三日目、この日はオプショナルツアーで、メコン川クルーズに出かけます。前日はあまり食べなかったホテルの朝食ですが、この日はいろいろと食べてみました。ビュッフェ形式で、そこそこメニューがあり、二日間くらいなら飽きないかも。
朝食を終えたら、出発の準備。ホテルをチェックアウトするので、荷物をまとめなくてはいけません。荷物は空港に向かうまで、ホテルに預けておきます。そして、9時手前にピックアップしてもらって、ツアーに出発です。
ツアー参加者は9名。しばらくはガイドさんの説明などを聞きつつ、やがて郊外の道へ。沿道には田園風景が広がります。田んぼのなかには、ベトナム戦争時の犠牲者のためのお墓などが点在します。見た感じ日本の田園風景と雰囲気は似ていますが、建屋や木々など、若干の違いが見られて、やはり異国なんだなあ、と実感します。
目的地も近づき、ミトーの町に入ります。やはりホーチミンとは雰囲気が違いますね。建屋のそばに牛などいて、のんびりした田舎町といった感じです。気ままに散歩するのも楽しそうだなあ、と思いました。昼食をとるレストランに寄って、小休憩。コーヒーを1杯注文したのですが、熱々で飲むのに一苦労。出発まであまり時間がなかったので、大変でした。
それから船着場へ移動し、乗船。茶色く濁ったメコン川を進みます。茶色く濁っているのは、養分によるもので、汚れているわけではありません。川幅はとても広く、いろいろな船が往来しています。所々に小さなコンテナ船みたいのがいますが、これは川砂を採取する船だそうです。
程なくして、中洲の島に到着しました。土産物屋台の並ぶ通りを抜けて、まずたどり着いたのは、蜂蜜のお店。店の軒先で蜜蜂の巣に指を入れて、蜂蜜をなめる体験ができます。その後はテーブルについて、蜂蜜のお茶などをいただきます。せっかくなので、お土産に蛇漬けのお酒を買いました。ミニボトルなので、ちょうど良いです。蜂蜜にちなんだロイヤルゼリーは、日本円換算でもそこそこのお値段なので、止めておきました。あとは、大蛇を首に掛ける体験をしました。結構力がありますね~。頭部が反り返ると、ちょっとうわっとなります。
再び土産物の通りを抜けて、ココナッツキャンディ工場へ。飴を作る工程や包む工程を見学できます。その後は果物の試食へ。マンゴーやドラゴンフルーツなどを食べて結構満腹。名前は忘れましたが、塩をかけて食べるフルーツとかありました。食べている最中には、楽団の演奏が流れていました。
続いて向かった先は、ジャングルを流れる小さな川。5人乗りの手漕船に乗って、ジャングルに囲まれた川を進みます。観光用の船と現地の方の生活用の船で、最初のほうは渋滞気味。川の淵の泥の上には、大小たくさんのムツゴロウがいます。左右を囲む木々はまさにジャングルクルーズといった感じですね。橋の下などを潜りぬけ、やがてメコン川に抜けます。
ここで中洲へ来た船に再び乗って、岸へ戻ります。途中、実を器にしたココナッツジュースをいただきます。喉が渇いていたので、潤いますね。味は薄めでしたが、渇きを潤すにはちょうど良いです。
ツアーの締めはレストランでの昼食。ミトー名物であるエレファントフィッシュをいただきます。丸々一匹が唐揚げになっているので、その身をほぐし、生春巻きの皮に野菜と包んで、食べます。かっつり揚げられているので、骨もせんべいのような感じでいけます。飲み物は、サイゴンビールをいただきました。他にも何品か出て満腹です。他参加者がそれほど食べる方たちではなかったので、お皿を空けることはできませんでした。
ツアーの内容はこれで終わり。ホーチミンへと帰ります。さすがに車内はまったりモード。ホーチミンへ帰ったら、各自のホテルで解散するのですが、自分のホテルは中心部から少々離れているので、ドンコイ、通り前で降ろしてもらいました。
特に目的もなく、ドンコイ通り界隈を散策。ショッピングでもしようかと、国営百貨店に入ってみました。1階は電化製品や貴金属など、贅沢品が並んでいますね。2階にはスーパーマーケットがあります。ここは、入る前にクロークへ荷物を預けないといけません。観光客利用が多いのか、店内にはアオザイ姿の販売員の方がたくさん。ドライフルーツを買いたかったので、場所を聞いたのだけどうまく伝わらず、2回目に聞いてようやく発見しました。ううむ…英語をもっと勉強しないと。
その後は他のフロアをうろうろ。箸を買ったり、トイレへ行ったり。トイレは日本と同じような感じで、特に違和感ありません。逆にベトナム式トイレは、滞在中一度も利用する機会がありませんでした。それから、店内のベンチに腰をかけてまったりします。外を歩いていると、バイクタクシーの勧誘とか、地味に疲れるので、ここは良いスポットですね。
次はどこへ行こうか考えていたら、すっかり行き忘れていた場所があったことに気づきました。それは水上人形劇。本場はハノイですが、ホーチミンにも劇場があるので、それを見るつもりでした。しかし方向音痴は相変わらずで、全然違う方向に行ってしまい、大きく時間ロス。リカバリして、ベンタイン市場前から統一会堂まで来るも、また逆方向に行ってしまい…。だいぶ歩きまわってようやく劇場前に到着。
17時の回を見たかったのですが、開演済み。仕方ないので、次の18時30分回を見ようと思ったら、既に満席とのことでした。19時45分の回は入れましたが、それでは帰国に間に合わないので、泣く泣く断念です。ううむ、いつの日か本場ハノイでリベンジしたいですね。
というわけで、夕食時になってきたので、レストランに向かいたいと思います。そこそこ距離があるのでタクシーを使いたかったのですが、意外と客待ちタクシーが少ないです。ドンコイ通りみたいに、ずらーっと並んでいたりしませんね。停車していても、送迎車だったりして、乗れません。
いろいろ懲りたので、道に迷わないよう、通りの名前を慎重に確かめながら進みます。途中、英語で話しかけられたのですが、英語わからない風を装って回避。何だか寂しい気もしますが、日没後だし、治安面の注意も受けているので、安全側に倒すことにしました。
…結局また迷いました。想定しないやたら大きな通りに出てしまいました。交通量がすごすぎて、歩道にも流れてくる程度。完全に道がわからなくなって、このときはわりと途方に暮れました。GoogleMapsなどを駆使して、通りをだいぶ行きすぎていたことに気づいたので、てくてく戻ります。そしてようやく夕食を食べるギースアンに着きました。
こちらでは、フエの宮廷料理をいただけます。フエとはベトナム中部にある古都で、日本で言うと京都のようなイメージなのでしょうか。一人で入ったのですが、二人用のコースメニューでもいいよ、と薦められたので、そちらを選びました。前菜は、いろいろな種類の一品があって、様々な味を楽しみました。おいしいと感じるもの、さほどおいしくはないけど面白い食感のものなどいろいろ。
その後は煎餅の上に具材を乗せていただくものや、海老を茹でたものなど、おいしくいただきます。フィンガーボウルの説明をなかなか聞き取れず、ウエイターさんにはお手数お掛けしました^-^;。その後は牛肉の煮込みとごはん、菜っ葉とつみれのスープ、締めにデザートでした。
ちなみに飲み物はお酒飲み放題がついていたのですが、何故か最初に頼んだタイガービールしか注文できませんでした。一人だから何か制限でもかかっているのでしょうか。微妙に納得がいきませんでしたが、料理はおいしかったし、ビールも飲み放題ではあったので、満足です。
で、余裕をみていたつもりが、わりと時間がありません。急いでタクシーを探してホテルへ向かいます。この移動中はちょっと焦りましたね~。無事集合時間前にホテルに着いて一安心。フロントに行って預けた荷物を引取ります。ちなみにロビーは中国からの団体客で大混雑そして大賑わいでした。わ~、日が被らなくて良かったです。
空港へは大型の観光バスで向かいます。ゆったりとした感じで、旅の終わりを実感します。程なくしてタンソンニャット国際空港に着きました。出国ロビーのあるフロアからは、夜景が望めるのですね。チェックインを済ませて、荷物を預けて、出国審査。お土産で買ったお酒があるので、機内持込できないのです。それから免税店でお土産にチョコレートを買い、カフェでペットボトル水を買いました。ざっと空港内を回りましたが、自販機はないようですね。その後は搭乗待合室で待機し、日付が変わる前にホーチミンを発ちました。
最終日、ドリンクサービスのあとは、すぐに消灯モード。やはり機内泊はあまり眠れません。明け方、朝食を機内食でいただきます。この卵とじは、あまり好きではなかったですね。全体的に朝食ぽいメニューで、さっぱりといただけました。
日本には7時30分すぎに帰国しました。預けた荷物を引き取るためにベルトコンベア前で待っていたのですが、なかなか出て来ません。クレームタグが手元に見つからなかったので、結構焦ります。結局係員の方に聞いて、違うレーンだとわかり、無事引取り完了。クレームタグのシールは、何と荷物についていました。えー、って感じですよね。確かに預けるときにちょっと疑問に思った記憶はありましたが、普段荷物を預けないので、それがおかしいことに気づけませんでした。
以上で、ホーチミンの旅は終了です。ホーチミンは東南アジアの熱気を肌で感じられる街で、楽しかったです。勧誘など面倒くさく感じる部分もありますが、それも経験として良いかな、と思います。以下、ホーチミンの旅を通しての感想を書きます。
治安については、滞在中特に危険を感じることや、被害はありませんでした。警戒をしていれば、防げるレベルかと思います。パスポートは、結局ホテルのフロントに預けました。預けるか、肌身離さず持つか、どちらが良いか難しいですが、被害の確率的には預けたほうが安全かと。ぼったくりについては、相場の把握や交渉力が必要なので、難しい気もします。ぼったくられても、日本の物価感覚だと気づけないんですよね。
通貨は、ドンとUSドルの二重通貨状態なので、ちょっと面倒くさいです。さらにドンがインフレ気味なので、物価感覚をつかむのに苦労します。自分は成田空港で1万円分をUSドルへ換金し、現地の両替屋で数千円をドンに換金しました。それぞれ有用な場面が異なるので、双方の残金を管理するのが、やりづらい。ドンは日本で換金できないので、使いきらないといけませんし。なので、あまり換金しなかったのですが、最後は現金が少なくて苦労しました。クレジットカードがなければ、食事もままならなかったですね。ちなみに余ったドンは、空港内に募金箱があるので、そこに入れれば良いです。
気候については、思ったほどは暑くなかったです。ただ、湿度が高いので、少し歩いただけで、汗が滲んできます。今回行った時期は雨季の終わりでしたが、乾季の最中に行けば、もっと過ごしやすいかもしれません。
ホーチミンの街の雰囲気は、基本的にゴミゴミしています。路肩にはバイクやタクシーが停車してたり、歩道には店舗や屋台の席がはみ出ていたり。歩道に座り込んで井戸端会議している人たちも多いですね。行き交う車両はほとんどバイクです。たまに車と自転車が通る程度。匂いについては、たまに食材関連のもわっとした匂いが漂うので、苦手な人はつらいかも。