開聞岳登山

2022年4月27日、日本百名山の本土最南端である開聞岳を登ってきました。早朝に鹿児島空港へ到着して、そこから鹿児島中央駅まで移動し、指宿枕崎線で開聞駅まで移動します。それなりに移動時間が掛かり、開聞駅に到着したのは12時03分です。

比較的日の長い時期なので、昼すぎに出発してもギリギリ暗くなる前に下山できる算段です。天気は雨からの曇りで、開聞岳にはがっつりガスが掛かっており、美しい山容を望むことはできません。しかし、山行中に雨が降らなかったのは助かりました。少し時間がずれていたら、雨の時間帯に重なっていたと思います。

開聞駅に着いたら、20分ほど歩いて開聞岳登山口に向かいます。かいもん山麓ふれあい公園のアーチをくぐると、舗装路の上り坂が続きます。途中に公衆トイレがあり、登山道にはトイレがないことから、ここで用を足しておきます。

登山道入口に着いたら、さっそく登山開始です。黒砂で足が結構はまり、そして滑りやすいです。道幅は一人分の幅しかありません。天気も微妙で出発時刻も遅かったおかげか、道中ほとんど人と会わなかった点は良かったです。団体さんとかち合ったら、結構大変だと思います。登山道の脇には、クサイチゴやコウツギなど春の花が咲いており、目を楽しませてくれます。

五合目まで来ると、展望スペースがあります。しかし、残念ながらガスで真っ白なので、先へ進みます。道はザレ場から岩場へと変わってきます。足を踏み外すと穴にハマってしまうような箇所もあり、少し危ないですね。この日は雨上がりということで足元が滑りやすく、結構神経を使いました。岩場の脇に目を遣ると、タツナミソウなどの花が咲いています。そして岩の上ではヤスデが闊歩していました。万が一ムカデだったら危ないので、一応警戒モードで対応しました。また道中には、山伏たちの修行場であった仙人洞と呼ばれる小さな洞穴があります。説明板がないと、ただの穴として見過ごしてしまいそうです。

山頂に近づくにつれて、ところどころ眺望が開けますが、ガスで真っ白です。程なくして九合目の看板が見えました。ただここからが思った以上にきつかったです。富士山のような山容から分かるように、頂上に近いほど急峻になっているのです。九合目だからもうすぐだと安心していると、そのギャップで心が挫かれます。

梯子やロープ場を2箇所ほど越えます。ロープは使わなくてもいけそうな足場ですが、滑りやすくなっているので、大事をとって活用しました。最後は残り40メートルといった看板が出てきて、岩場登りの連続となります。途中御嶽神社で参拝をしたら、いよいよ山頂へ。

こうしてついに開聞岳登頂です。ガスは残念ながら晴れないままですが、しばらく休憩します。山頂広場は岩場となっており、そこそこの広さはありますが、あまり大人数が滞在できる場所ではないです。しかし思ったより時間が掛かってしまいました。ザックの中身に旅行荷物や一部ダイビング関連の物が入っており、重量が増していたせいかもしれません。

帰りは18時手前のバスを目指して下山します。しかし、どうもペース的に難しそうなので、開聞駅19時32分発の電車に切り替えました。岩場や階段は滑るので要注意。木の階段で見事に尻餅をつきました。

五合目まで下りてくると、ガスがすっかり晴れて、眺望を楽しめるようになっていました。長崎鼻や池田湖などを望みます。池田湖は大きくて最初海かと思っていました。

五合目以降は段々と足場がザレ場になっており、滑って転ばないように、歩幅を小さくして下ります。何だか上りで感じた時間よりも下りの時間の方が長く感じました。普通逆なのに。日暮れが迫っていたせいでしょうか。そして18時20分ごろ、下山完了しました。

今回の山行データは、以下の通りです。

距離12.98km
山行時間6:23:08
経過時間7:00:59
高度上昇874m

ピストンなので往路同じルートです。山頂に向けて螺旋状のコースとなっているので、各方向を望むことができます。今回はガスで眺望は残念でしたが、山頂では360度全ての眺望は望めないため、登山道の途中で眺めておくと良いです。

上りも下りもほぼ一定のペースで、開聞岳のようなきれいな山容となりました。山頂の標高は1,000メートルに満たないですが、ほぼ海抜0メートルから登ることになるため、獲得標高はそれなりとなります。

記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。

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