2025年04月12日、伊戸でダイビングしてきました。目的はシャークシティです。以前から興味はありましたが、館山までは移動が大変な印象があって躊躇してきました。ただし調べたところ、東京駅から朝一の高速バスなのはな号を使えば、そのままショップ前まで行けることがわかりました。
何やかんやで千葉の海は初めてです。外洋ということもあり、夏場は流れが強いことが多いらしく、流れが穏やかな冬から春の間を選んで潜ることにしました。せっかくドライスーツを持っていますしね。

東京駅に6時ごろ着いて、6時20分に高速バスで出発し、途中アクアラインの渋滞があったため、やや遅れて8時50分ごろ、伊戸漁港に到着しました。まず器材一式をまとめて軽トラに積載します。港までは徒歩で移動できる距離ですが、器材類は車で運んでもらえます。その後はドライスーツを着用して時間になったら、港まで歩いて移動して、器材セッティングを行います。船は早便と遅便があるので、前のチームのダイビングが終わるまでは港に戻ってきません。タンクを背負うのは船が停泊したタイミングとなります。なおダイビングポイントは港から3分程度なので、船は見えます
1本目、沖前根のシャークシティに潜ります。沖前根というポイントの中のさらにピンポイントなシャークシティをメインに潜る形です。船体の脇に設置された足場からジャイアントストライドエントリーします。流れが激しいことのあるポイントなので、エントリー時は右手でサイドロープを掴んだ状態で飛び込みます。その後はロープを辿ってアンカーロープまで移動して、そこからロープを掴んで潜降します。ドライスーツなのでスムーズに潜れるか不安でしたが、大きな問題なく潜ることが出来ました。うーん、ロープはありがたいですね。流れがそれほどないな、と感じても、ロープを掴んでおくのが基本です。

5メートルほど潜ると、海底で群れているたくさんのドチザメの姿が見えてきました。他にもアカエイやヒゲダイ、マダイなどの大物が乱舞する圧巻の光景が広がります。魚たちが集まる餌場はメインスポットなので交代で楽しむ形となり、しばらくしたら移動して周辺を回ります。


海草の草原が広がり、このポイントの原風景なのだろうと思います。餌場から離れた場所でもドチザメやアカエイがそれなりの密度で泳いでおり、独特な光景ですね。他にはテヅルモヅルやイシガキフグ、ヒラタエイなどを見ました。
エグジットの際はエントリー時と同様にロープを辿っていき、足場の前まで泳いだらフィンを履いたままラダーを上ります。ラダーは真ん中に支柱があってそこに踏み場が取り付けられており、両端は開いているので、フィンは引っ掛かりません。足場から船へ上がる際は足を引かないと先端が引っ掛かります。
なお外部ストロボの電源が入らなくて困っていたのですが、水面に上がって確認したところ、電池のプラスマイナスを逆に入れていました。最初、電池自体を入れ忘れたかと焦っていましたが、そうではなくて良かったです。これで次のダイビングから使えます。
本数 | 216 |
日付 | 2025/04/12 |
エリア/ポイント | 伊戸/沖前根シャークシティ |
エントリ方法 | ボート |
潜水時刻 | 10:12-10:45 |
水深(平均/最大) | 15.4m/20.1m |
水温(水面/水底) | 18.8℃/16.1℃ |
気温 | 17.5℃ |
残圧(開始/終了/容量) | 210/90/12L |

港に戻ったらショップで水面休憩となります。1時間ほどして、2本目に向かいます。


2本目も同じくシャークシティに潜ります。ガイドから餌の小魚を貰って、ドチザメなどに餌付けすることが出来ます。サメは目が悪いので、鼻先に餌を置かないと食いついてくれません。体も大きいので結構力強くて、そのままにしているとどんどん持っていかれます。一飲みにされたくなかったら、腕を大きく動かして振り切る必要があります。ずっと持ったままだと、徐々にドチザメの口の中に手が引き込まれていきます。嚙む力は強くないですが、ヤスリのようになっているので、それなりに痛みはあります。でもグローブを着用していれば怪我はしないと思います。


ドチザメやアカエイはかなり近寄らせてくれるのですが、クエは一定の距離をとって遠巻きに泳いでいます。1メートル超えの巨体はなかなか迫力があります。他にはヒラメなどを見ました。
本数 | 217 |
日付 | 2025/04/12 |
エリア/ポイント | 伊戸/沖前根シャークシティ |
エントリ方法 | ボート |
潜水時刻 | 12:10-12:45 |
水深(平均/最大) | 16.0m/20.4m |
水温(水面/水底) | 17.5℃/14.8℃ |
気温 | 18.1℃ |
残圧(開始/終了/容量) | 210/100/12L |

2本目を終えたら、昼ごはんをいただきます。事前に注文しておいたお魚弁当です。アジフライが2尾入っていてボリュームたっぷりです。食後はしばらくまったりします。

3本目も同じくシャークシティですが、他のゲストがおらず貸し切り状態でした。冬場はオフシーズンで空いているのですが、貸し切りになるのは珍しいそうでラッキーでした。そのため餌場にずっと滞在して、ドチザメたちとの触れ合いを楽しみました。何度か潜っていると、サメが泳いでくるコースが何となくわかるようになるので、それを先読みして腕を構えることで、抱きかかえることが出来ます。基本嫌がってすぐに逃げてしまいますが、何だか犬のような愛嬌があります。

他にはアカエイも人懐っこくて、よく頭の上に乗っかってきます。人間の頭の形が気持ちいいんですかねえ。視界の外から急に乗っかられるので、ちょっとビックリしますが、下から見上げるとにっこり笑っているような可愛らしい顔も見られます。

前述の通り3本目は他のゲストが不在なので、前2本より多くのドチザメたちと触れ合いましたが、さすがに餌やりの中心部にいくと結構な力で揉みくちゃにされるので、途中で少し怖くなって距離を取りました。トラブル事例として挙がっていた、顔にドチザメが突っ込んできて、マスクが少しズレるという事案は発生しました。この辺はマスククリアで対処です。レギュレータホースの隙間に入ろうとするケースもありましたが、こちらは回避しました。
本数 | 218 |
日付 | 2025/04/12 |
エリア/ポイント | 伊戸/沖前根シャークシティ |
エントリ方法 | ボート |
潜水時刻 | 14:12-14:51 |
水深(平均/最大) | 15.9m/20.6m |
水温(水面/水底) | 18.0℃/14.9℃ |
気温 | 19℃ |
残圧(開始/終了/容量) | 210/70/12L |

3本目を潜り終えたら、器材の片付けを行ない、ログ付けをして、精算します。それから館山駅まで送っていただき、そこから房総なのはな号で東京駅まで帰りました。
今回の装備は、ドライスーツとフードです。ウエイトは前回と同じで9kg、これに加えてアンクルウエイト0.25*2です。
記事に載せきれなかった写真は、こちらをご覧ください。