月居山と袋田の滝トレッキング

2021年02月13日、袋田の滝と月居山をトレッキングしてきました。華厳の滝、那智の大滝に並ぶ日本三名瀑である袋田の滝を訪れることが、一番の目的です。最初は歩き応えを求めて男体山を絡めた縦走コースも考えていましたが、山行時間が7時間を超えること、電車の都合で最短で朝10時30分スタートとなることから、日の短さも考慮し、袋田の滝の周辺コースにしました。

上野から8時発の特急ひたちに乗って水戸駅まで向かいます。梅の時期なので偕楽園に臨時停車する都合、水戸駅での乗り換え時間がきつくなっています。水郡線に乗り換えたら、のんびりと袋田駅へ向かいます。10時30分すぎ、袋田駅に到着です。なかなか遠くて、ここに来るまでが核心かもしれません^^;

袋田の滝はゴールポイントにしたいので、駅舎を出たら月居山を目指します。駅舎を背にして右手に向かい、踏切を越えます。久慈川を見ると、3月末に全線復旧予定の水郡線の工事が行われていました。そこから少し歩いて滝川に差し掛かると、右手の幹線ルートと左手の町中ルートを選べます。今回は町中ルートを選びました。のどかな風景の中を歩いていきます。途中で池や梅の花を愛でつつ、月居山登山口を目指していたのですが、地図を見るとこの道からは行けない……?となり、いそいそと手前の分岐点まで戻りました。あとでこれが徒労だったと判ります。

標識に従い、月居山登山口に向かいます。車も走れそうな山道ですが、通行止めのバリケードが出ています。しばらくはそこそこ勾配もきつめで、軽く息が上がります。道には土砂や落葉が積もっています。やがて現れた見晴しの良いところで、片車線が完全に崩落していました。

誰も歩いていない道を進んでいくと、七曲り登山道の看板が見えました。そう、先ほどわざわざ折り返しましたが、七曲り登山道経由でも来られたのでした。そこからしばらく進むと、月居山登山口です。

登山道をてくてく登ります。冬枯れの山ですが、時折常緑樹の緑が見られます。やがて袋田の滝と月居山山頂の分岐に出ますので、まずは月居山に向かいます。道は比較的細くて滑りやすい土なので、ここまでの道程に比べると少し大変かも。途中ロープ場も2箇所登場します。しかし距離は短く、あっという間に月居山山頂に到着しました。

山頂には特に山名看板はありませんが、月居城跡の石碑が建っています。木々が周りに生えているので、展望はあまりよくありません。でも冬枯れの季節なので、隙間から多少覗き見ることができます。三角点は広場の端っこの高台のところにあります。ベンチに腰掛けて、チタンマグカップでコーヒーを淹れて一服しました。

来た道を折り返して、先ほどの分岐まで戻ります。ここから袋田の滝を目指します。程なくして見えてくるのは、月居観音堂。下には鐘楼やお地蔵さまが並んでいます。階段をひたすら登っていくと、月居山前山に着きました。

ここの山頂、特に看板もないことから下り道がなかなか見つからずにプチ迷い。道を見つけた後は下りていきます。途中展望が開けるところがあるので、写真撮影。どこまでも続いて見える山々や、麓の袋田の滝周辺の様子を上から眺めました。

袋田の滝までは、ひたすら下り階段が続きます。若干膝に堪えますが、幅の狭い階段なのでストックも使いにくく、そのまま下っていきます。途中展望台に寄り道して、生瀬の滝を観瀑しました。

それから袋田の滝を横から眺めます。よく見えると凍っています。氷瀑は見られないかなあ、と思っていたので、うれしいです。最後は鉄骨の階段を下り、山道終了です。このあたりで一旦Fenix 5Xでの測定を中断。

せっかくなので、有料の観瀑台にも入場してきました。上にある第2観瀑台は滝全体を望むことができます。下にある第1観瀑台は滝の根元を間近に見ることができます。それぞれに魅力があって良いです。

その後は観瀑トンネルを抜けて、滝見茶屋にて昼食をいただきました。注文したのは、あゆ定食と瓶ビール。骨まで美味しくムシャムシャ。

駅に向けて再び歩き始めます。Fenix 5Xによる測定も再開します。電車の時間がだいぶ空くので、駅前で無駄にウロウロと歩き回りました。南田気橋を抜けて車のほとんど通らない道をてくてく歩きます。知らない土地の何でもない道を歩くの、案外楽しいです。久慈川に当たったあたりで引き返して、本日のトレッキングは終了です。

山歩きとしてはだいぶ軽かったですが、袋田の滝が主目的でしたから、満足です。これで日本三名瀑を全て見ることができました。

水郡線で水戸駅に戻ったら、駅前のてんまさにて夕食。冬なのであんこうフルコースを注文しました。お酒は霧筑波。あんこう鍋がなかなかボリュームがあって、かなり満腹になりました。そして特急ひたちで帰途へ着きました。何だかんだで水戸へ来る機会が多いです。

今回の登山データは、以下の通りです。

距離12.24km
経過時間04:45:40
山行時間03:48:01
移動時間02:41:51
高度上昇544m
高度下降453m

山の中を歩いていたのは、月居山登山口から袋田の滝までの区間なので、大半は町中の舗装道路です。なので、半分町中トレッキングです。袋田駅周辺のぐるっと回っているところは、時間潰し散策です。別のハイキングコースに登るには厳しい、微妙な塩梅の電車待ち時間でした。

とは言え、一応標高404メートルの月居山に登っているので、そこそこアップダウンが見られます。2つのピークは、月居山と月居山前山かと思います。

記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。

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