西吾妻山登山

2023年09月10日、西吾妻山を登山してきました。当初は福島県側から登れないかなあ、と思っていましたが、現在は車がないと難しそうなので、素直に山形県側から登ることにしました。米沢駅前に前泊して、バスで天元台ロープウェイの湯元駅まで移動します。米沢駅を出た時点では、一面の曇り空で晴れ間は望めない雰囲気でしたが、天元台に近づくにつれて太陽の光が漏れ始め、青空も見えるようになってきました。

バスの到着からロープウェイの発車まであまり5分程度しかないので、急いで乗車券を購入して乗り込みます。これを逃すと20分後となって山行時間が削られるので、乗り遅れは避けたいところです。ロープウェイはかなり高いところを動いていくので、気持ちいい眺望を得られます。

天元台高原駅に着いたら、展望台からの眺めを少し楽しみ、リフト乗り場へ移動します。ここからリフトを3基乗り継いでいきます。リフトの速度は初級者コースの速度なので、わりと時間が掛かります。足元を見下ろすと高山植物が咲いており、植物名の看板もあって植物園のように楽しめます。先に進むにつれて雲が目立ってきました。リフトの下車先に徐々に雲が被ってきているように見えます。

最後のリフトを降りると登山の起点となる北望台に到着です。ロープウェイからここまで1時間弱は見込んでおいた方が安全です。山行時間自体は短いですが、時間計算を誤らないように注意です。

最初は樹林帯の中、岩交じりの道を登っていきます。昨日の雨で若干地面が濡れています。だいたい15分くらい登っていくと、一気に視界が開けます。

ここがかもしか展望台になります。広いスペースがあり、周囲の山々を見渡すことができます。手前からずっと上りで疲れているので、この景色をご褒美に疲れを吹き飛ばします。

景色を堪能したら先へ進みます。木道を歩きながら湿原の中を進んでいきます。西吾妻山の方面はまだ青空が見えますが、徐々に雲が迫っている感じもあります。一方で進行方向の空には、すっかり雲が広がっています。

人形岩と梵天岩の分岐点に来たら、右に曲がって梵天岩の方へ進みます。ここから少し段差を下っていき、その後は湿原の中をゆっくりと下っていきます。リンドウなど花は見かけますが数は多くなく、草紅葉を楽しんだ方が良いです。

大凹の水場を過ぎると、岩場の急登が始まります。場所によっては上半身も使って全身で登っていくような箇所もあります。それほど距離はなく難しさもないですが、全体的に優しいコースなので、ここが核心といえるかもしれません。

岩場の急登が終わると、ゆっくりと登っていきます。青空は見えるものの、雲のほうが若干優勢になってきた感じです。その後は概ね平坦な道を歩いていき、梵天岩を過ぎていくと、天狗岩のある広場に着きました。

天狗岩のある広場は広くて展望もあるので、山頂よりも休息場所としてお薦めです。広場の奥には吾妻神社があります。こちらはいわゆる奥宮ではなく、本社になります。

まずは西吾妻山登頂を目指します。天狗岩からは2つのルートで向かうことができますが、往路は西吾妻避難小屋経由のルートにしました。進み始めたところでちょうど晴れてきたので、リンドウなどを愛でつつ、湿原歩きを楽しみます。西大嶺方面への分岐点に出たら、左に曲がって西吾妻山山頂を目指します。木々に囲われた短い上りを終えると、西吾妻山山頂に到着です。

西吾妻山の山頂は周りを木々に囲まれているため、展望はありません。さらに山頂広場も狭いので、記念撮影を済ませたら早々に下山します。

帰りは往路とは別のルートを使って帰ります。こちらの方が距離が短い分、若干勾配が急です。湿原まで下りて短い湿原歩きを終えたら再び上りに転じて、天狗岩のある広場まで戻ってきました。他の登山客の会話で、オコジョを見た、と聞こえてきたので、あたりを探してみますが見つからずに残念。

小休止を終えたら、来た道を戻って下山します。雲の量はだんだん増えてきている感じですね。往路ではちゃんと見ていなかった梵天岩を見学しました。なお、このあたりで道を見失い、ウロウロ。

道なりに下って上っていくと、やがて分岐点に着きました。帰りはかもしか展望台経由ではなく、人形岩を経由します。こちらのルートを使っている人はあまりいないようで、誰にも会いませんでした。人形岩へ至るまでの道は展望がよく、山々の稜線を楽しむことができます。緩やかな上りを終えると平坦な道となり、少し歩いたら人形岩のある広場に到着です。

誰もいないので景色を独り占めです。人形岩は人形の形をした岩が多くあることが由来だそうですが、風化によりその面影は失われつつあります。

景色を堪能したら、北望台へ下山します。岩交じりの細い道を下っていきます。水溜まりや泥濘もあり少し歩きにくいです。歩きやすさを求めるなら、かもしか展望台経由の方が良いですね。

北望台に着いたら、リフトに乗って下っていきます。途中で一気にガスが来て、真っ白になってしまいました。一番下のリフトを降りたら、天元台神社を参拝して、ロープウェイに乗って湯元駅まで下りました。近くに白布温泉があるので下山後は温泉、と行きたいところですが、徒歩で向かうには少し遠く、バスの便の都合もあるので断念です。

今回の山行データは、以下の通りです。

距離7.07km
歩行時間2:56:05
経過時間3:21:45
高度上昇418m
平均心拍数125bpm

天元台ロープウェイとリフトを乗り継いで高度と距離を稼いだので、山行自体はかなり楽でした。登山なので一部で急登はありますが、基本的には緩やかな場所が多く、ハイキングといった感じです。リフトの移動時間やロープウェイの待ち時間はそれなりにあるので、バスの利用時はそれらをきちんと織り込んだ計画が必要です。

記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。

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