南ドイツ・オーストリアの旅~4日目

4日目、宿泊しているローターハーンには、一泊だけなので、今日でチェックアウトです。朝食では、りんご丸かじりに挑戦しました。

10時すぎにチェックアウト。街中の主な場所は昨日の夕方に回ったので、この日は建物のなかを見学したり、名物を食べたりする予定です。

最初に向かった先は、中世犯罪博物館。ローテンブルクで一番人気の博物館です。まずは地下の展示室に行き、様々な拷問具や法律文書を見学します。フロアが石造りになっており、もともと何かに使われていた場所なのかもしれません。

その後は上のフロアに行き、一般的な展示室を回ります。こちらでも拷問具や法律文書など、様々な資料を見学できます。おどろおどろしいイメージの犯罪と、フォーマルで厳正なイメージの法律は、何となく合いませんが、犯罪を裁くのは法律なんだなあ、という当たり前のことを、思い知らされました。

中世の犯罪に関する法律ですが、現代社会のものに比べて、相当厳しい内容になっています。しかし、それによって厳格な秩序を維持できていたとも言えます。どちらが良いとも一概には言えないですね。

博物館の見学を終えたら、マルクト広場に行きました。ヌッシュ市長の酒飲み仕掛け時計を楽しみます。ミュンヘンの新市庁舎の仕掛け時計と比べてしまうと、かなり地味ですが、かわいい感じです。

続いて、ローテンブルク名物のシュノーバルを買います。シュノーバルとは、雪玉という意味。その名の通り、雪玉の形をしたドーナツです。店頭に並ぶさまざまな種類のシュノーバルを見ているのは、楽しいですね。幾つか食べてみたくなりますが、こぶし大のサイズなので、1つだけにしておきます。

ブルク公園のベンチに腰かけて、シュノーバルをムシャムシャ。持ち歩いて、旅中に少しずつ食べるというスタイルもあるそうですが、荷物が増えるのが嫌だったので、ここで食べきってしまいました。さすがに少し喉が渇きました。

その後はブルク公園を散策。すると突然の雨が降ってきました。雨宿りをしていましたが、止みそうにないので、仕方なく傘を差しました。

外は雨なので、次に行こうと思っていた聖ヤコプ教会へ向かいます。雨宿りする人で混んでいるかな、と思いましたが、入場料が必要なエリアには、思ったほど人はいませんでした。さっそく席に座って、ぼぅっと正面の祭壇やステンドグラスを眺めます。雨宿りの意味もあるので、普段よりゆっくりとしていきます。それから2階に上がると、リーメンシュナイダー作の聖血の祭壇がありました。何とも質感が伝わってくる作品でした。

外に出ると、雨はほとんど上がっていました。続いて向かった先は、ケーテクリスマスマウス。一年中クリスマスグッズを売っているお店です。店内には大きなクリスマスツリーがディスプレイされ、棚には楽しげなツリー飾りがたくさん並びます。思わず童心を思い出す、そんな楽しくきらびやかな世界です。思わず写真を撮りたくなりますが、店内は撮影禁止なのです。

こうして、行きたかったところはひと通り回ったので、ローテンブルクをあとにします。マルクス塔をくぐり、レーダー門を抜けて、しばらく歩くとローテンブルク駅に出ます。

ちょうど13時09分発の電車がありました。しかし、券売機が1つしかなく、そこそこ人が並んでいるので、ちょっと焦ります。別に次の電車でも間に合いますが、1時間後なので……。とりあえず無事買えました。事前に写真付きのネット記事で予習したこともあり、スムーズに買うことができました。

ここからは長い長い電車の旅。特急(ICE)は遅れることが多いとの情報があり、各停で行ってもそれほど時間が変わらないので、EC/IC利用の切符にしました。結果的に、乗り換え駅が毎回その路線の終点なので、わかりやすくて良かったです。途中下車があると、慣れないドイツ地名を常に気にかける必要があるので。

まずは15分ほど乗って、Steinach(b Rothenb)駅で下車。ここで、事前に調べた1本先の乗り換え表をもとに、別のプラットフォームに行ってしまったのが、失敗。黄色い時刻表を見て、慌てて正しいプラットフォームに行き、間一髪で乗り換え成功です。

次は1時間ほど乗って、Treuchtlingen駅で乗り換え。そこそこ人が増えてきましたが、始発なので、少し車両を移れば空いています。最初乗った車両は、空席がなく車椅子エリアの補助席に座ってましたが、車椅子の方が来たので移動しました。

この電車には2時間ほど乗って、ミュンヘン中央駅に到着しました。本当はここですぐにECに乗り換えれば良かったのですが、情報不足で乗り換え失敗。良い後続電車が見当たらず、ちょっと途方に暮れます。

とはいえ、それなりに時間の余裕はあるので、少し落ち着きます。地下に潜って、ミニマートで水を買いました。このとき、店員のお姉さんがお客さんと談笑してたので、挨拶しなかったのですが、そのあとお姉さんの愛想があからさまに悪くなって、ああやってしまった感。その後念の為にトイレ(70セント)を済ませて、今後の進み方を考えます。どうでもいいけど、トイレは70セントのところが多いですね。

さて、少し先の時間に、ザルツブルクに行くRJがあります。しかし、RJは1ランク上の電車のようで、手持ちの切符で乗れるか微妙。聞いたほうが早いので、DBのインフォメーションセンターで確認しました。その結果、この切符ではRJには乗れず、そのあとに発車するREに乗っていけばいいと、教えてくれました。プラットフォームの場所も丁寧に教えてくれて、親切です。

しばしプラットフォームで待ち、到着した電車に乗って、出発まで待機します。日本に比べて、到着してから出発するまでの時間が十分に設けられている印象です。

そして再び2時間ほどの電車の旅。周りで小さい子供たちや、騒々しい小中学生くらいの団体がいたりで、車内の様子はあまり快適ではありませんでした。しかし、車窓の景色を眺めながら、ドイツとオーストリアの国境越えを楽しみました。ちなみにちょっとした親切をして、相手がDankeと言ってくれたのですが、それにBitteと返せなかったことを、ちょっと反省。相手からありがとうと言われるシーンはあまりないので、脊髄反射できませんでした。

19時30分ごろ、ザルツブルク駅に到着です。ホテルが駅前から少し奥まった場所にあるので、地図を頭に入れつつ、慎重に進みます。結果、自分の想像とは少し違う場所でしたが、無事発見できました。そもそも、ホテル位置はGoogleMapsで調べているので、それが若干ずれていたかもしれません。

ザルツブルクでお世話になるホテルは、ラッサーホフザルツブルクです。20時すぎにチェックイン。こちらのホテルは無料でwifiが使えます。通信量を気にせず使えるのは、嬉しいです。おかげで、オーストリアに入ってから、Twitterとかの投稿数が増えました。

寝たのは、22時ごろ。さすがに電車の長時間移動は疲れました。こうして4日目も終了です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする