城ヶ島で星空観察

ポータブル赤道儀ポラリエUを使った星空撮影をしたいので、良さそうな撮影スポットを探します。幾つか候補が出てきましたが、自分の家からのアクセス面から、城ヶ島に決めました。電車で1時間、バスで20分なので、決して近くはないですが、交通機関の本数が多いことが決め手でした。

2021年01月30日、天気も良さそうなので、夕方手前に自宅を出発。京急線で三崎口まで行き、そこからバスで城ヶ島へ向かいました。日没までまだ時間があるので、軽く島内散策。城ヶ島灯台を見たりしていたら、徐々に夕焼けが美しくなってきました。

海岸の岩場へ移動し、日の入りを見届けたら、水星発見チャレンジです。太陽とほぼ同じ方角で、太陽の後を追うように現れるはずですが、さっぱり見えてきません。地平線付近は晴れているのですが、少し上に厚い雲が掛かっているので、ギリギリまで見えない状況です。初めての観察なので、高度感もいまいちですし、明るくて見えないのか、雲に隠れているのかも、判断できません。だいぶ暗くなるまで粘りましたが、結局見つけられませんでした。とりあえず撮影した写真を確認しても、映っていません。ん~、これだったら、この時間で三崎のまぐろ丼を食べに行けば良かったです^^;ちょうど撤収して戻ってきた時に、食事処が閉店準備をしてました。

ちなみにここの海岸もかなり暗く、ヘッドライトがないと歩けないほどでしたが、灯台の光が気になるので、城ケ島公園へ移動します。天を見上げると、想像以上の数の星々が見えて、期待が高まります。

20分くらい歩いて城ケ島公園に到着しました。公園ということで、街灯があり、思っていたより明るいです。さっきの海岸の方が良かったのだろうか。

園内を歩いていたら東の地平線から月が昇ってきていたので撮影。赤みが強い低高度の月、何だか神秘的で好きです。でも大気の通過量が多いので、拡大写真を見るとだいぶゆらぎが目立ちます。

さて、比較的暗い南向きの場所を見つけたら、三脚とポラリエUをセッティングします。極軸合わせはポーラーメーターを使いました。うーん、北極星を探すより楽です。南は海ですが北は街なので、光害で星が見えづらいんですよね。

ここからが今回のメインイベントです。撮影対象はオリオン座に絞ります。27mmくらいで寄ってオリオン座全体を大きく映し、露光時間を色々変えて試します。ある程度長く露光すると、それ以上は大差がないですね。5分間露光した写真と、2分間露光した写真とでは、映っている星々にはあまり違いがありませんでした。オリオン大星雲も明るいためか、大差なかったです。

E-M5MarkIII f/5.2 141.38秒 ISO-1600
E-M5MarkIII f/5.5 300.51秒 ISO-1600

あと、月が昇る前に撮影すべきだったかもしれません。撮影写真をレベル補正すると、明らかに月の出ていた方角が明るいんですよねえ。そして極軸合わせが不正確だったか、5分間露光した方は少し流れていました。2~3分間ならほぼ気にならないレベルです。

多摩川河口で撮影した時とは違う満天の星空を撮影できて満足です。一方でソフトンフィルターの必要性を感じました。今回はオリオン座を主役にしたかったので、明るい星を強調する必要がありましたが、ソフトンフィルターがないと浮かび上がった他の暗い星々の中に埋もれてしまいます。今回は画像処理(参考にしたページ)で何とか対処しましたが、生の光を滲ませた方が自然な仕上がりになる気がします。

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