
2026年09月20日、朝日連峰の鳥原山を登ってきました。朝食は弁当にしたので、宿の部屋でいただきました。大きいおにぎりが2個あるので、早朝から満腹です。諸々準備を済ませて、6時ごろ山行に出発します。外へ出るとそれほど強くないものの雨が本降りだったので、あらかじめレインウェアを着ておきました。

朝日鉱泉ナチュラリストの家から少し下って朝日俣の前に出たら、細い吊り橋を通って対岸へ渡ります。この吊り橋、足場が細くてなかなか怖いです。揺れもありますが、それ以上に足元が不安になります。真ん中の板を踏み外しても即落下はないでしょうけど、ただでは済まない感じがします。

橋を渡った後は少し登り、朝日俣に沿って平坦な道を進みます。やがて鳥原山への分岐がありますので、右に曲がります。

ここからしばらく急坂が続きます。時間はあるのでゆっくり登っているのですが、疲労感の無さのわりに汗が噴き出します。雨で湿度が高いことやレインウェアを着ていることでだいぶ蒸し暑さを感じているようです。とても山深い雰囲気ですが、スタート地点の標高は490メートル程度であることも影響していそうです。

急坂が落ち着いてくると右手が開けてきますが、残念ながらガスで真っ白です。途中登山道の真ん中に熊の糞があって、緊張が走りました。道中にある標高993メートルの看板を見送りつつ、先へ進みます。
ところで大朝日岳は虫が多いことで有名ですが、この日は雨だったこともあって、控えめだったかもしれません。それでも要所要所で顔に纏わりついてくる小さい羽虫が鬱陶しかったです。

一旦沢筋へ降りていき、渡渉します。その後は再び登っていきますが、渡渉後の道から水の量が多くなり、プチ沢状態です。とはいえ、靴がビショビショになるほどではありません。登山道の脇にはオニシオガマやリンドウが咲いています。

また雨ということもあってか、登山道ではカエルを多く見かけました。こちらに気づくとすぐに茂みの中に跳んでいってしまいますが、何匹かは写真を撮らせてくれました。

やがて樹高が低くなり、木道が出現しました。鳥原山直下の池塘エリアに到着したようです。湿原自体はあまり広くありませんが、高原に広がる癒しの世界です。ウメバチソウやリンドウが可愛らしく花を咲かせています。秋に入っているためか、花の数はあまり多くありませんでした。

分岐を左に曲がり、朱色の鳥居をくぐって少し登ると、鳥原避難小屋がある広場に出ました。

曇天ではあるものの、ガスは晴れており、雲海や御影森山方面を望めます。台風接近による悪天候を覚悟していただけに、眺望が得られたのは嬉しかったです。広場の奥には大朝日岳神社の社殿が鎮座していますが、扉は閉められています。扉越しに参拝しておきました。

社殿の隣にテーブルとベンチがあったので、ここで昼食弁当をいただきます。大きいおにぎり2個とウインナー、漬物などです。朝日鉱泉に下るつもりでここにやってきた登山者と軽く会話しました。確かに手前の分岐にある看板の案内、間違えてるんですよね。

せっかくなので避難小屋の中も覗いてみました。ちゃんと整備されていてきれいですね。

大休止を終えたら鳥原山山頂へ向かいます。晴れ間も時折覗いて良い感じです。湿原の草花や池塘を楽しみながら進みます。

やがて木道が終わると、緩やかな登りが始まります。池塘エリアのすぐ近くが山頂だと勝手に思い込んでいたので、思いの外歩くことになりました。高度が上がるにつれて景色も開けてきます。遠くの山々や雲海が広がる様子を見渡せます。


10分ほど登って鳥原山山頂に着きました。山頂はあまり広くありませんが、ピラミダルな大朝日岳の山容をばっちり望めます。風も涼しくとても気持ちいい光景で、この先に伸びる小朝日岳を見て、まだまだ先へ歩き続けたい気分になりました。

しかし残念ながら今回はここで折り返しです。ピストンなので、来た道を下っていきます。天気は回復方向とは行かず、薄曇りキープといった感じです。水が心許なくなってきたので湿原の水場で補給しようかと思いましたが、オープンエアーだったので止めておきました。筒から出ていますが、筒の元は普通に流れている沢です。煮沸するならいいですが……
雨が上がったこともあり、樹林帯へ入る前に虫除けネットを被ります。汗を拭いたり水を飲んだりするのが面倒ですが、虫が顔の周りに纏わりつかないことはとても快適です。

標高が下がると気温も上がってきて蒸し暑くなってきました。下山行程ですけど、一旦沢筋に降りての登り返しがあるので、身体が温まります。往路ではガスで見えなかった景色を楽しみつつ、下っていきます。

平坦な道が終わり、急坂を九十九折に下り終えたら朝日俣に出合います。往路では気づきませんでしたが、ここに弘法水があります。ただこちらもオープンエアーなので飲むのは止めました。普通に飲用されているようなので、飲んでも恐らく問題はないのだと思います。ただもうすぐ下山完了なので、敢えて飲むことはありません。

吊り橋を渡って坂道を登ったら、朝日鉱泉ナチュラリストの家に到着して、下山完了となります。この行程なら復路便に間に合いましたね。当初は続けて頭殿山に登るつもりでしたが、それなりに疲れていたし時間的にも微妙でしたので止めておきました。
今回の山行データは以下の通りです。
| 日程 | 2026/09/20 |
| 距離 | 14.03km |
| 歩行時間 | 6:57:35 |
| 経過時間 | 8:12:43 |
| 高度上昇 | 1,142m |
| 平均心拍数 | 109bpm |
朝日鉱泉から鳥原山までピストン往復コースです。大朝日岳を目指すルートの途中までということで短めに映りますが、標準コースタイムは7時間ほどなのでそれなりにがっつり山行です。道は一部ロープ場などあるものの、概ね歩きやすいです。山頂直下は小さめの湿原も広がり、色々な景色を楽しめて良かったです。天気は曇天ベースですが、終始ガスガスではなく展望が得られた点も良かったですね。鳥原山避難小屋前での昼食休憩と鳥原山山頂での休憩をとったので、休止時間は1時間超えになっています。高度グラフでぐにゃっと凹んでいるところは、沢へ降りた部分です。
ちなみに、本来の計画では中ツル尾根ピストンで大朝日岳を登りたかったのですが、往復標準コースタイムが11時間で日照時間も長くない時期に登るのは難しいとの判断です。早く出発するという手もありますが、未明の沢沿いを嫌いました。あとリスク発生時の対応手段が乏しいのも懸念でした。山頂避難小屋を利用するためのシュラフを持っていないのです。自炊道具はあるのでシュラフを購入して避難小屋で一泊行程にする方法もあった中で、だったら日帰りピストンでいいかな、という判断をしたのですが、今にして思うと雑な判断でしたね。
あと何だかんだで山行経験を積んできていることもあり、これまでの経験から直感的に判断できる部分も増えたなあ、と感じます。今回は6時間歩いて疲労が溜まった後に急下りがあるという点も、何だか転倒しそうで嫌だと感じました。
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