今回のルート唯一の急坂箇所です。霧氷が付いた木々の枝を潜りながら登っていきます。
急坂が終わると木道が続く湿地帯に出ます。氷の付いた草に囲われた池塘は、見るからに寒々としています。想像していた光景とは違いますが、これはこれで見応えがあります。
程なくして山頂に到着しました。山頂部分は広場になっていますが、周りを木々に囲われているので展望はありません。山頂標と三角点を撮影したら先へ向かいます。
向かった先は、苗場山頂ヒュッテです。こちらで100円払ってトイレを借りました。山頂エリアは基本的に携帯の電波は入りませんが、展望台に行けば電波が入るらしいので、1分弱歩いて向かいました。微妙な下り坂となっており、足元が凍って滑りやすいので注意しながら進みました。しばらく待つと電波を捕まえたので、ネットに繋いで所用を済ませたら、再び戻ります。
その後は、眺望は期待できませんが、せっかくなので湿地帯を回って池塘を見学します。凍った木道は特に滑りやすく、チェンスパを持ってくれば良かったと思いました。でも木道でチェンスパって道を傷めそうだけど、どうなのかな……。
苗場神社奥宮まで歩いて参拝し、さらに先へ進みます。たださすがに赤倉山まで行く時間はないので、適当なところで折り返しました。
湿地帯に用意された休憩スペースにて、持ってきたきのこパスタをお湯で戻していただきます。とにかく冷える日ですが、ここは比較的風が抜けにくい場所なので、助かります。食後は持ってきたチタンマグカップにカフェオレを淹れていただきました。冷えた身体が温まります。
少し薄日が差すタイミングもあったのですが、ガスは晴れそうにないので、諦めて下山します。帰りは山頂を経由しないで巻き道を使います。元の登山道に合流した後は、登ってきた道を粛々と下っていきます。
小松原分岐を越えて、木道を下りていくところは、ガスが晴れてだいぶ見通しが効くようになっていました。ガス被りがなくなるので、草紅葉や木々の紅葉の色も映えます。上段に霧氷、中段に紅葉、下山に熊笹と、ごく狭い範囲での三段紅葉を楽しめました。
ひとつ向こうの山の姿も見えるようになってきました。そんな中、スキー場の最上部のリフト降り場が見えてきます。そこからさらに下っていくと、本日上ってきたリフト降り場があります。リフトは下山時には利用できないので、帰りはそのまま登山道を下ります。
樹林帯ですが鬱蒼とした感じではなく、比較的開けている感じです。足元は岩が多めで、勾配は普通ですかね。周りの木々も色づいていますし、左手に見える山肌も色づいているので、紅葉をばっちり楽しめます。ただ往路で登っていない区間なので距離感が掴みづらく、精神的に少し疲れました。もう少し短いかな、と思っていたら、思ったより長かったという印象です。
14時30分ごろ、下山完了しました。下山口には登山靴の洗い場があります。和田小屋はグリーンシーズン最終日ということもあってか、既に閉まっていました。
その後バスに乗って、沼田にある望郷の湯で汗を流します。泉質はアルカリ性単純温泉です。内湯は1つですが、端っこにジェットバスが備えられています。露天風呂は結構広めです。空気がひんやりし始めるこの時期は、露天風呂が最高に気持ちいいですね。洗い場が混み合っていましたが、露天の方にも洗い場があるので、多少の寒さを堪えられるならお薦めです。サウナの方も堪能しました。湯上り後はコーヒー牛乳で一服します。マッサージチェアは時間がなくて断念しました。
今回の山行データは以下の通りです。
日程 | 2024/10/20 |
距離 | 14.02km |
歩行時間 | 7:04:01 |
経過時間 | 7:36:10 |
高度上昇 | 899m |
高度下降 | 1,258m |
平均心拍数 | 95bpm |
往路は登山リフトとして営業しているかぐら第1高速リフトに乗ってショートカットします。リフトは上り専用で、6時から8時までの営業です。そこから苗場山山頂まで登っていきます。全体的に緩やかな上りや平坦な道が多く、獲得標高より水平移動で要する時間が多いと思います。それでも山頂直下は急坂となりますので、心構えておいた方が良いです。山頂に着いた後は、湿原の池塘歩きを楽しみ、さらに苗場神社奥宮を参拝しました。復路は往路と同じ道を戻ります。ガスが朝と比べて晴れた分、景色が新鮮に見えました。リフト区間は上りで通っていないので初見コースとなり新鮮でした。
急坂箇所は少なく、リフト乗車で登り行程が短縮されていることから、心拍数は100bpmを切っています。ただ山頂到着後に色々回ったこともあってか、思ったよりも時間が掛かり、集合時間の30分前くらいの下山となりました。
記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。