初めての中国本土旅行。北京か上海か、少し迷いましたが、中国のシンボルが集まっている北京を選びました。内陸性気候なので、冬は寒くて夏は暑い北京、春か秋が良いシーズンになりますが、黄砂のことを考えると、ベストシーズンは秋です。ただし、混雑しすぎるのも嫌なので、結局春にしました。
初日、5時ごろ起床して、7時すぎに羽田空港に到着です。それから9時すぎに出発して、12時すぎに北京首都国際空港に着きました。時差が1時間あるので、4時間ほどのフライトです。途中窓の外が夜のように暗くなって驚きました。日食でも起きたのかと思いましたが、飛行機の機能のようです。初めての体験でした。
北京首都国際空港は、さすがの規模でとにかくでかいですね。雰囲気も明るくきれいです。さっそく市内へ向かうために、機場線へ向かいます。出来たらここで一卡通を買いたかったのですが、事前の情報通り、品切れで買えませんでした。一体いつなら買えるんだろう……。結局機場線を乗るためのカードを買いました。市内だとこれがコイン型のトークンになります。
機場線は基本的にクロスシートのようで、そこそこ混雑しており、空席を探すのが面倒だったので、立っていました。電車は、最初は地上区間を走行して、途中から地下に入ります。車窓からいかにも中国っぽい集合住宅が見えたときに、北京へ来たことを実感しました。しばらくすると、携帯電話で大声で喋りながらデッキエリアにおじさんが登場しました。おお、中国だ。中国語は口調が激しいから、悪いことしてなくても何だか文句言われてる気分になってしまいます。
三元橋を通り、終点である東直門に着きました。駅のホームがやけに狭いです。機場線の改札を出たら、券売機で地下鉄北京駅までの切符を買います。ここの券売機は、20元札くらいまでのわりと大きめの紙幣まで使うことが出来ます。ただし、他の駅の券売機はそうではないので、注意が必要です。
それから2号線で北京駅に行き、下車。ずっと屋内や地下を移動してきたので、これが初めて生で見る北京の空。天気のせいか大気汚染のせいか分からないけど、心なしか靄がかかって見えます。道の向かい側にある漢字の並ぶ看板を見て、中国に来たんだなあ、と再び感じました。
さて、ホテルにチェックインしたいのですが、建物は分かったものの、入口が見つかりません。ショッピングモールと一体化しているので、どこから入っていいのか、よく分かりません。わりと迷って、30分くらいしてようやく入口を把握しました。今回宿泊するのは、北京宝辰飯店です。カウンターが全て客相手に手続きをやっていて、なかなかチェックインできません。そこそこ待って、チェックイン完了。
宿泊する部屋は9階です。エレベーターにはカードリーダーがあり、カードキーを使わないと目的のフロアへ行けないようになっています。あまり速く抜き差ししてしまうと、認識してくれないので、注意です。後日それでハマってしまいました。
さて、宿泊する部屋はわりと広めで、北京駅前を眺めることが出来ます。人の流れが多いので、ぼぅっと見ているだけでも、わりと楽しめます。当初の予定では、故宮観光を考えていましたが、あまり時間がないので、止めました。というわけで、夕方すぎまで部屋でまったりします。
18時ごろ、ホテルを出て、王府井に向かいます。街の空気を感じるために、地下鉄は使わず歩いてみました。地図で見るとそれほど遠くないのですが、聞いていた通り、ひとつひとつの建物が大きいので、案外と距離がありました。
王府井は、とてもツーリスティックなエリアで、気分的に安心して歩けます。特に興味のあるお店はないのですが、華やいでいて良いですね。ちょうど夕暮れの時間だったので、徐々にイルミネーションも始まり、良い雰囲気でした。路地に入ると古い趣を残した胡同も見られて、良かったです。
王府井をひとしきり散策した後は、王府井駅へ。空港で買えなかった一卡通を買うためです。窓口があったので、そこで並んで購入しました。我要一卡通、と告げたら、後は適当に手続きしてくれます。今回の旅全般を通して、鉄道職員の方々の応対は親切で良かったです。
それから、天安門広場へ歩きます。最初は向かい側の道路へ行き、遠くから天安門を眺めます。毛沢東記念堂や人民英雄記念碑のある広場は、全然人がいなかったので、入れなかったのだと思います。周囲はたくさんの観光客でごった返しています。そんな中、武装警察の隊列が行進をしてきます。道を塞いでいると、怒鳴られます。他のところでは武装警察を見ることはあまりなかったのですが、中国の中枢部となる天安門広場周辺となると、違うようです。
その後地下道を通って、天安門前の広場へ行きました。夜の闇の中に、ライトアップされた天安門が浮かび上がります。噴水も紫色にライトアップされていて素敵。毛沢東の肖像画は、なかなか大きいですね。そこかしこに中国国旗とインド国旗が掲揚されていましたが、後のニュースでインド首相が訪中していたことを知りました。
その後地下鉄1号線と2号線を乗り継いで、ホテルへ戻ってきました。夕食は、ショッピングモールにあった真功夫にて済ませました。ファーストフード店だけど、ごはん付きの定食が食べられます。肉野菜炒めと茹で野菜、とうもろこし入りのスープが付いています。ちょっとスープの味が好みに合わなかったですが、満腹になりました。
21時ごろ、ホテルの部屋に戻った後は、テレビを点けてCCTVのGlobal Businessを見ながら、だらだらと過ごします。中国視点での経済ニュースを見るのは新鮮で、なかなか面白いです。中国の勢いを感じますね。
そして、23時すぎに就寝しました。