2022年02月16日、チネチッタにて鑑賞してきました。もともと気になっていたのですが、気づいたら前編は上映期間が終了しており、後編のみ鑑賞してきました。前後編各々2週間限定上映というスタイルは、見に行くハードルが少し高く感じますねえ。
作品のモチーフとなっているのは、宇宙とAIです。どちらも興味をそそられるテーマです。これらにリアリティを持たせつつ、見事にエンターテインメントに昇華していると思います。後編しか見ていないのでわかりませんが、前編ではこれらが身近になった近未来の描写が色々あったんでしょうか。現代は、宇宙もAIも手をもう少し伸ばせば触れられるかもしれない時代になっています。なので、今は体験できないけど、近い将来経験できるかもしれない世界を、映画を通して体験できるのは、楽しそうに思えました。
なお、後編から見ても十分に面白かったですが、劇中で起こる「転」の部分は、前編から通して鑑賞していた方が圧倒的に衝撃を受けることが出来たんだろうなあ、と惜しかったです。
終盤の展開は、我々が現在知覚できるその先の世界といった描写が、磯監督の「電脳コイル」を彷彿とさせました。地平の向こうにある「分からないモノ」についての描写は、いつ見てもワクワクしますね。恐らく専門分野から見たら正確ではない部分も多々にあるのでしょうが、専門外の人間にとってはそれらしく感じることが出来て、好奇心をくすぐってくれます。
登場キャラクターも個性的で、デフォルメされていて面白いです。表情も生き生きしており、見てて飽きません。時折「なんだコイツ」と思えるのも、人間らしさが乗っている証拠だと思います。
若干ネタバレになりますが、概ね大団円とはいえ、犠牲が出ないわけでもありません。そうした痛みを残す流れも良いな、と思いました。
ちなみに3話がまとめて流れる形なので、各話の最後にEDが流れます。この時の最初に映るタイトルカットが毎回カッコ良くてお気に入りでした。
なお、入場者特典で、複製原画の2枚セットを貰えました。心葉さんと那沙さんの2枚セットになります。2枚セット3種なので、メインの6名なのでしょうが、残り2種がどういう組み合わせなのか気になります。
あー、前編から見れば良かったなあー。Blu-ray買えば、って話になりますけど、劇場で見たいんですよねえ。