南ドイツ・オーストリアの旅~3日目

3日目、この日は朝早くからツアーを申し込んでおり、また今日でチェックアウトなので荷造りを含め、早めに準備をします。

チェックアウトを済ませて、集合時間より10分程度早く、ミュンヘン中央駅前に行くも、ガイドさんを発見できません。結構焦りましたが、その後無事発見できて、バスに乗車しました。参加人数が6名と、予想より少なく、且つ先に着いた人はバスに乗っていたため、気づきにくかったみたいです。

今回のツアーは、ヴィース教会(世界遺産)とノイシュヴァンシュタイン城を回り、最後はローテンブルクに着く、ヨーロッパバスの日本語ガイドツアーです。ガイドさんの説明を受けながら、まずはヴィース教会を目指します。

1時間ほどすると、そこにはのどかな光景が広がってきました。眩しい緑色に染まる幾つもの丘。そんな中に、白亜のヴィース教会は建っていました。現在は周囲にお土産屋さんなどが建っていますが、昔は教会のみがぽつんと建っていたそうです。

外から見るとわりあい地味ですが、中に入ると豪華絢爛な内装が施されていました。白地に金色の装飾品が散りばめられています。とても豪華なのですが、煩さを感じさせないところが、やはり教会建築だなあ、と思います。ミサの最中ではなかったため、涙を流したというキリスト像も真近で見ることができました。気のせいでしょうが、何となくその目は、生気を感じるような、そんな気がしました。

あまり見学時間はないので、お手洗いを済ませて、ノイシュヴァンシュタイン城へ向かいます。トイレは有料であっても、行けるときに行っておくのが良いですね。

ヴィース教会からノイシュヴァンシュタイン城までは、あまり時間がかからず、20分程度で着きました。着いた場所はお城の前ではなく、チケットセンターのある麓の街。外を見渡すと、とにかくたくさんの人たちがおり、ここが一大観光地なのだなあ、と思い知らされます。チケットはガイドさんが購入してくれました。

ここからノイシュヴァンシュタイン城に行くには、さらに山道を登らないと行けません。徒歩でも行けますが、我々はバスを使います。バスも2種類あり、回転率が良いとガイドさんお薦めの下の方のバスを利用しました。ひともんちゃくありましたが、無事山の上へ到着。

バスを降りたあとは、お城へ向かわず、まずはマリエン橋に向かいます。マリエン橋は、ノイシュヴァンシュタイン城の全景を望むことができる、屈指のビューポイントです。橋の上は、歩くのも大変なくらいたくさんの人々。頑張って奥のほうまで抜けると、多少は空いています。天気は晴れたり曇ったりですが、一瞬の晴れ間を捉えて撮影することができました。このノイシュヴァンシュタイン城の全景は、今回の旅行でぜひ見たかった光景のひとつなので、とても満足。

その後は坂道を下り、ノイシュヴァンシュタイン城へ向かいます。ノイシュヴァンシュタイン城は、チケットに記された入場時間にならないと、入ることができません。そのため少し時間を潰します。展望スペースからは、シュヴァンガウの景色を見下ろすことができます。遠くには、フォルッゲン湖も見えますね。

時間になり、いざ入場。入り口で受け取った日本語オーディオガイドを使います。お城のガイドさんが部屋をひとつずつ案内し、オーディオガイドの開始を告げます。そして、オーディオガイドが終わる頃、一斉に次の部屋へ移動します。なので、自分のペースで自由に鑑賞することはできません。そうしないと捌ききれないほどに、たくさんの観光客が訪れるのですね。

照明や窓による採光の関係か、全体的に暗めの部屋が多かったように思えます。内装はやはり豪華ですね。城内の見学コースは撮影禁止なので、写真はありません。まあ、あの混みようで撮影を許可したら、混乱しそうですしね。

お城の見学を終えたら、坂道を徒歩で下って、麓を目指します。するとここまで持ちこたえていた天気が崩れ、ついに雨が降ってきました。傘なしだとちょっと辛いかも、という程度の雨。麓に着いたら、ホテルミュラー内にあるレストランにて、昼食。パン、サラダ、鱈のムニエル、チョコレートクリームのデザート。あとじゃがいもを茹でたものが、結構たくさん。同じく昼食を申し込んでいた方と、ご一緒しました。旅ネタやカメラネタで、いろいろとお話。

昼食を終えたら、あとはローテンブルクに向かうだけです。うとうとと眠くなりつつ、目が覚めたりしつつ、車窓からののどかな風景を楽しみます。雨は降ったり止んだりですね。途中運転休憩で、サービスエリアに30分ほど停車。ここのトイレは、1.2ユーロしますが、その分50セントの割引券が出てくる仕組み。というわけで、とりあえず水を買っておきました。

17時すぎ、ローテンブルクに到着です。ホテルにチェックインしたあとは、しばらく休憩。それから街の散策へ出かけました。まずはマルクト広場に行き、市庁舎を眺めます。観光客がたくさん集まっていて、さすがの賑わいですね。今回の旅で、一番日本人観光客の密度が高かった気もします。

その後はブルク門を抜けて、ブルク公園へ。ブルクの森を見渡します。その先には、城壁に囲われたローテンブルクの街が見えます。

続いては、ローテンブルクで一番有名な写真スポットであるプレーンラインへ。写真を撮っているときはあまり感じませんでしたが、あとで写真を見返すと、やはりここの景色は美しいです。

その後はシュピタール門から城壁の上に登りました。城壁の上は結構狭く、意図的に道を空けないと、すれ違いはできない程度です。しかし、城壁の上から見渡す街の景色は、また一味違って面白いですね。屋根の高さと同じ目線は、こうした中世の街並みだからこそ、余計に映えるのかもしれません。

その後は聖ヤコプ教会のほうへ行ったり、わりと隅から隅までを巡ってみました。石造りの建物に、小さな草花が添えられており、そしてお店の小さな看板が、壁から出ている、まるでドラクエのような街並みです。城壁内はわりと小さな街なので、徒歩で2~3時間あれば、隈なく回ることができそうです。

夕食は食べないつもりでしたが、歩いていたらお腹が空いてきたので、バウマイスターハウスにて、いただきました。日本語メニューあります。注文したのは、ヴィナーシュニッツェル。熱々で香ばしくおいしかったです。お酒は、ビールではなく、フランケンワインの赤とロゼをいただきました。

ほろ酔い気分で、日暮れてきた街を引き続き散策。しだいに夕闇が広がり、人の数も減ってきたので、ホテルに帰りました。オリンピックを観戦しつつ、22時ごろ就寝です。こうして、3日目を終えたのでした。

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