2日目、フィレンツェで泊まっているパノラマホテルは、朝食なしにしたので、部屋でまったりしつつ、9時手前にお出かけしました。
まず向かった先は、ドゥオーモです。茶色いフィレンツェの街並みを進んでいくと、広場が見えてきました。ドゥオーモの入場口には、既に長蛇の列が出来ています。近すぎて写真は逆に撮りづらいですね。
ひとしきり外観を楽しんだ後は、ウフィツィ美術館へ向かいます。入場待ちが長くなる可能性があると聞いていたので、事前に日本から時間指定の入場券を予約しておきました。ウェブサイト経由で簡単に予約できます。プリントアウトした予約票を予約者専用窓口である3番窓口にて、入場券と引き換えます。
10時入場なので、しばらく時間があります。アルノ川を眺めたり、ヴェッキオ橋を渡ったりしつつ、時間を潰しました。ヴェッキオ橋の上には宝飾店が並んでおり、煌びやかなショーケースが目を楽しませてくれます。
そして入場時刻になったので、いざ入場。人の列や集まりが色々なところにあり、どこが予約者用の入場口なのか、結構迷いました。確か向かって一番左だったかな。
館内はとにかく広く、たくさんの展示作品があります。美術知識も大してないので、何となく眺めていきます。一番有名な作品は、世界史の教科書にも載っているボッティチェッリ作の「ヴィーナスの誕生」です。本物を直接目にする機会が来ようとは。「プリマヴェーラ」も何となく見覚えがあります。
だいぶ回って足も疲れてきたところで、カフェにて一服。アメリカンコーヒーをいただきます。それから1つ下のフロアへ行き、レオナルド・ダ・ヴィンチのコーナーを見学して、美術館を後にしました。
次はヴェッキオ橋を渡り、ボーボリ庭園を目指します。朝は曇りがちでしたが、この時間になると、見事に青空が広がりました。ジェラート日和ということで、ジェラテリアにて、ラズベリーとチョコレートのダブルカップを購入。ピッティ宮前の広場は斜面になっており、寛いでいる人たちが多くいます。ただ、お土産の売り子が回っているので、少し離れたところでジェラートをいただきます。味が濃厚で美味しかったです。
博物館入場などを含むコンボチケットを購入し、いざ庭園へ。園内はきれいに手入れされており、緑と青空のコントラストが美しいです。雰囲気もゆったりとしていて、落ち着きますね。
奥へと進み、着いた先は陶磁器博物館。小高い丘の上のローズガーデンの中にあります。ここから、フィレンツェ市内とは反対の方向を望むと、おとぎ話の世界のような牧歌的な風景が広がっています。博物館のほうは、小さめの1フロアなので、気軽に見学できます。様々な形や絵付を施された陶磁器が並んでいて、楽しめました。
その後も園内を散策して、緑を楽しみます。太陽が燦々と照り始めてきたので、少し暑いですね。
続いては銀器博物館を見学します。こちらはメディチ家の豪華絢爛な食器や宝飾品などが展示されています。メディチ家の家系図を表す木の画もありました。
衣装博物館は休館中なので、次はバルディニ庭園に向かいました。眺望が良く、フィレンツェの街並みを楽しめます。閉園時間が迫っており、追い出しを受けてしまったので、植物のアーチを潜りながら、出口のある一番下まで歩きます。閉園直前になると、一番下の出入り口しか通れなくなるようです。
次はミケランジェロ広場に向かいます。今しがた下ってきたのに、また登ります。バルディニ庭園の閉園時間の件がなくても、地図を見る限り、道は繋がっていないように見えて、迂回が必要そうです。階段をそこそこ登ることになり、無茶な距離ではないけど、そこそこ疲れます。
多少息が上がったところで、ミケランジェロ広場に着きました。広場の中央には、ダビデ像のレプリカがあります。柵の傍では、大勢の人たちがフィレンツェの街並みを見下ろしています。お腹が空いたので、売店でカットピザとコーラを買いました。
それからさらに小高いところにあるサンミニアート教会へ行きました。大理石のファサードが見事です。教会の中に入ったら、椅子に腰かけてしばらくのんびりします。慣れない海外の街において、教会の中で過ごす時間は、心を落ち着かせることが出来て、好きです。普通に1時間くらい過ごせそうです。
日の長いサマータイムのヨーロッパですが、徐々に日が傾き始めました。大理石のファサードが夕日に照らされて、オレンジ色に染まります。
再びミケランジェロ広場に戻ると、ずいぶんと人の数が増えていました。良い場所は取られてしまっているので、適当な場所で妥協します。徐々に日が落ちて、オレンジ色に染まって来ますが、雲が多少出ているせいか、見事な夕焼けにはなりません。夕焼けの時間が過ぎると、ぽつりぽつり街の明かりが灯り始めます。気が付いたら、たくさんの明かりが灯り、町は夜の装いに変わっていきました。
完全に暗くなる前に、ミケランジェロ広場を下りて中心部に戻ります。下へ着いた頃には、空は群青色になりすっかり夜の雰囲気です。アルノ川に映る街灯の明かりを眺めつつ、ホテルへ向かいます。ライトアップされた洗礼堂は、昼とは違う存在感がありました。
21時30分ごろホテルに戻り、23時30分ごろ就寝しました。