2022年06月04日、東丹沢の仏果山を登山してきました。そろそろ梅雨入りしそうな時期であり、梅雨入り前の最後の晴れ日になりそうでしたので、登山しようと急遽思い立ちました。最初は西丹沢の大室山や檜洞丸を考えていましたが、前週に両神山へ登ったこともあり、近場でサクッと登りたいなあ、と思って、以前に調べていた仏果山に決めました。
東海道線で横浜まで行き、相鉄線で海老名まで移動します。そこから小田急で本厚木にて下車。駅前の5番乗り場バス停から、宮ヶ瀬行のバスに乗車します。思ったより行列ができていました。ただし登山者ではなく、生活路線としての利用者が多い感じです。
40分ほどバスに揺られて、仏果山登山口に着きました。他に下りた登山者は1組でした。虫除けやグローブ、ペットボトルホルダーなど、登山準備を済ませます。すぐ傍には宮ヶ瀬湖が見えます。晴れていますが、微妙に雲が多くて、青い湖面とはなりませんでしたが、気持ちの良い光景です。湖上ではボート練習している人たちの姿も見えました。
道路を渡って反対側に移動します。上村橋の袂に登山口となる階段がありますので、登山開始です。登山ポストはそこから少し進んだ場所にあります。
しばらくは樹林帯の中、九十九折の登山道を登っていきます。急登ではないですが、緩やかでもありません。登山道は整備されており、基本的に歩きやすいです。5分ほど登ると階段が現れました。
階段を上り終えると、再び坂道になります。すると視界の隅で何かが蠢き、思わずギョッとします。おもむろに足元に目を遣ると、ヒキガエルでした。近くに寄っても全然逃げません。この後別の場所でも1匹出合いました。逆に上村橋の登山口からの登山道以外では、見かけませんでした。カエル以外には、オカタツナミソウやウツギなどの草木の花を楽しみました。
道は時折平坦になったりしますが、基本は上り1本調子です。登山開始から30分ほどで、少し長めの階段に出合います。そこを上りきると、小さな休憩スペースが現れます。木々の中ですが、ほんの少しだけ眺望があります。
さらに登り続けて、大きな切り株のあるところを曲がっていくと、宮ヶ瀬越に着きました。登山開始から約45分です。ここを右手に曲がって仏果山を目指します。
ここからは小さなアップダウンを繰り返しながら進んでいきます。登りに伴う体力は使わなくて良くなりますが、岩場混じりの箇所など、少しだけ登山道が歩きにくくなります。下り階段の箇所は、階段は使わずに隣の段差を使った方が安全ですね。
20分弱で仏果山山頂に着きました。標高747メートルです。山頂看板の周りは石が積まれており、数体のお地蔵様が安置されています。お地蔵様と山頂看板を一緒に写真に収めることも可能です。
山頂広場は周りを木々に囲まれているため、眺望はありません。しかし展望台が設置されているので、そこから360度のパノラマを望めます。一般的に想像する展望台と比べて結構ガチの展望台で、だいぶ高く上ります。そして周りの木々を頭を超えたあたりで、展望スペースとなります。
西方面には宮ヶ瀬湖が見え、東方面には遠くまで続く街並みを望むことができます。ひとしきり眺望を楽しんだら、広場へ下ります。階段の途中で、虻がたくさん飛んでいるエリアがありました。
ベンチに腰掛けて、昼食用のパンをいただきます。木陰ということもあり、じっとしていると少し寒さを感じますね。低山とはいえ、標高差により気温は麓より3度弱低いはずです。
さて、12時を回ったら、下山を始めます。帰りは首都圏自然歩道を使います。高取山との縦走も考えましたが、一度来た道を戻るのが何となく嫌でしたので、一筆書きで下山します。上村橋からの登山道と比べて距離が長い分、勾配はなだらかです。一応ストックは使いますが、下り特有のきつさは感じません。風に揺れるニガナを撮ったりしながら、のんびりと下ります。
30分ほどすると、樹林帯を抜けて、急に展望が開けました。鉄塔越しに関東平野が広がります。このルートを上りに使っていたら、本当に絶妙なタイミングでのご褒美感がありますね。
一度樹林帯に入り再び展望が開けますが、再度樹林帯に入ると後はそのまま下山です。15分ほどで一旦舗装道路に出ますが、下山道はまだ続きます。半壊した鹿除けの柵を通りつつ、15分ほどで下山完了しました。
その後は天沢橋を渡って近くにあるカフェの仏果堂で休憩します。テラス席で仏果堂パフェとアイスコーヒーをいただきました。仏果堂パフェはチョコのお菓子のパフェです。
そして原臼バス停まで歩いて、バスに乗って本厚木駅まで戻りました。
今回の山行データは以下の通りです。
距離 | 4.62km |
山行時間 | 2:13:49 |
経過時間 | 2:35:43 |
高度上昇 | 507m |
高度下降 | 533m |
上村橋の仏果山登山口から宮ヶ瀬越まで登り、そこから仏果山山頂まで歩きます。この後宮ヶ瀬越まで戻って高取山と縦走する方法もありましたが、来た道を戻ることにテンションが乗らず、止めました。上村橋の登山口から入ると、どうやっても一筆書きで縦走はできないんですよねえ。というわけで、首都圏自然歩道経由で下山しました。
標高差400メートルくらいで、ちょうど良いハイキングとなりました。上りは休憩していないので、ところどころ平たい場所は、実際に平たい道です。宮ヶ瀬越の前に2箇所ほど平坦な区間がありました。
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