2日目、朝食をいただき、宿をチェックアウトします。海沿いの道を歩きながら、目指す先は朝市。1000年以上続いている歴史あるものです。通りに様々なものを売る露店が出ており、賑やか。地元で獲れた野菜や魚介類、加工食品が中心ですが、輪島塗なども売られています。家で料理をする人なら、買い物が楽しそうです。何かお土産を買おうかと思いましたが、結局何も買わずに、雰囲気だけを楽しみました。途中、市姫社に参拝したり、いろは橋や港橋を巡ったりもしました。
街を散策しながら、続いて向かった先は、住吉神社。真新しい木材を使った拝殿がありました。仮の拝殿なのか、建て直したのか、気になります。拝殿の奥には、本殿の屋根が見えました。
その後は輪島港のほうへ歩き、輪島前神社を参拝しました。このあたりの通りは、ツバメが多くて、空を滑空する姿がよく見られました。このまま鴨ヶ浦のほうへ回り込むつもりでしたが、残念ながら道が工事中。仕方がないので引き返して迂回します。高台を横切る形になるので、結構急峻な坂道を登るはめに。しかし、その分、袖ヶ浦海岸の美しい眺めを堪能することができました。砂浜にも下りてみましたが、押し寄せる波がきれいで、まるで清流のようでした。鴨ヶ浦にも行ってみたかったですが、距離があり、時間も微妙なところなので、断念。
景色を満喫したら、鳳来山公園を抜けて、元の道へ戻ります。結構な距離を歩いたせいか、だんだん汗ばんできました。公園の日陰がありがたいです。
次に向かった先は、輪島漆芸美術館です。輪島港とは反対方向なので、結構な距離があります。20分ほど歩いて、到着しました。
ちょうどこの日は、学生による展示会が開かれているらしく、入場無料となっていました。ベタな観光客としては、常設展示や一般的特別展を見たい気持ちがありましたが、見学します。4つある展示室のうち、1つが常設展示になっていたので、そちらをメインに楽しみました。輪島塗の製法や材料、技法が分かって興味深かったです。ベースとなる器は、木材なんですね。陶器や土器と違って、あくまで塗りの技術なので、考えてみればそうなのですが、へえ~と思いました。学生展示は色々斬新で意欲的なのですが、輪島塗の基礎知識が足りない身としては、楽しむのにハードルが少々高かったです。常設展以外は撮影禁止でしたので、写真はありません。
見学を終えたら、来た道を戻って、朝市の開かれていた付近に出ました。さすがにもう終わっていますね。さて、次に寄ったのは、輪島漆会館。元々、先ほどの美術館で買おうかと考えていましたが、販売はなさそうでしたので、途中で見かけて気になっていたこちらへやって来ました。様々な輪島塗が並んでいて、選ぶのが楽しいです。品数が豊富で良いですね。眺めていて、これ、いいな、と思った品は大抵お値段も高く、お財布との相談が必要になります。普通に100,000円の品とかも、ゴロゴロあります。そんな中選んだのが、15,000円の小ぶりな味噌汁椀。黒地で縁のあたりに金色が入ったものになります。我が家で一番高価な食器となりました。元々味噌汁椀はなかったので、さっそく活躍中です。
そして昼食は、旭そば本店へ。天ぷらそばを注文しましたが、天ぷらが品切れとのこと。代わりにおすすめされたのが、たぬきそば。おおお……確かに天かすという共通点はありますが、その発想はありませんでした。そういうわけで、たぬきそばを注文です。器から溢れんばかりのたぬきそば。最初はこぼさないように気をつけて食べます(笑。程よい弾力でつるつると食べやすく、美味しかったです。具も色々な種類があって良いですね。
身体が温まった状態で輪島駅まで歩き、そこからバスで能登空港に向かいます。帰りに再びNTQに会えることを期待していましたが、残念ながら会えませんでした。しかもNTQのガチャが、搭乗ゲートの先の隅っこという謎の場所に追いやられています。この位置は、なかなか気づけない気がします。
程なくして搭乗。帰りも窓側の席にしておいたので、1時間ほどのフライトで、空からの眺めを楽しみます。途中、水田に映り込む夕日がきれいでした。
これにて今回の旅は、お開きです。