南ドイツ・オーストリアの旅~2日目

2日目、6時くらいに起きて、朝の支度。それからホテルの朝食をいただきます。毎回、初日の朝食は、ちょっとドキドキします。ビュッフェ形式で、主なメニューはパン、ハムやチーズ、ヨーグルトやフルーツです。昼や夜がどうなるかわからないので、しっかりと食べておきます。

朝食後は、9時すぎにホテルを出発しました。マリエン広場に向かって、てくてくと歩きます。しばらくすると、少し大きな広場に出ました。ここがカールス広場です。信号に合わせて、中洲を渡っていきます。自転車にはちゃんと専用のレーンが設けられており、歩行者は自転車が来ていないか、気にかける必要があります。日本では歩道は歩行者優先で、自転車が避けますので、ここは感覚の違いに注意したいところですね。

カールス広場には、噴水があり、とても涼しげです。この日のミュンヘンは、日差しが強くて結構暑いので、飛び込みたくなります。日陰にいけば、それなりに涼しいのですが。さて、カールス門を抜けて、ノイハウザー通りを進んでいきます。ここは歩行者天国になっており、何軒か露店も開店の準備をしています。途中、ミヒャエル教会が見えてきました。工事中のようで、全面シートに覆われています。こちらは工事のシートも、雰囲気を壊さないカラーがチョイスされていて良いですね。まだ入場できる時間ではなかったので、そのまま通り過ぎました。

そして、マリエン広場に到着です。新市庁舎の圧倒的な大きさに驚きです。そこそこ広角なパンケーキレンズでしたが、全景を収めるのは無理でした。建物のディテールも細かく荘厳な雰囲気で、一方でバルコニーに花々を飾る柔らかさもあります。広場にはマリア柱像もそびえており、青空の下、金色に輝いていました。

少し路地に入って進んでいきます。すると、フラウエン教会が見えてきました。こちらも片側が工事中ですね。真近に行くと、巨大過ぎて、玉ねぎ頭の屋根が上手く撮れません。さっそく中へ入ります。ちょうど人が少ないタイミングだったので、静かで、とても心が落ち着く空間でした。アジアの寺社仏閣もそうですが、西洋の教会も、不思議と心を鎮めるパワーを持っていますね。高い天井の下、席に座って正面の祭壇を眺めるのは、結構好きです。

その後は、ペーター教会の外観見学をして、ホーフブロイハウスに向かいます。ちょっと道に迷って、途中マクシミリアン通りを通りつつ、無事発見。

微妙に入り口がわかりにくい気がします。さっそく朝からビールといきたかったのですが、何故か全然注文を取りに来てくれません。周りを見渡すと、ビールを呑んでいるグループと呑めてないグループがありました。別のところにいた欧米人は、そこは違う、といった風に注意されており、近くにいた中国の団体は、ガイドらしき人が直接ウエイターに話して、しぶしぶ持ってきた雰囲気。埒があかないので、自分もウエイターに直接声を掛けましたが、怪訝そうな顔をされて、取り合って貰えません。最終的には、おじいさんが来て、ここはシュタインムッシュ(常連席)だと言ってきたので、すごすご退散。それらしき札はなかった気がするけど。置いてあったカードらしきものは、どのテーブルにも満遍なく置かれていたし。というわけで、何か自分の知らないまたは見落としてるルールがあるんだろうけど、とても腑に落ちないホーフブロイハウスなのでした。

気を取り直して、次の目的地に向かおうとしたら、道に迷ってしまいました。ううむ、出鼻を挫かれて、動揺していたのでしょうか。通りの名前を見ても、大まかな場所しかわからないので、何となくの方向へ注意深く戻っていきます。

すると、ガイドブックで見た激流ポイントが見えてきました。英国庭園にあるサーフスポットで、リバーサーフィンに興じる人たちです。サーフィンする人と、それを見る観光客が同じくらいいますね。予想以上に豪快な波でした。

それから、ホーフガルデンを抜けて、将軍堂の前を通り、再びマリエン広場へ。本当はレジデンツに行きたかったのですが、奇しくも迷って出たマリエン広場が、ちょうど仕掛け時計の時刻でした。市庁舎から出てきた仕掛け時計が、結構長いこと動いていて、楽しいです。

その後は、マリエン広場の地下広場で、トイレに行ったり、自販機で水を買ったりしました。ここのトイレは無料で利用できるようで、重宝しますね。水は炭酸入りのみでしたが、喉が渇いてるときは爽快感があって、むしろ良いです。

一服して落ち着いたところで、レジデンツを目指します。テアティーナ教会を横目に見ながら、レジデンツ広場に到着。レジデンツも一部工事中ですね。さっそく中に入り、チケットセンターでチケットを買います。レジデンツ博物館のほうだけにしました。

ヴィルテスバッハ家の王宮そのものが博物館といった感じで、多くの胸像が並ぶ大通路や、シャンデリアの大広間、青色と金色が鮮やかな小部屋などがあります。展示のほうも、銀食器や時計ばかりの部屋、日本の焼き物など異国の地のものなど、多彩な内容になっています。中はわりと広いので、ゆっくり回っていると、それなりの時間が掛かりますね。

レジデンツの見学を終え、そろそろお腹も空いてきました。ということで、ヴァイセスブロイハウスへ。ちょうど空いてる席があったので、そこへ着席。日本語メニューがあるので、助かります。まずは、シュナイダーヴァイセTAP7とソーセージ盛り合わせ。TAP7は、フルーティな感じで飲みやすいですね。そしてソーセージの方は、やはりなかなかのボリューム。というわけで、ビールをお代わり。今度はTAP5を頼みました。こちらはTAP7に比べて、少し強め。2杯目に良いですね。というわけで、接客も良くて、なかなか満足。そして満腹。合わせて1リットルのビールを呑みました。ちなみに、ドイツでも香港と同じように、端数切り上げで、チップを渡すのが一般的なのですが、このほうが楽でいいですね。

次の目的地、ピナコテークまで腹ごなしに歩きます。地下鉄では最寄り駅がなく、市電乗り換えが必要で面倒くさいから、というのも理由の半分ですが。途中オベリスクなどを見ながら、ピナコテークが建ち並ぶエリアに着きました。左にアルテ・ピナコテーク、右にモダン・ピナコテーク、そして奥にノイエ・ピナコテーク。今回は、ゴッホのひまわりを見たいので、ノイエ・ピナコテークを見学します。

チケットを買い、いざ入場しようとしたら、ペットボトルが持込み禁止のようです。その場で飲み干し、捨てて、入場しました。人はそれほど多くなく、落ち着いて鑑賞することができます。25個くらいの部屋に分かれており、ところどころにサブのような小さな部屋があります。自分が良く知っている絵は、最後の方の部屋に集中していました。ゴッホのひまわりや、モネの睡蓮など。ただ、それ以外の作品も、全体的に風景画が多く、自分の好きな雰囲気で良かったです。また、天井をガラス張りにして自然採光している部屋が多いですね。太陽が出ているときは良いのですが、雲に隠れたときは少し暗くて、絵を鑑賞しにくいのが、気になりました。

さて、ノイエ・ピナコテークでは、椅子に座りながら、休み休みの鑑賞でしたが、さすがに一日歩き通しなので疲れてきました。少し日が暮れてきた街を歩いて、ホテルに帰ります。途中、カールス広場の地下から、カールシュタットというデパートの食品売場に入り、スナック菓子とコーラと水を補給しました。お昼の量が多くて、且つ時間が遅かったこともあり、夕食は抜きです。

ホテルに戻ったあとは、オリンピック観戦。ヨーロッパなので、夜更かしせずにリアルタイムで観戦できるのが、良いです。国によって取り上げる種目が違うのも面白いですね。日本ではあまり見ない種目として、重量上げや飛び込みがありました。

こうして、22時すぎに就寝。夜中に何回か目が覚めていますが、こうして2日目の夜は更けていくのでした。

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