去年、南ドイツに行こうと、ガイドブックだけは買って置いたのですが、結局パリへ行ったため、一年越しの実現です。ドイツは見どころが各所に点在し、自ずと周遊旅行になります。だったら、隣国のオーストリアも一緒に周遊できないかなあ、という流れに。結果、南ドイツとオーストリアを、短いながらも満喫するために、現地を丸々3日分ずつ確保、7泊9日という個人旅行では最長の旅となりました。
いつも通り、航空券とホテルを個別手配して、必要に応じてオプショナルツアーを申し込むというスタイルです。ちょうどANAのキャンペーンがあり、欧州行きの航空券が少し安かったので、代理店経由でゲットしました。元の予定に合う航空券は確保できなかったので、予定を1日前倒しです。ホテルは、エクスペディアで利用者のコメントを見ながら、1泊10,000円以下を条件に決めました。周遊旅行は、ホテル選びが大変ですね。
オプショナルツアーは、交通の便が大変そうなヴィース教会と、混雑してチケット購入が面倒くさそうなノイシュヴァンシュタイン城へ行ける、ヨーロッパバスの日本語ツアーを申込みました。このバスはミュンヘン発ローテンブルク着なので、移動手段としても活用します。
とりあえず、日本で事前に準備したのは、これくらいでしょうか。
初日、いつも通り、成田エクスプレスに乗って、成田空港に向かいます。大船駅を8時10分発なので、ちょうど通勤タイムの駅を眺めながら、成田空港に向かいます。昨年のフランスは、夜便にしましたが、時間に余裕があるなら、昼便のほうがいいですね。
空港に着いたら、テレコムスクエアで、モバイルwifiルータのレンタルを申込みます。駅出口すぐのカウンターは在庫切れだったので、出発ロビーのカウンターにて借りました。当日申込みできるのは、非常に助かりますね。
セキュリティチェック、出国審査を済ませ、搭乗まで待機。しかし、毎度ターミナルの端っこのほうで、近場のゲートに当たることがないような……
11時50分ごろ、搭乗しました。往路はANA運航便です。程なくして離陸し、ミュンヘンに向けて出発です。離陸後数時間で、お楽しみの機内食の時間。日本人なので、やはり機内食は日系航空会社のものが合いますね。また、映像コンテンツはいろいろあったのですが、結局キッズ系の音楽をひたすら聞いていました。往路は、旅のワクワク感からか、わりと退屈しません。復路はかならず映像コンテンツのお世話になりますが。ちなみに今回は、非常口前の座席だったので、脚を伸ばせて、非常に楽でした。トイレも目の前ですし。
現地時間の17時すぎに、ミュンヘン空港に到着しました。日本よりちょっと涼しいかな、という感じですね。入国審査では、何も聞かれることなく通過し、てくてく歩いていったら、中庭のような場所に出ました。
周りを見渡すと、Sバーンの看板が見えたので、さっそく階段を下りて券売機を見つけました。市内行きの切符を買おうとしたけど、券売機のメニューが予想外の内容になってしまい、買えません。一旦引き返して、ガイドブックの内容やネットの情報を頼りにして、無事買えました。駅名指定で買うのではなく、ゾーン指定で買うメニューを選べば良かったようです。
ところが、再び問題が発生。この切符を刻印機に入れようとしたけど、大きさが合わずに入りません。ガイドブックには、刻印せずに乗車して検札されると、不正乗車扱いになると書かれていたので、結構焦りました。結論としては、この切符の場合、刻印は不要です。後々の行程も含めて、自分なりに理解したのは、「すぐに利用開始」とした切符は、刻印不要のようです。実際、切符を買った時間がすでに刻印されています。
予想外に出だしから戸惑いましたが、無事Sバーンに乗車し、ミュンヘン市内を目指します。空港から市内までおよそ40分、車窓にはのどかな穀倉地帯が広がります。市の中心部に近づいてくると、地上を走っていたSバーンは地下へ。まばらだった乗降客の数が少し増えます。
ミュンヘン中央駅に着いたあとは、地上への階段を登ります。すると、ガイドブックで見たたくさんのプラットフォームが並ぶ光景が、広がっていました。売店やら駅ビルやらいろいろあり、人の往来も多くて、賑やかです。
そんな人の多さに圧倒されつつ、駅前通りにあるはずのホテルを探しながら、てくてく歩きます。そして、道路の向かい側に発見しました。ちょっと信号が遠いなあ、と思ったら、地下通路があったので、そこを通っていきましたが、臭いです。浮浪者もいましたし、場所しだいでしょうが、地下通路はあまり積極的には使わないほうが、いいんでしょうね。
というわけで、ホテルアンバに到着しました。フロントが如何にもバイトの兄ちゃんな感じで、あまり対応が上手くなかったです。このとき以外のフロントは、しっかりとしていました。
鍵を受け取り、エレベータでそのフロアに行きますが、エレベータが二重扉になっています。ドイツではこれが標準なのかな、と思いましたが、たまたまだったようです。そして、さっそくドイツのドア鍵の洗礼です。ガイドブックに書いてあったとおり、ちょっとドアを引きながら、鍵を2回転させないと、上手く開きませんね。
ようやく部屋にはいって、ひと息。20時くらいですが、外はまだまだ明るいですね。とはいえ、日本時間ではもう深夜なので、さすがに眠いです。冷房はありませんでしたが、窓を開けていれば、わりと涼しくて、寝苦しくないです。こうして、初日の夜は、更けていくのでした。