山寺・蔵王の旅~最終日

2日目、昨晩は早く寝たので、4時すぎに目が覚めました。というわけで、昨晩入り損ねた温泉に向かいます。シーンと静まり返っている廊下をてくてく歩いて、まずはあすなろの湯へ。こちらは広いですが、天然温泉ではありません。軽く身体を温めたら、かもしか遊びの湯へ向かいました。こちらは硫黄の香りが強い天然温泉ですが、あまり広くありません。露天と内湯合わせて、ゆったり入るには4~5人くらいが限界かな、と思います。なので、人の少ないこの時間にしたのは、正解でした。暗闇の中、雪がぱらつく露天風呂は、贅沢なひとときとなりました。

部屋に戻った後は、また少し寝て、それから朝食をいただきます。ビュッフェ形式なので、和洋折衷で色々と食べました。おかゆも食べたかったですが、パンとご飯で満腹になったので、ぐっと我慢です。外を見ると、そこそこ風が出ていて、雪も舞っています。スキーで滑る予定ですが、視界や体力消耗が少し心配ですね。

しばらく部屋で寛いだら、ホテルをチェックアウトします。そして、この後スキーをするために、3点セットとウェアをレンタルしました。ゲレンデの中に建っているだけあって、スキーやスノボのレンタルも取り扱っています。旅行荷物は、タグを付けてロビーの奥に置かせて貰えます。

さあ、滑ろう!としたら、なかなかスキー板を装着できずに苦労しましたが、左右入れ替えたら、何とか入るようになりました。以前フィンランドでレンタルしたスキーが似たような感じで装着しづらかったですが、何が原因なのでしょうね。

さっそく麓まで滑り、スキーセンターのジュピアにて、宿で購入した割引リフト引換えを引き換えます。それから温泉第2クワッドリフトに乗り、軽くひと滑り。続いて蔵王スカイケーブルに乗って、中央高原駅へ。雪の舞う中、蔵王大権現の社を眺めます。そして麓までひと滑り。

次は、蔵王と代名詞とも言える樹氷を見るべく、樹氷原を目指します。しかし、地図上は分かっているつもりでも、いざ進もうとすると、どうやって行けばいいのか、いまいち分かりません。中央ペアリフトに乗って進みつつ、太平コースを間違えて下ってしまったりして、方向感覚を失ってしまいます。それでも看板を頼りに、傾斜の緩いコースを歩きつつ、何とかパラダイスペアリフト経由で、樹氷原コースに出られました。蔵王スキー場は広いですね。

視界良好ではないのは残念ですが、雪を纏った木々が広がり、他のところとは明らかに景色が異なります。まだ木の形を残しており、成長しきっていない感じですが、十分にその存在感を楽しむことができます。また、成長途中だからこそ見える部分もあり、葉の先端部分は凍っている様子を見られました。単に雪が積もっているだけではなく、文字通り樹に氷が付いているのです。

しかし、樹氷原コースは傾斜が緩くて、一旦スピードを殺してしまうと、滑るのが大変です。そして樹氷原コースから元のゲレンデへ戻るための連結コースも、全体的に傾斜が緩く、なかなか大変でした。

連結コースから出た先は、菖蒲沼コース。ここはあまり滑っている人がいないようで、ふかふかの非圧雪が広がっていました。せっかくなので、シュプールを描いて楽しみます。しかし、ふかふかすぎて、板が引っ掛かってしまい、なかなかスピードが出せません。とは言え、誰も滑っていない新雪の上を滑るのは、何とも贅沢な心地になりました。

その後は太平コースから麓まで滑ったり、スカイケーブルで登って別のコースを滑ったりしました。昼前まで曇り空でしたが、午後になって少し晴れ間も覗いています。やっぱり晴れていたほうが気持ちいいですね。白銀と青空のコントラストを楽しみたいです。スカイケーブルを登ったあたりは霧氷エリアとなっており、個人的にはこちらの方が木のシルエットがはっきり分かって、好きです。樹氷のほうが珍しいのですけど。ドッコ沼は、看板を頼りに探したのですが、見つけられませんでした。

お昼は、上の台ゲレンデにある大ちゃんらーめんにて、カツカレーと半らーめんのセットをいただきます。ザ・ゲレ飯という感じのチョイスです。14時すぎでしたが、店内は結構混んでいました。

15時30分くらいに宿へ戻って、レンタルした用具類を返却します。それから予約した駅への送迎を待ちますが、時間になっても気配がありません。フロントに確認したら、置いていかれてしまった模様Σ ̄□ ̄。別便にて、駅まで送ってもらいました。

蔵王バスターミナルから山形駅までバスで向かいます。まったりモードだったのですが、途中から学生の団体が乗ってきて、一気に大混雑。40分ほどで山形駅前に着きました。

新幹線の出発までだいぶ時間があるので、夕食をいただきます。向かった先は、山形長屋酒場。郷土料理を楽しめる、観光客向けのお店です。ひとり旅でしたので、色々な種類の郷土料理を食べられるセットメニューをいただきました。芋煮鍋もひとり用のサイズで食べられます。お酒は、日本酒を行きたいところですが、前日もそこそこ飲んでいるので、焼酎にしておきました。銘柄は澤正宗。2杯目は、メニューを見ていて気になった珈琲焼酎。うっすら珈琲の風味がするのかと思っていたら、わりとがっつり珈琲の味がしました。

あとは、行商という形で追加メニューの売り込みがあったので名前が気になったあさつきを頼みました。シャキシャキとした食感が気持ちよく、良い酒の肴になりました。蕎麦のあとの締めは、サービスで頼める、山形の味噌を使ったお味噌汁。食事以外では、花笠を被っての写真撮影や、お見送りの儀など、観光要素が高かったです。時間が合えば、花笠踊りのステージも見られるようです。

その後は駅ビルの書店に行き、帰りのお供にする漫画本を探します。もともと買おうとしていた本は見つからなかったので、代わりの一冊を購入して、いざ新幹線のホームへ向かいました。さすがに日が落ちた後は寒く、待合室のなかで待機です。

うっすら雪を纏った新幹線つばさに乗車したら、さっそく購入した漫画本を読みます。半分ほど読んだところで、昼間の疲れか眠くなってしまい、うつらうつら。そうこうしているうちに、東京へ着きました。東北新幹線は、だんだん沿線上の明かりが増えてくるのが楽しいです。

こうして、今回の旅はおしまいです。一泊二日でしたが、観光とスキーを楽しめて、満足です。

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