2022年03月25日、鋸山を登ってきました。何だかんだで千葉県の山に登ったことないな、と思い、年度末の年休消化に合わせて、登りに行きました。千葉県は標高の高い山こそありませんが、南の方には多くの低山があります。その中でも知名度が高いのが、鋸山かと思います。
スタートは浜金谷駅。先に金谷食堂で昼食を済ませてから、山行開始です。しばらくは町中を歩いて、次第に民家の数が減ってきます。天王川ガード下をくぐり道なりに進んでいくと、車力道と関東ふれあいの道の分岐点に出ます。どちらでも山頂に行けますが、往路は車力道経由で登ります。
しばらくは舗装路が続きますが、程なくして山道が始まります。緩やかな上り道が続きます。すると目の前に何か生き物が出たような気がしましたが、大きな葉っぱかと思いそのまま進んだら、猛ダッシュで逃げて行きます。何とリスでした。写真は撮り損ねました。その後は姿を見せてくれることはなく、時折聞こえる物音はトカゲの動く音でした。トカゲも警戒心が強くて、なかなか姿を見せてくれませんでした。
この日は良い天気で、気温も高めです。そのためか、木が少なくて拓けた箇所に、羽虫がたくさん飛んでいたので、虫よけシートでガードします。ただ虫がひどかったのはその箇所だけで、以降のルートでは特に気になりませんでした。
そしてこういう陽気こそ、ペットボトルホルダーのありがたみを感じられるのですが、残念ながら持ってくるのを忘れてしまいました。
30分ほど歩くと、石切場跡に出ます。写真に収めてしまうとスケール感が伝わりにくいのですが、とにかく巨大です。きれいに切り出されているので、本来の大きさが伝わりにくい気がします。
ここから急な階段になり、一気に標高を稼ぎます。さすがに息が上がりました。下りは手すりを使わないと少し怖いですね。分岐点Fまで登ったら、そこから山頂を目指します。標高的には山頂のほぼ手前なのですが、ここからアップダウンを繰り返しつつ緩やかに登っています。そこまで長くないけれど、もうすぐだと思いながらなかなか着かないので、心が挫けます。
鋸山山頂に着きました。標高329メートル、一方向だけ展望はありますが、それ以外は木々に囲まれています。あまり広くないですし、休憩には適した雰囲気でもないので、山頂看板や三角点などを拝んだら、分岐点Fまで戻ります。
分岐点Fまで戻ったら、東京湾を望む展望台へ向かいます。展望台と名が付いているだけあり、東京湾のパノラマを堪能できます。眼下には浜金谷港に入港するフェリーなどを望めます。展望だけ楽しみたい場合は、山頂まで行かずにこちらで良いかもしれません。この日は天気は良かったですが、少々ガス気味のようで、うっすら白っぽくなっています。
続いて分岐点Eまで戻り、そこから分岐点Dまで移動します。この辺は多少のアップダウンはありつつも平坦な移動となるので、楽で良いです。
途中、岩舞台に立ち寄ります。軽く階段を上っていくと、大きな空間が現れ、石切場跡の壁面がそびえ立っています。近くには石切に使ったと思われる赤く錆びた機械があり、産業遺産としての側面を覗かせてくれます。
その後は日本寺へ向かいます。登山道からすぐに着くかと思いきや、予想以上に階段を上っていきます。結構急で段差の開いた箇所もあり、下りは降雨時とか危険そうです。
拝観時間ギリギリでしたので、急ぎ足で見学します。まず北口入口の近くにある百尺観音を見て、それから地獄のぞきへ向かいます。結構階段を上らなくてはなりません。地獄のぞき、実際に行くと柵があったり、手前に岩があったりするので、傍目ほどには怖くないです。それでも身を乗り出して覗きこむのは、少し怖さを感じます。
日本寺の見学を終えたら、関東ふれあいの道経由で下山します。往路で使った車力道とはまた少し雰囲気の違う道なので、新鮮です。索道跡や観月台などを見学しつつ、40分ほどで下山完了しました。
今回の山行データは以下の通りです。
距離 | 7.14km |
山行時間 | 3:12:51 |
経過時間 | 3:23:45 |
高度上昇 | 573m |
往路と復路で違うルートを使えて良かったです。標高329メートルの低山ですが、日本寺境内などの見学も含めると、なかなか時間ボリュームのある山行となります。
記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。