2025年04月20日、チネチッタにて「劇場版名探偵コナン 隻眼の残像」を鑑賞してきました。明確なネタバレはしないつもりですが、そこそこ内容には触れますので、今後見る予定の人は読まない方が良いと思います。
昨年の吹雪の予告から雪山密室的な内容を想像していましたが、さすがに劇場版でそれはありませんでした。予告の内容から、何となく「瞳の中の暗殺者」を彷彿させられましたが、今回は忘れていた記憶がそこまで明確に作用するシーンはなかった気がします。
犯人の「鰐」に対する反応は、初見で引っ掛かりを感じたものの、どこかで知ったんだろうなー、くらいの感じで流していました。それが犯人の目星をつける一要素になっていたのは、気持ち良かったです。コナンは推理が難しすぎて、こういうキッカケすら気づけないことが大半なので、少しでも違和感を覚えることが出来たのは新鮮でした。
劇場版はスケールが大きいので、特に最近の作品では派手な見せ場が多く、がっつり推理といった感じではありません。しかし今作は犯人の候補となる人たちがそれなりに出てきて、劇場版としては比較的推理要素が強めだったのでは、と思いました。時間軸の異なる2つの事件が、相互に作用しながら、それぞれ現在に影響を及ぼしているという流れも、シンプル且つ複雑で面白かったです。
また、叙情的なシーンも多く、ヒューマンドラマのような形で、涙腺が緩むことも何度かありました。一方でそんな涙も、蘭ねーちゃんの戦闘力の前には乾いてしまいます。今回は前作と違って、平次やキッドのようにアクションシーンを担当できる他のメインキャラがいないので、蘭ねーちゃんが担当するしかないんですよね。