金峰山と瑞牆山登山~初日

2022年06月17日から18日にかけて、金峰山と瑞牆山を登ってきました。どちらの山も日帰りで登れる距離ですが、どうせなら2つ一緒に登ってしまおうと考え、一泊二日の山行を計画しました。登山口は公共交通機関によるアクセスが可能であるみずがき山荘登山口を使い、ピストン山行とします。宿泊先は金峰山小屋にしました。そのため、自ずと行程は金峰山から瑞牆山に決まります。

初日、5時50分ごろ自宅を出発して、南武線で立川駅まで移動し、そこから特急あずさ1号で韮崎駅まで向かいます。車窓から空を見上げると、わりとどんよりしています。うーん、晴れ予報だったのになあ。韮崎駅で下車したら、路線バスに乗ってみずがき山荘まで移動します。この日は平日の金曜でしたが、バスは満員で座れませんでした。1時間20分ほどで到着です。

登山届を記入し、熊鈴などの準備を済ませたら、さっそく山行開始です。しばらくは森の中の平坦な道を歩きます。時折大きな岩が姿を見せます。ヤマツツジなどを楽しみながら歩き続けていくと、徐々に勾配が出てきて、息が上がり始めます。

30分ほど歩くと、一気に視界が開けました。目の前には岩が剥き出しの瑞牆山がその姿を現します。岩と木々の緑のコントラストが美しいです。圧倒的な存在感を放っていますね。

展望を後に右手へ進むと、再び樹林帯の中の登りが始まります。そこを15分ほど歩くと、富士見平に着きました。ちらほら人はいますが、平日ということもあってか、人は少なめ。まだ先は長いので、小休止せずに先へ進みます。

樹林帯の中を緩やかに上っていきます。ザレ場が登場したり、苔むしたエリアが登場したり、少しずつ道の表情が変わります。細かなアップダウンを繰り返しながら、先へ進みます。

40分ほどすると、シャクナゲの花をたくさん見られる場所に入りました。天城山では花期の終わりで、頑張って探した記憶がありますが、今回は次から次へと目に飛び込んできます。大日小屋を過ぎても、シャクナゲはまだまだ目を楽しませてくれます。

富士見平から1時間半弱で、大日岩に到着です。周りを木々に囲われているため、全体の大きさははっきりとは分かりませんが、大きすぎて岩山といった感じです。

大日岩から先は、イワカガミの群生がちょくちょく見られるようになり、足元を赤く彩ります。他にも、キバナノコツメノツメなどが咲いていました。

さて、ここまで曇天が続いていたのですが、登山道に木漏れ日が落ちてきました。空を見上げると、青空が見えます。ようやく予報通り晴れてきました。気持ちよく歩いていると、近くで鳥のさえずりが聞こえてきたので、目を凝らしています。するとヤマガラが木の枝に留まっていました。100mm望遠で何とか見れる程度に撮れました。

そして暖かくなってきたためか、虻などの虫が増えてきました。虫除けシートを切らしてしまったので、足早に通り過ぎます。それから稜線に出る手前の急登箇所で、ちょっと道迷い。ぱっと見で道っぽいところを歩いていったのですが、高度上昇がないことを不審に思い、引き返して岩場が続く本道へ戻りました。先に進んだところで、先ほど進んだ道が合流するのかな、と思える箇所があったので、もしかしたらあちらの道も正しかったのかもしれません。

急登部を越えると、山頂まで60分の看板が出迎えてくれます。そして眺望が一気に開けます。いやー、ほんと晴れてくれて良かったです。この稜線歩きは晴れていることで一層楽しむことができます。遠くには富士山も見えました。ただし、結構な岩場が続き、それなりに全身を使って進む箇所もあるので、体力は削られます。景色は良くてボーナスステージ感はあるのですが、この岩場とアップダウンの繰り返しにより、実際の時間以上に長く感じました。

景色が良すぎて、ついついシャッターを切ってしまいますね。しかしながらいよいよ疲れてきて、山頂手前のピークで小休止。まあ、良く考えたらここまで休憩なしでした。そしてここから山頂まで、Fenix 5Xの測定を止めたままにしてしまい、データ欠落。バッテリー節約のための行動が裏目に出ました。

そしてようやく近づいてくる五丈岩。ついに山頂に着きました。山梨百名山の看板が迎えてくれます。五丈岩は大迫力ですね。イワヒバリも1匹飛んできて、写真を撮らせてくれました。

しかしここは本当の山頂ではないのです。本当の山頂は、五丈岩の向かい側に見える岩山の上にあります。岩の上をひょいひょいと進んでいくと、山頂看板や三角点のある場所へ出ます。標高2,599メートル!さらに奥に岩があるので、登ってみました。ここの高さは五丈岩のてっぺんより高いのかな。

さて、ここまで登ってきた岩場、下りる時が少し怖いな、と思っていたのですが、別の下りルートがあるみたいなので、そちらを使います。金峰山小屋へ続く道です。途中で五丈岩からの道と合流します。道中では、キバナシャクナゲを見られました。花期としてはもう終わっている時期なので、見ることができて良かったです。

もうすぐ山小屋に着きますが、お昼を食べていなかったので、持ってきたおにぎりをいただきました。絶景を望みながらのおにぎり、最高です。平日なので人もほとんどおらず、静かな山を楽しめます。

金峰山小屋に着いたら、チェックイン手続きを済ませます。ストックは玄関部分の壁に掛けておき、室内への持ち込みは禁止です。登山靴をしまう下足箱は、玄関通路の裏側にあります。入口からだと死角になって見えません。

とりあえず疲れたので、夕食までゴロゴロして過ごしました。平日でしたが思ったより人は多くて、両隣とも人がいました。

夕食は、チキンにライスにサラダ、そしてスイカのワンプレート、300円で白ワインもいただけます。さらにお代わり自由のカレーライスと充実。すっかり満腹です。同じテーブルになった方々と登山話をしたり。皆さん山への造詣が深くて、自分も色々な山をもっとたくさん登りたくなります。

夕食後は、八ヶ岳方面に沈む夕日を狙います。日が落ちてくると、風が吹いた時に寒さが答えますね。持ってきていたダウンジャケットを着込みます。夕日の方は、ちょうど雲が出ていて見られるか微妙なところでしたが、わずかな隙間からその姿を望むことができました。赤岳の少し右隣に落ちていきました。

20時手前には布団でゴロゴロ。就寝モードですが、空気が薄いせいか、なかなか深く眠ることができません。とはいえ、とりあえず横になっていれば体は休まります。携帯の電波は一応入りますが不安定で、寝床ではほぼ繋がらない状態なので、ネットサーフィンはできませんでした。

翌日へ続きます。山行データは、翌日の記事でまとめて記載します。

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